GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

プノンペンの縫製工場

2011-08-01 00:50:37 | 工業団地
プノンペンの工場で起こっていることを知っているのは日本のメディアよりも欧米のメディアの方が遙かに多いようです。ロイターの以下の記事は日本語版ロイターでは見つけられませんでした。

[Cambodia factory faintings put big brands under pressure]
PHNOM PENH, July 22 | Fri Jul 22, 2011 3:37am EDT

カンボジアの首都の縫製工場で一人また一人、Yan Chornaiの同僚たちはうだるような暑さの中の長時間労働と化学薬品の悪臭で工場の床に倒れる。

Hung Wah社で今週だけで約300名もの労働者に起きた突然の病気について原因はわかっていない。工場のオーナーは、Yan Chornaiと同じように病院で治療中の数十名の労働者について何も語らない。

「わたしの周りを見回したとき、皆誰もが倒れ崩れ、怖がって泣いていた」23才のYan Chornaiは、病院のベッドで点滴を受けながら言った。

Hung Wah (Cambodia) Garment Manufacturing Ltd.は西欧ブランド-H&M Hennes & Mauritz AB (HMb.ST)等の衣服を生産しているが、この問題は孤立した事件ではなく、「汗まみれの工場」は、アジアの最貧国に重要な収入をもたらすための経済成長の傾向の一つとも言うべきものである。

また、プノンペンにある別の縫製工場、King Fashion Garmentでも先月初めの2日間に300名ほどの労働者がいまだ原因のわからない病気に倒れている。

幾つかのビックブランドはNGOが1000人以上の縫製労働者-貧しい農村出身の数十万人の彼らは長時間労働で食べるために給料をやりくりしている-が倒れていると指摘している問題について調査に着手している。

カンボジアに縫製工場を持つヨーロッパの企業には、Marks and Spencer Group Plc , Tesco Plc , Next Plc and Inditex , そして世界最大の衣服小売業社のZaraがある。

スウェーデンのファッション・ブランドH&Mは、Hung Wah工場で今週何が起こったのかについて国家機関、労働者、工場の独立調査機関と相談している、と述べている。

「私たちのサプライヤーの労働者の健康と安全はH&Mにとって優先順位の高い問題です。したがって私たちは情報を受け取ると直ちに調査を開始しました」と会社はロイターにEメールで語った。

今年の「卒倒」の増大は、昨年28%の成長を遂げ30万人の労働者によって30億ドルを生み出した産業にとって最新の阻害要因となっており、主に中国と台湾の企業である。

縫製業はカンボジアにとって農業と観光業に次ぐ第3番目に位置する産業であり、労働条件と賃金を巡るストライキと抵抗に悩まされて来ており、多くが女性労働者であるが銃と電気スタン警棒で武装した警察機動隊との間での衝突を繰り返している。

昨年9月には95の工場の21万人以上の労働者が、賃金問題でストライキを行った。それは同じように中国の抗議行動-他のアジアの低賃金生産拠点でも賃上げをすべきかどうかを提起した-に続くものだった。

現在のカンボジア縫製業の賃金は月額約65ドルであり、従業員の不満は食品とガソリンの国内価格の上昇に直面して不十分な金額である。多くは、低い安全基準と化学物質に晒され、喚起の悪い過密な環境の中で疲れ果てるまでへの高い曝露と過密、換気の悪い工場の中で過度の残業を行っている。



Pumaの靴を生産する工場での相次ぐ病気に関するロイターによる4月のレポートは、ドイツのスポーツブランドがワシントンのFair Labor Associationによる独自の調査を行ように促した。

それは、2日間に起きた104名の「卒倒」が長時間にわたる化学物質と換気不良、疲労へによって引き起こされたということに「強い可能性」があると結論づけた。

月曜日のレポートのリリースを受けてPumaは素早く行動し、 Huey Cheun工場で働く3,400名の従業員に対して週60時間、1日2時間の残業の労働時間制限プランを作成した。

また、化学物質の取扱と貯蔵についての健康と安全教育、医療関係者の現場への常駐を約束した。

自由労働組合のChea Mony委員長は、政府関係者が工場の状況を適切に監視することに失敗し、労働者の権利と汚職を無視して来たことに責任があった、と言う。

「これらの労働環境を受け入れることはできない。私たちはすべての工場の状況について本当に懸念している」

「これらの問題はすべて汚職に関連している。関係者はこれらを許容することによって恩恵を受けたに違いない。これは組合にとって懸念であり、労働者に有害なことだ」

http://www.reuters.com/article/2011/07/22/cambodia-garments-idUSL3E7HL10J20110722