GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

洪水でタイの7月バイク販売減

2011-08-28 18:23:26 | 経済
カンボジアに居ると隣国としてのベトナムと共にタイの状況にも今までとは違った関心を持つようになります。北部の国境では最近まで砲弾が炸裂していたわけですから当然のことでもあり、また、タイ新政権の成立、更にミャンマーの現政権とスーチーさんとの「和解」報道などもインドシナ半島の新たな政治的転換期を感じるものがあります。

とは思いつつもバンコク・ポストのサイトを開いて読んだ記事は「Floods stall motorcycle market in July」。タイの洪水被害はカンボジアやベトナム以上だったようです。

http://www.bangkokpost.com/business/marketing/253349/floods-stall-motorcycle-market-in-july

バイクの生産台数はベトナムがこの間急成長を遂げ、昨年は350万台を記録して中国、インド、インドネシアに次ぐ世界第4位になったとのこと。日本国内の生産は2009年に70万台以下となり、1981年ピーク時、741万台の10%以下に。



日本では中林君がタイ・カワサキ製のKXL250に乗ってましたが、何れは日本で販売されるバイクの多くが海外工場製品に取って代わられるかのような状況です。プノンペンのバイク屋で日本の中古バイクの値段を聞き「高いなー」と言うと「だって日本の工場製だぜ」との答えが返ってきますが。



今年ベトナムではホンダ、ヤマハがそれぞれ新工場建設を発表し、各50万台の製造能力を増強。2社合計で来年末には年400万台の生産が可能となり、果たしてそこまで市場が拡大するのか、との懸念もあるとのことですが、ベトナムではホンダの人気バイクなどは定価より20~40%も高く売られている状況なので買う身になれば増産して安くして欲しいところです。

バイクにとって厳しいのは雨期の雨。まして洪水ともなればどうにもなりません。



そのため、タイの7月販売台数は前月比20%減少となる178,050台だったそうです。しかし対前年同期比では114%増で、7月までの累計は今年126万台(対前年同期比15.6%増)。内927,415台が fuel injection engines〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉搭載車。

タイでは昨年の185万台から今年は200万台以上に販売台数は増大する見込みだそうです。

7月の販売台数内訳:ファミリーバイク-93,377台、オートマチック-78,117台、オフロードモデル-2,588台、スポーツモデル-2,408、セミスポーツその他-1,560台。

タイ・ホンダの7月販売台数119,996台は、67%のマーケットシェアを占め、ヤマハ44,216台(25%)、スズキ7,908台(4%)、カワサキ2,610台(1%)、日本以外のブランド3,320台とのことです。