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人間椅子 3rd 黄金の~

2010-01-07 08:13:54 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。
 1990年にデビューアルバムを発表。その後2枚のアルバムが発表され、91年10月にニューアルバムに先駆けシングル「幸福のねじ」がリリースされ、翌92年に3rdアルバム「黄金の夜明け」が発表されます。ジャケットはタイトル通りの鮮やかな夜明けのデザインで綺麗ですね。
 アルバム1曲目は「黄金の夜明け」。タイトル通りのおごそかでそして華々しい幕開けではじまり、ミドルテンポのヘヴィロック調で鈴木さんの粘っこいヴォーカルが。ヴァース間には和嶋さんの演説のようなセリフも。そしてテンポチェンジして和嶋さんの力強いヴォーカルがはいって、そのままエモーショナルなギターソロへ。その後リズムが止まって明るく幻想的な綺麗な世界が一面に広がります。終盤ではヘヴィなギターリフとともにミドルテンポのパワフルなヘヴィロック調になり、ラストにはギターソロも。ドラマティックな曲です。
 2曲目は「独裁者の最後の夢」。ベースとギターのユニゾンのリフからはじまるアップテンポのパワフルなハードロック。鈴木さんの力強いヴォーカル、かっくいいっす。中盤ではミドルテンポでブルージーなギターソロも。ラストは盛大にFin。
 3曲目は「平成朝ぼらけ」。ヘヴィなギターリフからはじまるミドルテンポのぶっといサウンドのダイナミックな曲。鈴木さんの百人一首調のヴォーカルとうねるベースが印象的ですね。終盤ではスローテンポでしっとりとした雰囲気になるも、再びリズムがはいってエモーショナルなギターソロが。ラストはパワフルにFin。
 4曲目は「わ、ガンでねべか」。アップテンポの変拍子リフからはじまる、鈴木さんヴォーカルのパワフルかつコミカルな面白い曲。中盤ではノリノリモードでエモーショナルなギターフレーズ、そしてテクニカルなユニゾンリフも。
 5曲目は「水没都市」。ダークでダイナミックなリフから引きずるようなミドルテンポではじまり、和嶋さんの伸びやかでおだやかなヴォーカルがながれて。サビではドラマティックに歌い上げます。中盤ではアップテンポで爽やかなギターフレーズがながれるも、リズムが止まってゆったりとした幻想的な世界が広がります。その後再びゆったりとしたダークでヘヴィでドゥーミーな世界に。それがどんどん盛り上がっていって、そしてドラマティックなエンディングを迎えます。9分弱の大作です。
 6曲目は「幸福のねじ」。アップテンポのパワフルなリフと力強い掛け声からはじまり、めっちゃノリノリのパワーロック調に。中盤はさらにテンポアップしてアグレッシブなギターソロが。その後ミドルテンポのヘヴィロック調で鈴木さんの粘っこいヴォーカルと不気味な笑い声が。ラストは元のアップテンポのお祭りモードでFin。
 7曲目は「マンドラゴラの花」。ミドルテンポの暗く美しいリフからはじまる、ダークで引きずるようなリズムの、これぞ人間椅子って感じのドゥーミーな曲ですね。鈴木さんの不気味にうねるヴォーカルがたまらないっす。中盤ではリズムが止まって暗い空間を音が飛び交う神秘的な雰囲気に。そして重いリズムがはいって不気味なギターフレーズが響き、さらにアグレッシブなギターソロも。
 8曲目は「素晴らしき日曜日」。ガットギターの哀愁ただようゆったりとしたロマンティックな短いギターインスト曲。
 9曲目は「審判の日」。パワフルでうねるベースリフからミドルテンポではじまるヘヴィロック。鈴木さんヴォーカルの力強いヴァース、そしてサビでは重厚なコーラスも。中盤ではパワフルなリフとギターソロの掛け合いや、ベースとの変拍子ユニゾンリフも。ラストにはエモーショナルなスライドギターソロが。
 10曲目は「無言電話」。電話をかける音と呼び出し音と受話器をとる音からはじまり、アップテンポのパワフルなギターリフがはいって。コミカルながらもスリリングでパワフルな曲ですね。中盤ではミドルテンポになってダークで神秘的な雰囲気に。TELの呼び出し音が暗黒空間を飛び交います。そしてゆったりとした抒情的なギターソロが。それが徐々に盛り上がっていきアグレッシブになり、ドラマティックな展開に。ラストは元のアップテンポのスリリングなロックで♪もしもぉ~し!でFin。
 11曲目は「狂気山脈」。ゆったりとした不気味なギターサウンドからはじまって、ダークでドゥーミーな曲調に。ヴァースは鈴木さんのうねる恐いヴォーカルがたっぷりと。中盤ではギターソロのあと、アップテンポのスリリングでノリノリモードの曲調で和嶋さんの力強いヴォーカルが。終盤ではベースリフから引きずるようなスローテンポのリズムでダークでドゥーミーな世界が広がり、エモーショナルなギターソロも。9分弱の大作です。 
 前作よりもドゥーミーでダークな世界が広がるヘヴィロックアルバムですね。マニアの間ではこのアルバムを最高傑作と讃える方々も多いようです。

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2 コメント

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おじゃまします (蟲子)
2010-01-07 19:09:48
またコメントに参加させてください(*^o^*)


更にパワーアップしたというか、詩の世界が妄想的だったり、幻想的だったり、スケールの大きさに魅了されるアルバムですよね(^-^)

どの曲もリフがカッコ良くて初めて、聴いた時は圧倒されました。

今でも新鮮な気持ちで聴けちゃいます(^∀^)
ジャケットもイメージに合ってて、綺麗な色合いですよね!

「水没都市」は目に映るかのように荘厳で、9分弱を感じさせない、たっぷりと都市に浸れる曲で、特に気に入ってます♪
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いつもありがと! (ひより)
2010-01-07 23:53:05
 わぁ!蟲子さん、いらっしゃいませ!
いつもコメントを書いてくださってありがとうございます。めっちゃ嬉しい!
おっしゃる通り、スケールの大きいドラマティックな曲も多く、とっても聴き応えありますね。人間椅子の”うま味”が凝縮されている感じです。特に水没都市と狂気山脈の大作2曲は絶品かと。ただどちらもライブでは滅多に演らないかな。
幸福のねじはもうライブでおなじみのめっちゃ盛り上がる曲ですね。大好きです。
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