ひよりの音楽自己満足

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人間椅子 2nd 桜の森の~

2010-01-05 08:10:51 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。
 1989年にプレデビューアルバムを、そして90年にメジャーレーベルから正式デビューアルバムを発表し、その後はレコ発全国ツアーへ。翌91年にはまず2月にシングルで「夜叉が池」がリリースされ、3月に2ndアルバム「桜の森の満開の下」が発表されます。
 アルバム1曲目は「爆弾行進曲」。アップテンポのヘヴィなギターリフからはじまる、♪つっこめつっこめ!って強力なパワーメタル。ヴァース間にアグレッシブなギターソロも。中盤はテンポチェンジしてダカダカと力強いリフが。
 2曲目は「遺言状放送」。アップテンポのノリのいいギターリフからはじまるストレートなハードロック。中盤には和嶋さんのラジオアナウンス、そしてワウの効いたギターソロへ。
 3曲目は「心の火事」。リフからはじまるストレートなハードロック。中盤ではどんどん盛り上がっていきます。めっちゃノリのいい曲ですね。
 4曲目は「憂鬱時代」。ちょっとZEPっぽいミドルテンポのリフからはじまる、タイトル通りのやや暗めな曲。中盤ではゆったりとしたリフをバックにスパニッシュなアコースティックギターソロが。そしてギターとベースの掛け合いのあとアップテンポになって盛り上がり、ラストはギターソロも。
 5曲目は「夜叉が池」。テープ逆回転のようなサウンドからゆったりと美しいギターのアルペジオが響き、和嶋さんの叙情的なヴォーカルがしっとりとながれて。そして壮大な曲展開になったあと、ヘヴィなギターリフが入って、それが徐々にテンポアップしてパワフルなヘヴィロック調に。和嶋さんの熱唱ヴォーカルもかっくいいっす。もちろんハードなギターソロもたっぷりと。どことなくZEPの天国への階段と似たような構成ですね。とってもドラマティックで素晴らしい曲です。
 6曲目は「東京ボンデージ」。ダークでヘヴィなギターリフからはじまる落ち着いた感じのヘヴィロック。中盤ではブルージーなギターソロも。
 7曲目は「盗人賛歌」。ゆったりとした抒情的なギターリフからはじまって、パワフルでダイナミックなリフが。そして鈴木さんのお経調のヴォーカルがはいって、サビでは重厚なコーラスもキメて。メロディアスなコーラスのあとはエモーショナルな泣きのギターソロも。その後三味線調のギターリフからテンポアップして盛り上がっていきます。ラストは再びスローブルーズ調に。ドラマティックな曲です。
 8曲目は「相撲の唄」。相撲のタイコからはじまり、アップテンポのギターリフが。そして行司の呼び出しのような鈴木さんのヴォーカルが。コミカルで楽しい曲です。中盤には変拍子リフ、そしてワウを効かせたアグレッシブなギターソロも。
 9曲めは「甲状腺上のマリア」。アコースティックギターのアップテンポの綺麗で爽やかなアルペジオリフからはじまって、それをバックに和嶋さんのソフトで囁くようなヴォーカルがたおやかにながれて。時折はいるシタールのような音色がすっごいアクセントになってますね。
 10曲目は「太陽黒点」。ミドルテンポの引きずるようなヘヴィでドゥーミーなリフからはじまる、これぞ人間椅子って感じの曲ですね。ヴァースのあと、エモーショナルなギターフレーズが。そしてそこからややテンポアップしてパワフルなヘヴィロック調に。アグレッシブなギターソロのあと、再びドゥーミーモードに戻ってヘヴィにダークに。 
 前作よりもややドゥーミーさが薄れて、ストレートなロックやソフトな曲など音楽性が広がって楽しみが増えましたね。もちろん“らしい”曲もドラマティックな曲も素晴らしい。
 アルバム発表後は全国ツアーへ。そして8月にはライブ映像も含んだビデオ「遺言状放送」が発表されます。

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2 コメント

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おじゃまします (蟲子)
2010-01-05 14:11:53
「夜叉ヶ池」などと対照的に明るい「相撲の唄」があったり、楽しめるアルバムですよね。

このアルバムでは「盗人讃歌」が、とりわけ好きです(^∀^)
唄が終わってから、エンディングまでは、特にギターのメロディー、素敵でグッときます
( ̄∀ ̄)

「遺言状放送」のビデオテープを持ってるんですが、DVDが発売されたので、結局また買いました。
ずっとビデオテープの劣化に怯えてたので、安心しました(^-^)
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ありがと! (ひより)
2010-01-05 16:54:13
 わぁ!蟲子さん、いらっしゃいませ!
コメントを書いてくださってありがとうございます。すっごい嬉しい~♪
夜叉が池はめっちゃ好きな曲なんです。なので自分はこのアルバムを聴くことが多いかも。ノリのいい曲やドラマティックな曲や変わった曲など聴いていて飽きないんですね。最後の太陽黒点もどっしりとしていて好きです。
盗人賛歌は1-2年前のライブで偶然演ってくれてラッキーでした。ほんと素敵な曲ですよね。
遺言状放送のDVDは初期の人間椅子を堪能できますね。曲の途中でRock'n'Rollや21世紀の精神~もやってくれたり、PVも収録されていたり。夜叉が池のPVはちょっと怖くてゾクゾクします。
そうそう、そろそろノブさんが加入してからの映像も発表してほしいものです。
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