当センターの胃がん検診では、まずはじめに胃X線を行います。
そして、胃X線で異常を指摘された場合、内視鏡検査を勧めます。
ところで先日、大きな胃がんの症例に出会いました。
この方、実は5年ほど前にうちのバリウム検査をした結果、胃がんの疑いで内視鏡検査を勧められていた人でした。その期間は、うちのバリウム検査を受けにきておりません。
なぜ、こんなに進行したがんになってしまったのでしょうか?
その後の、内視鏡検査をきちんと受けにいったのでしょうか?
当センターの、胃X線検査で精密に勧められる方の割合(要精検率)はおよそ5~10%です。
そのうち内視鏡検査を受けるかたの割合(精検受診率)は約80~90%です。
要するにバリウムでひっかかったのにも関わらず、カメラを受けない人が10~20%いることになります。
この受けない方々のなかには、ごく少数は、胃がんになっている人は必ずいると思います。
現に今年になって、2例あります。確実にがんが成長しておりました!!
「カメラを飲んでください。」と勧められて方は、きちんと受けてください。