バリウム日記 がんの早期発見をめざして

医療に関する話題提供をはじめ、日々学んだことを配信できればと思います。

バリウムと胃カメラの比較5 (胃の外からの圧迫 編)

2008年08月14日 | 胃X線と内視鏡の比較
今日は、胃外性圧迫について触れていきます。
胃外性圧迫というのは、胃の周辺臓器などに病変があった場合、その病変が胃を押すというものです。
バリウムの検査は、胃全体を客観的に診ることのできる検査であります。偶然といったらご幣があるかもしれませんが、バリウム検査で胃以外の病変を指摘できることも稀にあります。バリウム検査後、CT検査などを行って、肝臓などの膿胞を発見できたケースがあります。
一方、胃カメラでは、胃内の粘膜を診ることには非常に長けております。しかし、胃の外にある周辺臓器の病変を指摘するのは困難であります。実際に、バリウムでは異常を指摘されているのにも関わらず、胃カメラでは異常なしとなるケースもわずかに存在しております。
ここでのポイントです。前回同様の結論に達しますが、バリウムと胃カメラは互いに長所もあれば短所もあります。これ自体は仕方のないことだと思います。互いを補うためにも、やはり両方なくてはならない検査であると感じます。