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オールスターズ2ですっ!

2010年03月23日 | ヒーロー&アニメ

プリキュアの映画、「プリキュアオールスターズDX2 希望の光レインボージュエルを守れ!」を観てきました。プリキュアシリーズは、今年で7年目に入っており、これまでに登場したプリキュアは、全部で15人になります。今回は、その15人に加えて、Max Heartのひかりと5のミルクを合わせて、17人のプリキュアということになっていました。以前から、こうした異なるシリーズのプリキュアが一度に登場する作品を切望していたので、この映画上映は、とても嬉しかったりします(「視聴者として願う「夢の競演」」参照)。

思えば、一昨年の秋の映画で、オールスターズの短編が上映されたのを皮切りに(「実現した「夢の競演」」参照)、去年の今頃、「プリキュアオールスターズ DXみんなともだちっ奇跡の全員大集合!」が公開され、本格的なヒロイン揃い踏みの長編映画を楽しむことができるようになったのです(「オールスターズですっ!」参照)。

今回は、その長編第二弾というわけで、もちろん、面白かったです。以下、ネタバレ注意です。

まず、それぞれのプリキュアが互いに「ともだち」になっているという設定は、なかなか嬉しい感じがしました。ココの「何か出たぞ!」も久しぶりで良かったです。志穂の懐かしい3連続口癖もありました。満と薫は、戦闘能力を失っているようでしたが、みのりと仲良くしている姿が、実に微笑ましかったです。ベンチャーを起こしたはずのブンビーさんも、遊びに来てくれていました。キントレスキーやミズシタターレだけでなく、カレハーンの「カレッチ」と呼んでくれの台詞まで健在でした。肉弾戦は、やはりなぎさ&ほのかペア、咲&舞ペアの迫力が圧倒的だったように思います。それから、各プリキュアのOPテーマをダンスしてくれるEDは、当然のことながらアイマスのMADを遥かに超越したクオリティで、とてもとても良かったです。

また少々別の観点から、この映画で将来のヒントになると思えたのは、物語の舞台となったフェアリーパークです。このフェアリーパークは、プリキュアに出てくる妖精(?)たちを題材にしたテーマパークで、そのキャラクターたちのプチコスプレをしたり、パレードを楽しんだりすることができる遊園地なのですが、そこらへんが千葉県にあるアメリカ生まれのテーマパークにも似ているのです。私は常々、アメリカの演出力は凄くても、コンテンツ力については、日本のアニメの方が格段に上だと思っており、これをきちんと活かすべきであろうと考えています(「コミケとディズニーランド」参照)。そうした意味で、フェアリーパークのような施設の展開は、将来における日本の観光政策の方向としても、十分にアリだと思うのでした(「負担から投資への発想」、「観光立国日本へのヒント」)。

こんな感じで、今回の映画は、いろんな意味で非常に良かったと思います。

ただ一方で、各プリキュアの活躍ぶりは、前回の方が全体としてバランスが取れていたように感じました。さすがにプリキュアも7年目に入っているので、昔のキャラクターは、「小さなおともだち」に馴染みが薄いということで、その存在感が薄められた感は否めません。このあたりは、昔からのプリキュアファンである「大きなおともだち」からすると少し残念でした。

少々、話が逸れるかもしれませんが、ウルトラマンで喩えれば、1~2年目のMax Heartの面々は初代ウルトラマンであり、3年目のSplash Starの咲や舞はウルトラセブンのような存在と言えるでしょう。ウルトラマンの場合、何十年か経過して、新しいシリーズが展開されても、初代ウルトラマンやウルトラセブンの存在感は、やはり大きいと言えると思います。例えば、私の場合、ウルトラマンやウルトラセブンというのは、昔のキャラクターで、リアルタイムでは分かっておらず、どちらかというとウルトラマンタロウやウルトラマンレオあたりの方が馴染みがあるわけです。しかしそれでも、番組の再放送はもちろん、各種グッズ等を通じて、ウルトラマンやウルトラセブンにも触れているため、その存在感はけっして衰えないのです。今回のプリキュア映画では、そうした存在であるべき昔のプリキュアたちが、存在感を薄めてしまっているように思うわけで、これはいささか残念と言うほかありません。

もちろん、時代の変化を受け入れる必要はあるでしょう。今のメディアの仕組みでは、制作費を拠出するスポンサーの力は非常に重要で、その玩具やキャラクター商品の売上げを増やしていかなければならない以上、昔のキャラクターはさっさと使い切り、新しいキャラクターに入れ替えないといけないという事情はよく分かります。また、その存在感の薄さは、映画の中だけでなく、そうしたグッズの商品戦略によるところもあるのではないかと考えます。しかし、それらを含めて、プリキュアという作品全体がそちらの方向に走ってしまい、昔のように時間をかけてキャラクターを育て、じっくりと子供たちの間に浸透させることができないのは、それはそれで残念だと思うのは仕方のないことです。

このあたりの問題については、私なりに新しいメディアシステムを立ち上げていきながら、解決を図っていきたいと思います。

いずれにせよ、それはそれとして、今回は久しぶりに歴代プリキュアたちの元気な姿が見られて良かったです。

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