バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

法の確立

2009年03月27日 | 胃X線を受診される方へ


今日はとある技師長が発表された内容について話していきたいと思います。
内容は、法の確立についてです。
現在、対策型検診で行われてい る新・胃X線撮影法は8体位とされています。
8体位をきちんと網羅し撮影を行えば、胃内を限りなく描出できます。
しかし、撮影体位をただ撮ればというものではないのです。

技師長が発した言葉・・・。「胃透視で写し出されているのはバリウムである。」

皆様はこの言葉の意味がわかりますか??
少し胃透視に慣れてくればわかることですが、胃透視ではバリウムをあらかじめ撮影する部位にバリウムを付着させて撮影していきます。
胃が写っているのではなく、バリウムを写しだしているわけですから、造影効果を高める体位変換が必須となってきます。
目的部位にきちんとバリウムを付着させて撮影していれば、基準撮影でも十分に早期の胃がんを発見できるのではないか??
つまり技師長が言うに、一番大切なことは、バリウムの付着のさせかたを確立させることだといいます。
誰が撮影しても相当数の早期胃がんを発見できる検査が求められています。個人が突出していても周りが発見できないのであれば、
検査全体としては再現性、客観性、信頼性がありません。受診者の方に不信感を持たれるのがオチです。

 
① 基準撮影法の確立
② 透視観察の確立
③ 追加撮影の確立
確立されたマニュアルをみれば、誰でも早期胃がんを発見できる!!
そんな体制を造りだすのが必要だといいます。

まさにそんな環境を設けることが私の使命だと感じています。