常識について思うこと

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学校教育の有難み

2009年12月09日 | 教育

小学校の授業参観に行ってきました。教育現場の問題については、メディア等でも、いろいろと取り上げられているところですが、私自身の感想としては、本当に良くできているものだというものでした。いや、良くできているというよりも、大変、有難いという感覚の方が適当かもしれません。

休日や平日の夜、子供たちの面倒をみたり、一緒に遊んだりということはありますが、正直、毎日それをやれと言われても、何をして良いのか分からなくなるでしょうし、実際、そんなことはできないだろうと思います。学習面についても、スポットで自分がしたい話をするくらいならともかく、総合的な視点から、どのように勉強をさせたら良いのか等、到底、思いつきません。

そんな中、公の機関として存在し、経済的負担をかけずに、子供の教育を助けてくれていることに対しては、単純にとても有難いと思うのです。同時に、子供を預ける側の親として、そうした感謝できる心を持つということは、非常に大切なことではないかと考えます。

冒頭に触れた、メディア等で取り上げられる教育現場の問題については、子供や先生だけではなく、親の問題も含まれると考えます。もちろん、社会全体で見たとき、子供や先生の側に全く問題がないとは言えないと思います。親として、一所懸命やっているにも関わらず、とんでもない子供や先生がいるおかげで、大変な迷惑をしているというケースも少なくないでしょう。しかし、「モンスターペアレント」という言葉もある通り、学校教育の現場において、親が問題の種になることも多々あるわけです。私としては、学校教育について「親」としての立場で関わっていらっしゃる方々には、少なくとも自身が「モンスターペアレント化」しないことこそが、教育現場の問題解消に繋がると申し述べておきたいと思います。

他の子供たち、あるいは先生たちのせいで、自分の子供の教育がうまくいかないという怒りや苛立ちを覚える方は、一度、「一切学校に通わせず、全て自分だけの力で教育する」ということを真剣に考えられることをお勧めします。きっと、いろんな意味で、大変なことになるだろうと思います。そのシミュレーション(シミュレーションができないようなら、実際にやってみるのも良い)を十分に行えれば、学校教育の有難さを知ることができるようになるでしょうし、結果、自身が「モンスターペアレント化」することもなくなるでしょう。

現在の学校の仕組みが、絶対であるとはけっして思いません。実際、その仕組み故に、「モンスターペアレント」を生み出しているという側面もあると思います。また、子供や先生たちに問題がないと言い切るつもりもありません。改めるべきは改めなければなりませんし、その努力は常に求められるだろうと思います。私個人の話で言えば、時代が移り変わっていく中、少なくとも自分の孫たちの世代では、現在の学校システムに代わる新しい学校教育の仕組みが必要であろうと考えていますし、それはそれで、自分のテーマとして取り組んでいく考えです。そうした変革の努力を否定するものではありません。

ただそれでも、今日において、現在の学校教育のシステムが機能してくれていることには、大いに感謝すべきだろうと思いますし、そうであるからこそ、明日の新しい仕組みの在り方が見えてくるのではないかと思います。そして、そう思えた方が何よりも楽しいですし、明日の建設的な話し合いに繋がるのではないかと思うのです。

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