ひよりの音楽自己満足

自分の好きなアルバムやアーティストを紹介させていただきます。

SOPHIA  DEFIANCE

2013-09-29 23:25:49 | Pageant系
 以前、元Pageantのリーダーでギタリストの<中島一晃さん>が、Pageantのカヴァーバンド<Go To HongKong>を結成されたんですね。しかもヴォーカルが男性と聞いてさらにビックリ!で、なによりもあのPageantの曲を中島さんのギターで生で聴けたらとライブを観に行ったんですけど、その中性的でパワフルなハイトーンにビックリ!こういう声を出せてPageantの名曲群を歌える男性ヴォーカリストが存在したんだと、ほんとに驚きました。そのヴォーカリストは“モリケン”こと<森川健司さん>です。自分はその時までモリケンさんのことを失礼ながら全く存じ上げなかったもので、ちょと調べてみたら、80年代に<SOPHIA>というバンドに在籍していたとのことで、残念ながらアルバムを1枚のみリリースして解散してしまったようで、しかも唯一のそのアルバムもCD化されていないようなのでガッカリ。ところが・・・今年2013年9月に突如CD化されて発売されて超ビックリ!すっかりあきらめていたもので本当に驚きました。もちろん即予約して手にいれました。
 <SOPHIA>は、1980年10月に結成され、モリケンさんは81年9月に加入されたそうで。で、当初はNOVELA等のコピーをされていて、のちには初期RUSHのようなオリジナル曲を演っておられて、スターレスに並ぶバンドとして人気を博したそうで。そして84年12月にはインディーレーベルから4曲入りミニアルバムを発表し、おりからのジャパンプログレムーブメントにのって86年2月に今回紹介させていただくアルバム「DEFIANCE」を発表されたそうです。メンバーは、ギター<土坂健司さん>、ベース<林伸哉さん>、ドラムス<細川博史さん>、そしてヴォーカルモリケンさんの4人です。
 アルバム1曲目は「DEFIANCE」。シーケンスのアップテンポのリズムからシンセのキラキラサウンドのリフとギターリフがはいって、パワフルなドラムからダイナミックなリフが。そしてアップテンポのベースのドライブ感たっぷりのリフのノリノリモードにのってハイトーンののびやかなヴォーカルがはいって、サビではミドルテンポで歌い上げて。間奏ではダイナミックなブレイクリフからギターのエモーショナルなソロが。その後ブレイクリフからヴァースにもどって、サビではミドルテンポで歌い上げて。ラストはパワフルなドラムフィルからアップテンポのノリノリモードでリズミカルなヴォーカルがはいって盛り上がっていって。
 2曲目は「DANCIN’ DOLL」。ミドルテンポで綺麗なコーラスがのびやかにながれ、キーボードのしっとりとしたリフに、ヴォーカルが力強く歌い、ギターがエモーショナルにのびやかに奏でて。その後ヴァースにもどって、ヴォーカルが力強く歌い、ギターのアヴァンギャルド風のソロへ。終盤ではヴァースにもどって、ギターがのびやかにメロウに奏でて。
 3曲目は「MONOLOGUE」。テクニカルなドラムフィルからミドルテンポのリズムがはいって、それにのってギターとキーボードが哀愁を感じるリフを奏でて。そしてギターの躍動感あるリフにのってヴォーカルが力強く歌い上げて。スパニッシュ風というか、情熱的な曲ですね。
 4曲目は「LACHER」。ピアノのしっとりとした音色が響き、ヴォーカルがゆったりとしっとりと。それが一転アップテンポのパワフルなリズムがはいって、ノリノリモードでギターのカッティングリフにのってリズミカルなヴォーカルがはいって、サビではミドルテンポでドラマティックに歌い上げて。間奏ではギターのパワフルなカッティングのソロが。その後ヴァースにもどって、ゆったりと歌い上げて。
 5曲目は「PRISM」。シーケンスのリズムとピコピココンピューターサウンドからはじまって、鐘の音が幻想的に響いて。その後ダークで壮大なリフがはいってアップテンポでギターのパワフルなリフとキーボードの哀愁を感じるリズミカルなリフが。その後キーボードのパーカッシブでリズミカルなリフが変拍子でながれ、ノリノリモードでギターのファンキーで軽快なリフがはいって。中盤ではミドルテンポでキーボードがゆったりと奏でたあと、パワフルなブレイクリフからドライブ感たっぷりのベースリフがノリノリで。その後パワフルなバンドリフと叩きまくりドラムソロの掛け合いが。終盤ではアップテンポの疾走モードでドライブ感たっぷりにノリノリで展開して。その後ミドルテンポでギターのリズミカルjなリフとシンセのケーナ風サウンドのリフがながれて。
 6曲目は「LIBERAL」。ミドルテンポのゆったりとしたリズムからギターがのびやかに奏でて。それが一転アップテンポのベースのドライブ感たっぷりのリズムにのってノリノリモードでギターリフとパワフルなヴォーカルがはいって、サビではリズミカルなベースラインながらミドルテンポでゆったりとのびやかに。中盤ではピアノのしっとりとしたリフからギターがメロウにのびやかに奏で、そこから一転アップテンポのノリノリモードになってギターのテクニカルなソロが。そしてミドルテンポに戻ってダイナミックなリフがゆったりとながれ、ドラムが叩きまくって、さらにギター・ベース・キーボードのテクニカルなユニゾンリフが。終盤ではアップテンポのノリノリモードでリズミカルな弾きまくりベースにのってヴォーカルがリズミカルに。そして歌い上げて、ラストは劇的に盛大にFin。
 7曲目は「IN TEARS」。ギターとベースがしっとりとゆったりと奏で、ミドルテンポのリズムがはいってヴォーカルがしっとりと歌い、徐々に盛り上がっていって。間奏ではギターのエモーショナルなソロが。その後ヴォーカルがメロウに歌い上げて。終盤では一旦止まってからギターがミドルテンポでリズミカルなリフを。そしてキーボードのクリスタルサウンドのリフがながれて。
 まさしくあの頃のヴィジュアル系バンドのサウンドですね。派手な装飾いっぱいのキラキラサウンドで。ほんとは初期NOVELA系のドラマティックな曲展開を期待していたんですけど、もっとストレートでPOPな感じですね。これ、できれば今の音で、生に近いサウンドでミックスやり直してくれたら嬉しいかも。ともあれ、モリケンさんの中性的なハイトーンヴォーカルをたっぷりと堪能できて、テクニカルでタイトでパワフルなリズム隊にかっくいいギター&キーボードも楽しめるアルバムですね。
 アルバムライナーノーツによれば、このアルバムはプロデューサーの影響で、それまでの初期RUSHタイプのプログレサウンドではなく、ニューウェーブ色の強い曲調に変化してしまったとか。それによってファンに受け入れられなくてバンドは衰退してしまったとか。レコード会社につぶされてしまった典型的な例なのでしょうか。そのままだったら他のプログレバンドのように名盤が生まれたかもしれないかと思うと非常に残念でなりません。となるとなんとか84年発表のミニアルバムを聴いてみたいものです。どなたかyoutubeとかにUPしてないかなぁ・・・

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。