GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

タイ新政権とカンボジア・VNのコメ輸出

2011-08-05 00:40:37 | 農業・食品
バンコク・ポストが「高いタイのコメ:誰が買うのか」との記事を7月28日に掲載しました。
これに関連してベトナム・ニュースが「タイのコメ販売業者が政府の価格引き上げに警告」との記事、プノンペン・ポスト「タイの精米業者との競争激化」と、それぞれこの問題に触れる内容を掲載しています。

http://www.bangkokpost.com/learning/learning-from-news/249231/expensive-thai-rice-who-will-buy-it

http://vietnamnews.vnagency.com.vn/Economy/213961/Thai-rice-dealers-warn-against-govt-price-


hike.htmlhttp://www.phnompenhpost.com/index.php/2011080350827/Business/more-competition-from-thai-millers.html



バンコク・ポストの記事はベトナム・ニュースのタイトルにあるようにタイのコメ輸出協会 (TREA)がタイ貢献党新政権が公約通りに市場価格以上で農民からコメを買い上げれば、タイの輸出価格は競争力を失い輸出数量は半減し、輸出業者はカンボジアやベトナムから代替購入しなければならなくなる、と主張している内容です。

バンコク・ポストはその証拠に既に総選挙の前から(選挙結果を見越して?)コメ価格が上昇を始めている、と書いてあるわけですが、ベトナムでもメコンデルタで確かにこの間コメの価格は上昇しているもののその原因は国際的な需要の強さにあるとし、タイ新政権の成立が価格を押し上げているとの見方は、8月1日の記事「Price of material rice up sharply」でハノイのコメ価格上昇の記事の中でベトナムの業者間で囁かれている「噂」として触れるに留めています。

カンボジア政府の2015年に精米100万トン輸出プランは、タイ新政権のコメ買い上げ価格問題、ベトナムの機械化・集約農業政策、昨年220万トンを越える世界世界最大のコメ輸入国となったフィリピンのコメ輸入政策の変更等と絡み合いながら進展をみせているようです。

きょう立ち寄ったプノンペン港の倉庫には、韓国への輸出米が積み込まれているとの話でした。