GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

カンボジア米ビジネスの競合

2011-08-13 23:45:35 | 経済
「ベトナム・ニュース」に「カンボジアで外国企業からの挑戦に直面するコメ輸出」との記事が掲載されました。ベトナム企業がこの分野で優位性を保って行けるかどうかが問われているようです。

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/Economy/214187/Rice-exports-face-challenges-from-foreigners-in-Cambodia-.html

ベトナムのコメ輸出企業は、カンボジアの持つEBAイニシアティブの受益者としての有利性を活用しようとする外国企業とのタフな競争に直面すだろう、とエコネット・レポートは述べている。

EBAの下でカンボジアは後発開発国として無関税、制限数量なしの農産物輸出、特にコメをEUに輸出することができる。

「しかしベトナム企業は隣国-2001年に210万トンのコメを生産した-のこの優位性を十分に活かし切れていない」とレポートは述べている。

2年前にベトナム・カンボジア合弁企業がプノンペン近辺に近代的な精米工場を建設すると発表した計画は、進展していない。
複雑な手続きが、カンボジア農民のつくったコメの輸出用加工工場の建設の遅れをもたらしていると非難されている。

カンボジア・ベトナム食糧会社(Cavifoods)は、ベトナム南部食糧会社 (Vinafood II)と二つのカンボジア会社-International Development Co (IDCC) と Green Trade Co-によって2009年10月に資本金800万ドルで設立された。この会社はカンボジアのコメを輸出目的で買い付けることに焦点を当てている。
2011年11月、ベトナムのThai Thinh社はTakmoaカンボジアとの間にコンポンチャムとコンポンスヴァイの土地2万ヘクタールで輸出用コメを生産する2,240万ドルの契約を締結した。

一方、外国企業はカンボジアコメ輸出市場への参入を準備し、ベトナム企業にたいする強固な挑戦を展開している。
2011年3月、トヨタ自動車系列の豊田通商はタイの Huay Chuan Rice Co Ltd.と提携し、カンボジアのコメ成長産業に投資している。

マレーシアの投資家を含む提携グループは、輸出志向の精米工場を設立するベンチャ―に向けてカンボジアのビジネスマンと交渉を進めている。ベトナム国境に近いタケオが精米工場建設地に選ばれている。

タケオは水深のあるシハヌーク港の東150kmに位置し、カンボジア政府の年間100万トンコメ輸出計画の実現に寄与する役割を期待されている。
タイのAsia Golden Rice社もまた日本のパートナーと共にカンボジアのコメ産業への投資に動いている。

中国最大の石油・食糧輸出入企業であり食品加工のリーディング企業でもあるCOFCO社もまたカンボジアコメ産業への投資を追及している。2010年10月に中国とカンボジアの間でコメの検査・検疫協定が締結され、中国の投資家がカンボジアからのコメを輸出するのを容易にしている。

在プノンペン、ベトナム大使館のVu Thinh Cuong商務参事官は、EUへ輸出される標準米はトン1,000ドル近くになるが、他の市場へは同じコメが400~500ドルにしかならないと語っている。

2011年の年初5か月間にカンボジアは2,940万ドルのコメを輸出し、昨年同期比215%と増大を見せている。

アメリカの農業機関によれば、カンボジアのコメ生産量は2009年の450万トンから2010年は470万トンとなり、今年は480万トンに上昇すると期待されている。
カンボジア農業省は、2010年は790万トンの籾米を生産し、210万トンの輸出用余剰米を持っていたと語った。

カンボジアは2010年に90万トンのコメが船積され、2008年50万トンの倍近くとなっている。

タイの Huay ChuanグループのChookiat Ophaswongseマネージング・ディレクターは、カンボジアは400万トンの籾米を今年は輸出するだろう、350万トンはベトナム向けで残りがタイへ、と語っている。