GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

オーバーステイ

2011-08-15 23:28:00 | 交通
一度サイゴンに戻らねば、と思いつつどうも億劫で延び延びにして来ました。何事も面倒くせーと思うことが増えたこの頃です。どうせ日曜日はダラダラと過ごしてしまうのだから、と思い午後からサイゴン行きのバスに乗ることにしました。

今回は発着所が比較的近くで便数も多いSAPACOバスに乗ることにしました。シハヌーク通り307番地、隣にはKUMHO-SAMCOバスの事務所もあります。13時発のバスがあると思ったのですが予約が満杯のようで取れたチケットは14時30分発。サイゴン着は8時半頃とのことでした。午前中に電話で予約しておけば無駄な待ち時間もなかった・・・などと今更ながらのことを思いつつ、それでも付近のバイク販売店で値段を聞いて回っているうちに時間は過ぎて行きました。

バスの中で集められたパスポートの束を見ると乗客は中国とベトナムのものが多かったようです。国道1号線は最近何度かバイクで走っているので見慣れた風景です。それでも座席の高さがまるで違うため視界は格段の違い。バイクでは脇見運転を延々と続けることもできないわけだし。SAPACOバスの運転手もベトナム人だったようで、クラクションを鳴らしながら殆ど国道のセンターラインを跨ぎながらの運転でした。前に走っていたマイリン・バスをも追い抜きました。どうせフェリーで一緒になるので急いでも到着時間に変わりはない筈なのに。



メコン河を渡るフェリーでは既に多くの車が待っていました。しかし何故か先着の多くの車を抜かして到着した船に後続のマイリン・バスともう一台の別計3台のバスは直ぐ乗ることができました。待たされる車の運転手の身になれば堪ったものではありません。このフェリーも4年後には橋にとって代わられる計画だそうで、それまではこの「不平等」に甘んじねばなりません。

プノンペンからサイゴンまではカンボジア内が約3時間、国境近くの食事と出入国手続きで約1時間、ベトナムに入ってサイゴンまで2時間の計6時間ほどになるようです。渋滞があればそれ以上。

いざ、出国手続きとなった時、名前を呼ばれてパスポートをバスの乗務員から返されました。「オーバーステイの手続きをするように」とのこと。ビザには3か月分の年月が記されて9月6日が期限となっています。

出入国係官の窓口で抗議すると、「入国時のスタンプは1ヶ月となってる」と言われ、尚且つ食い下がると「文句があるなら今からプノンペンに戻って交渉してください」と場慣れた対応。

バスは他の乗客を乗せてその場を離れ、入国ゲートに走り去ってしまいました。ここで無駄な時間を費やしてバスに乗れなかったら目も当てられません。パスポートに押された入国スタンプの年月日、その小さな数字を確認しなかったのが敗因です。老眼とはかくも悲しいものなのか、などとも思いつつ27日間×5ドルの135ドルを反則金として払うことに。それでもVN航空を使うよりは安いし・・・と思えるのがせめてもの慰め。

小雨の中を一人でベトナムの入国事務所まで歩くとSAPACOバスはまだ留まっていました。窓口は後続のマイリン・バス乗客の手続き中。パスポートを差し出したもののマイリンバスの一括処理が終わるまで待たされることに。日本のパスポートも見えました。ビザなしでMOC BAIのゲートを越えたのかどうかは知りませんが、自分の分はベトナムビザがまだ今月末まで残っているので問題ありません。もっとも次回は再びベトナムビザを取るつもりはないので、ビザなしで陸路入国ができるかどうかは問題です。