バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

メタボに見え隠れ

2009年03月28日 | 胃X線を受診される方へ

厚生労働省の調査で、胃がん検診の受診率が過去10年で最低となっていたことがわかったそうです。
原因ははっきりとわかってはいないそうですが、メタボ検診の関心ばかりが高まり、がん検診への関心がさらに薄まると指摘されているようです。
このブログでは再々、胃がんの早期発見には撮影者の技術向上と、異常像を異常と認識できる能力の体得。そして何よりも検診を受けられる方の定期的な受診が必須であると話してきました。
メタボ検診は確かに必要であると思います。動脈硬化などを引き起こし、脳梗塞や心筋梗塞などを引き起こします。現に日本人死亡原因の第2位、3位はそれらにあたります。
死亡原因の第1位はご周知のとおり、がんによる死亡です。
がん検診、受診率50%が達成されれば、胃がんで亡くなる方も激減するでしょう。特に女性の観点からすれば、消化管もそうですが、婦人科検診をもっと普及させなければなりません。
欧米との乳がん、子宮がん死亡率の最大の違いは受診率の差といいます。日本は相当に低いようです。
がん検診の効果を存分に発揮するためには、、50%なりのスタッフや環境の態勢を整えなければいけません。来るもの拒まずの検査では精度が下がり、ただ受けただけという何とも寂しい結果となってしまいます。
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/life/science/20090327-567-OYT1T00942.html