バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

胃と周辺臓器の位置関係 胃外性圧迫について

2014年05月05日 | 胃(全般)
こんにちは、すきくぴです。
今日は、胃と周辺の臓器の位置関係について復習したいと思います。
胃の外にある臓器に腫瘍などがあった場合に、胃が押されることがしばしばあります。
胃とその周辺の臓器との位置関係をつかんでいれば、胃X線検査でも、どの臓器によるものなのかを推測することが可能です。
胃が外から押されることを胃外性圧迫と言いますが、しばしばCTが精密検査として用いられます。

さて胃とその周りにある臓器ですが、胃の前面右寄りにあるのが肝臓で、胃の左上には脾臓があります。一方、胃の後ろには膵臓があり、さらにその後ろには、大動脈や腎臓や副腎が存在します。

先日、胃の後壁に潰瘍があり、胃の外から押されている症例に出会いました。
この方は後日、CTを行いましたが、膵臓がんからの胃浸潤でした。

次回は、胃の構造について復習したいと思います。