最近、ちょくちょく「仮面ライダーカブト」を見直しています。平成仮面ライダーには、いろいろありますが、私にとっては、仮面ライダーカブトがダントツの一番です。理由はいろいろありますが、単純に言ってしまえばカッコよさでしょう。まずカブトのデザインやライダーキックのカッコよさは、まったく他を寄せ付けません。もちろん、好みの問題もあるでしょうが、私からすると、このあたりのカッコよさはまったくの別格だと思います。
それともうひとつ、カブトを語る上で外すことができないのが、主人公・天道総司の生き方です。
-天の道を往き、総てを司る男-
自らのことをこのように言って憚らない天道は、ただ者ではありません。それは、他の天道語録にも、たっぷり表れていると思います。
以下は、そこからいくつか抜き出したものです。ひとつひとつの言葉が、私が考える世界観や宇宙観に通じるように思えてなりません。
-俺が望みさえすれば、運命は絶えず俺に味方する-
※「「運も実力のうち」の真意」等参照
-二兎を追う者は二兎とも取れ-
※「矛盾との付き合い方」等参照
-戦いはへそでするものだ-
※「腹式呼吸のコツ」等参照
-悪魔の囁きは時として天使の声に聞こえる-
※「神と悪魔と「祟る神」」、「「天国に行ける」という罠」等参照
-子供は宝物。この世でもっとも罪深いのは、その宝物を傷つける者だ-
※「子供たちへのバトンタッチ」等参照
-本物を知る者は偽者にはだまされない-
※「噛み合わない問答の意味」等参照
-俺の進化は光より速い。全宇宙の何者も俺の進化にはついて来れない-
※「達人が見せる早業」等参照
-人が歩むのは人の道、その道を拓くのは天の道-
※「「特殊な存在」という自任」等参照
-俺は世界の中心。ならば世界は俺が救ってやる-
※「「自分教」の薦め」等参照
-正義とは俺自身、俺が正義だ-
※「正義がひとつになる時代」等参照
こうした台詞のひとつひとつに対して、「良いこと言うなぁ」等という生ぬるい感覚ではなく、心の芯から共鳴してしまう感覚があって、もう見ていてたまらないのです。さらに、上記は天道が放つ言葉の一部にしか過ぎません。「仮面ライダーカブト」を見ていると、これら以外に天道がいろいろな言葉を発するわけです。私からすると、そうした天道の一言一言が、いちいち自分の真芯から発せられているような感覚がして、見ていてとても面白いのです。
以下は、先日見ていたシーンの中で、ゼクトの岬さんから尋問されている時のやり取りです。
========================
《岬さん》
カブトの正体はあなたなの?
《天道》
愚問だな。太陽に向かってあなたは太陽ですかと聞くか?
《岬さん》
なぜあなたがライダーベルトを持っているの?
《天道》
それも愚問だな。太陽に向かってなぜ輝くと聞くか?
========================
何これ?と思われるかもしれませんが、これが天道です。少々、生意気に聞こえるかもしれませんが、けっして、ふざけているわけでも、傲慢なわけでもありません。
私としては、この言葉の意味を心の奥底で味わいながら、また、思わず笑ってしまいました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます