バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

集団検診、バリウム検査からみた病変その1(潰瘍傷あと編)

2008年08月16日 | 胃X線を受診される方へ
平日は業務の支障にならない程度に、要精密となった方々の内視鏡検査結果を集計したりしております。1次検査であるバリウムで、確実にその病変をとらえていたかを知りたいからです。
集計した結果、もっとも多いのは胃潰瘍瘢痕や十二指腸潰瘍瘢痕です。瘢痕(はんこん)とは、わかりやすく言えば潰瘍した後の傷あとのことです。
以前に潰瘍ができた方は、基本的には胃カメラがお勧めですね。
検診施設的には、バリウム検査後、結局は、胃カメラを勧めることになりますので。胃カメラで定期的に傷あとを診てもらったほうが良いと思います。


逆さまの撮影

2008年08月16日 | 胃X線を受診される方へ
今日は、胃透視検査中に行う逆さま(逆傾斜)について触れます。
胃のレントゲンでは、さまざまな角度から、胃を撮影します。その中の一つに、うつ伏せでの撮影があります。胃の解剖学的な関係上、台を逆さまにしないと、うつ伏せ側の胃壁を広い範囲で撮影できません。そのため台を逆さまにせざるをえません。これを理解していただいた上で、検査を受けていただきたいと思います。


私も体験してみましたが、逆さまはしんどいですね…。頭に血がのぼるし、ふらふらな感じになる。撮影される方々には、うつ伏せの撮影は速やかに行っていただきたいと思います。