常識について思うこと

考えていることを書き連ねたブログ

番組融合で広がる可能性

2009年01月11日 | ヒーロー&アニメ

お正月気分も抜けて、放映されていた番組が終わったり、新しい番組が始まったりという時期になってきました。

個人的には、「かんなぎ」が13回で終わってしまったことが残念です。2期を期待したいところですが、原作の連載休止という問題もあり、当分は難しいのかもしれません。

ところで、このブログでも再三取り上げている「仮面ライダー」や「プリキュア」ですが、それぞれ「仮面ライダーキバ」と「Yes!プリキュア5GoGo!」がクライマックスに向かって、いよいよ盛り上がってきました。つくづく思うのですが、これらのシリーズは、とくに近年、このクライマックスのためだけに存在しているような気がしてなりません。一年間を通されていると、途中でどうしても、さまざまな玩具のプロモーションに「付き合わされている感」もあり、ストーリーに集中できないのですが、この時期、クライマックスに向けて、ストーリー性が際立ってくると、粘り強く見てきた「ご褒美」のようなものを感じます。

「かんなぎ」が、惜しまれて最終回を迎えるのとは対照的に、「仮面ライダー」や「プリキュア」は、ようやく最終回が来てくれたという喜びを覚えてしまうといった感じです。

どちらがいいのかは分かりませんが、個人的な好みでいえば、惜しまれて最終回を迎え、そしてまた、しばらくすると、それに応えて「続編」が生まれるというサイクルが理想的なのではないかと思います。そういう意味で、「かんなぎ」の2期放映は、是非とも期待したいところです。

そしてまた一方で、既存の番組が終わっていくなか、当然、新しい番組のなかにいくつかの「続編」も出てきています。

仮面ライダーシリーズは、平成仮面ライダー10周年記念番組ということで、「仮面ライダーディケイド」がスタートします。今回のタイトルでは、平成仮面ライダーが集結するらしく、私としては、彼らがどのように集結してくれるのかに注目したいと思っています。

平成仮面ライダーの世界観については、それぞれのタイトルが、すべてブツ切りになってしまっており、相互に関連性がないことに、非常に大きな限界を抱えていたと思います。それは、かつてのテレビ業界と共に育ってきた初代「ウルトラマン」や「仮面ライダー」とは、根本的に異なるポイントでもあります。

初代「ウルトラマン」や「仮面ライダー」の場合、異なるタイトルでも、それらが同じ世界に存在する設定になっており、異なる主人公級キャラクターが共存したり、共闘したりするストーリーが組めるのです。例えば「仮面ライダーV3」に仮面ライダー1号・2号が登場したり、「ウルトラマンレオ」の師匠が「ウルトラセブン」のモロボシ・ダンだったりということです。こうしたことで、「ウルトラマン」や「仮面ライダー」の世界は、大きく広がりを持つことができました。

このように異なるタイトル(番組)同士が融合し、ひとつの作品を作り出していくことには、限りない可能性が秘められているのであり、そのことによって、コンテンツの無限の潜在力が、際限なく顕在化していくことが考えられます。

近年のテレビ業界では、諸事情あってのことでしょうが、そうした広い世界観やストーリー性を生み出すことが難しかったようです。非常に残念なことながら、平成仮面ライダーシリーズも、その例外ではありませんでした(「仮面ライダーと商業主義」参照)。そういう観点からも、新番組「仮面ライダーディケイド」には、期待するところが大きいのです。

ただ、ひとつだけ願いを言うならば、ストーリー性を軽視し、強引に繋ぎ合わせただけで「ハイ、ライダー10人出ました」的な展開だけはないことを祈ります。

それ以外にも、新しく始まった続編では、「みなみけ おかえり」や「マリア様がみてる 4thシーズン」が楽しみなところです。

さすがに、ここまではなかなか実現しないのでしょうが、新しいプリキュアシリーズは、「マリア様がみてる」のメンバーで、やってもらえたらどんなに楽しいかと思います。

 -キュアドリーム:福沢祐巳
 -キュアルージュ:島津由乃
 -キュアレモネード:松平瞳子
 -キュアミント:支倉令(藤堂志摩子?)
 -キュアアクア:小笠原祥子

もちろん、これまでのメディアシステムや著作権の関係で、今のままでは、これは間違いなく実現し得ないでしょう。

しかし、次時代のメディアシステム、そしてそれを支える著作権のルールを想定して言えば、全く別のタイトルとして生まれてきたこうした作品同士が融合し、新しいタイトルとして生まれ変わるということは、十分に実現可能であると思います。逆の言い方をすれば、そうした自由闊達な創作活動が認められるメディアシステムや制度が生まれることこそが、次の時代が求める必然ではないかと思うのです。

なかなか楽しみな時代になってきました。

《おまけ》
「マリア様がみてる」のあのお美しい祥子お姉さまが、どうしてもキュアババァ・・・、もといキュアアクアの水無月かれん嬢に見えてしまうのは、私だけではないと思います。

コメント
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