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実現した「夢の競演」

2008年11月08日 | ヒーロー&アニメ

視聴者として願う「夢の競演」」という記事のなかで、歴代プリキュアが一斉に出てくるストーリーが見たいという内容を書きました。プリキュアシリーズは、大きく3つのタイトル(正確には5つ)から成り立っており、それぞれがバラバラのストーリーとして独立しているため、同じ「プリキュア」という名前を冠しながら、互いのキャラクターが関係し合うということがありません。初期のウルトラマンや仮面ライダーシリーズであれば、違うシリーズの主人公同士が助け合ったりするのは、至って当たり前のことです。しかし、プリキュアシリーズでは、これまでそうしたことが全くありませんでした。

ところで今日、プリキュアの新しい映画「Yes!プリキュア5GoGo!お菓子の国のハッピーバースディ」の初日でした。初日から行くのもどうかと思いつつ、思い切って行ってきました。そしてまず、映画館のチケット売り場でもらったカードで、少々上機嫌になっていました。カードのタイトルは「プリキュアオールスターズ」。歴代プリキュアのキャラクターがズラリと並んでいます。一堂に会することがないメンバーが、勢揃いしている姿は圧巻です。

-おぉ、画風が微妙ながら、なかなかいいのでは!?-

しかし今回は、もっと嬉しいことに、映画本編の前に「ちょ~短編プリキュアオールスターズ」なる短編フィルムの上映があったのです。そこには、極めて短い時間ながら、私が願っていたプリキュアの「夢の競演」がありました。戦闘シーンにおける、プリキュアのアクション部分は、そのほとんどが既に何度も見たものではありましたが、それでも「夢の競演」は、やっぱりいいものだと思いました。とても「スペシャル」な感じがするのです。

ちなみに、歴代プリキュアのなかで、私が好きなのはキュアイーグレットの舞です。もちろん、他のキャラクターもそれぞれ個性があって大好きなのですが、そのなかでも一番隙がないというか、完璧に見えてしまうのです。容姿、性格ともに「出来すぎた子」という印象です。

逆に、隙だらけで、共感を覚えてしまうのが、ネット上で「バカピンク」とか「アホの子」とまで言われてしまうキュアドリームののぞみです。彼女の場合は、その「バカっぷり」が何にも勝る、愛すべき魅力のような気がします。過去のシリーズでは、割と能天気で、底抜けに明るいキャラクターとして、なぎさや咲がいますが、それでものぞみのように「頭のなか空っぽ」的な印象は、なかったように思います。その点、のぞみはピカイチです。私が、そんなのぞみに共感を覚えてしまうのは、自分自身を「頭のなかは空っぽ、何も考えていない」人間だと感じている(「考える前に感じること」参照)ことに起因しているようにも思います。

それにしても、この「夢の競演」に関しては、さらなる良い知らせがありました。なんと来春には、きちんと長編で「プリキュアオールスターズ」が上映されるというのです。是非とも、それぞれのキャラクターを活かしたストーリーで、良い作品を作っていただければと思います。

率直に言って、テレビで見られるような「変身シーン」や、「キュアフルーレ」のような武器やらのシーンは、適当にしていただいて構わないと思います。とくに最近のプリキュアは、メンバーが5人(ミルクを入れたら6人)になっており、変身シーンと必殺技のシーンだけでも結構な時間になってしまっています。こうしたシーンに時間を割いてしまうことで、スポンサー商品の露出が増える反面、ストーリーが軽薄になっていくリスクを抱えてしまいます。実際、最近のプリキュアに比べて、「ふたりはプリキュア」(Max Heart、Splash Starを含む)時代の方が、物語が重厚だったようにも感じます。

そうした諸々の心配事はありながらも、来春の映画では、これまでのテレビでは味わえなかった「スペシャル」感を与えていただきたいと切に願いますし、また一人のプリキュアファンとして、それを楽しみにしたいと思います。

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