ひよりの音楽自己満足

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人間椅子 22th 苦楽

2021-09-12 18:09:33 | 人間椅子
 初期Black Sabbathをベースとしたドゥーミーなサウンドに、日本文学&おどろおどろしい歌詞をのせ、津軽弁の節回しで聴かせてくれる青森発の和製ヘヴィロックバンド<人間椅子>。メンバーはギター&ヴォーカル<和嶋慎治さん>とベース&ヴォーカル<鈴木研一さん>、そして4代目ドラム&ヴォーカル<ナカジマ・ノブさん>です。
 “イカ天”で上々のデビューを果たすも、その後は下火に。しかし徐々に人気が回復し始め、2013年のOZZ FEST JAPAN出演で人気爆発!改めて一般HR/HMファンにもその名を知らしめ、大活躍ばく進中の<人間椅子>。2015年1月にはなんと渋谷公会堂をsoldout!で、そのライブ映像がBSで放映され、DVD/BRで発売。さらに<筋肉少女帯>とのコラボミニアルバム「地獄のアロハ」も発表。同年11月に再び開催されたOZZ FEST JAPAN 2015に2回連続で出演し、 2016年2月「怪談 そして死とエロス」を、続いて2017年10月にスタジオアルバム通算20枚目となる「異次元への咆哮」を発表し、バンドが30周年を迎える2019年、新たな元号である令和元年にスタジオ通算21枚目となるアルバム「新青年」を発表されます。内容も素晴らしく、レコ発全国ツアーはどこも大盛況!ツアーラストは遂に中野サンプラザを制覇!さらに2020年初頭になんと!ドイツとイギリスで3公演の海外ツアー決定!!もう超ビックリ!さらにはアメリカでのフェス参加のお話も!もう驚きのニュースいっぱいで感涙っす!で、そのツアー前に新曲も含めたベストアルバム「人間椅子名作選 三十周年記念ベスト盤」を発表され、準備万端!と盛り上がってきたのですが・・・コロナの影が忍び寄って・・・それでも2020年初頭のドイツ・イギリスツアーはギリギリのタイミングで敢行され、どこも大盛況!その模様は一部Youtubeで公開されて、もうガイジンさんが♪シャバダバディアァ~なんて大合唱にはもう号泣してしまうくらいに感動しました。しかし・・・その後世界的にコロナが蔓延してライブ活動が困難な状況に・・・これから世界で大活躍!というときに・・・本当に残念でなりません。
 で、活動自粛のなか、アルバム「無限の住人」が、同タイトルのアニメ「無限の住人-IMMORTAL」の第2クールの主題歌「無限の住人-武闘編-」と、かつてアルバムに未収録だった「桜下温度」が追加収録されて再発売!そして昨年の中野サンプラザ公演とドイツ・イギリスツアーの一部を含めたドキュメンタリー映像がなんと映画化!これにもビックリしました。ただ、残ながら、せっかく公開されたにも係わらず、映画館自体が自粛方向で、人数制限等もあって大盛況とはいかなかったようで。
 ライブ活動の出来ないメンバーの皆さんはそれぞれに多方面に活動され、ライブが出来ないならひょっとして新作が・・・と思っていたところ、期待通りにやってくれました。2021年8月にスタジオアルバム通算22枚目となるアルバム「苦楽」を発表されました。近未来的な仏像アンドロイドのジャケット、インパクトあります。リンゴを持っているというのも奥が深いですね。
 アルバム1曲目は「杜子春」。ギターのカッティングリフからゆったりはじまって、のびやかなコーラスが壮大にながれて。そしてギターのミステリアスなリフからドラが鳴り響いて。その後ギターのヘヴィダークリフから和嶋さんの力強いヴォーカルが。♪お父さ~ん!ってHM/HRらしからぬ歌詞にビックリ!<世界に花束を>を思い出しますね。中盤ではアップテンポのヘヴィリフからギターのテクニカルなソロが。その後ミドルテンポになって和嶋さんがのびやかで力強いヴォーカルが。終盤ではアップテンポの力強い行進リズムから明るいリズミカルリフがはいって、ギターのエモーショナルなソロ、そしてQUEEN風のギター多重コーラスが盛大にながれて。
 2曲目は「神々の行進」。ダイナミックリフからミドルテンポのヘヴィリフがはいって、鈴木さんのパワフルなヴォーカルが。和風パワーメタルというか、あるいは軍歌に近いような凄い迫力ですね。♪エイエイオー!って掛け声も♪いざ行け!って歌詞も凄いっす。中盤ではドラが鳴り響き、さらに爆発音のように響き、そこから破壊力たっぷりのギターソロが。終盤ではアップテンポで疾走してギターのテクニカルなソロへ。
 3曲目は「悪魔の処方箋」。ミドルテンポのヘヴィリフからアップテンポのヘヴィダークリフにのって和嶋さんのパワフルなヴォーカルが。これもパワーメタル風で、中盤では和嶋さんが力強く歌い上げて。その後ギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。
 4曲目は「暗黒王」。ミドルテンポのダークヘヴィリフから鈴木さんの力強いヴォーカルがはいって。中盤ではギターのエモーショナルなソロが。終盤ではアップテンポになって、鈴木さんの地獄の雄叫びが。凄い迫力です。
 5曲目は「人間ロボット」。ミドルテンポのマーチングドラムからギターリフがはいって、そこからパワフルなアップテンポになって和嶋さんのヴォーカルがはいって、その後ミドルテンポに。ちょっとコミカルな感じかな?中盤ではメロウになって、そこからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。
 6曲目は「宇宙海賊」。スペーシーなシーケンサーサウンドからミステリアスにはじまって、ミドルテンポのヘヴィリフにのって鈴木さんの力強いヴォーカルが。どことなくHAWKWINDを彷彿させるリズムが気持ちいいっす。さらに鈴木さんと和嶋さんの掛け合いヴォーカルも。中盤ではミドルテンポでテルミンのミステリアスな音色と、鈴木さんの不気味な笑いも響いて、そこからギター&テルミンソロが。
 7曲目は「疾れGT」。アップテンポのドライブ感たっぷりのノリノリモードではじまって、和嶋さんのリズミカルなヴォーカルがはいって。間奏では昭和の“族”の“レ・ミゼラブル”風のホーンのような音色のメロディが響いて。懐かしいっす。中盤ではミドルテンポで♪ガソリンマンタン!ヨーイドン!って掛け声からギターの弾きまくりソロが。終盤では再びアップテンポのノリノリモードで盛り上がって。
 8曲目は「世紀末ジンタ」。アップテンポのヘヴィリフからはじまるも、ミドルテンポのヨコノリモードになって、鈴木さんのパワフルなヴォーカルがはいって、サビではアップテンポのノリノリで♪ジンタッタ!って。中盤ではミドルテンポのヘヴィダークリフから鈴木さんの力強いヴォーカルがはいって、そしてアップテンポのノリノリモードになってギターのテクニカルなスライドソロが。終盤ではミドルテンポになって鈴木さんのヴォーカルが力強くのびやかに。
 9曲目は「悩みをつき抜けて歓喜に到れ」。アップテンポのダイナミックリフからパワフルなタムドラムがはいって、和嶋さんのパワフルなヴォーカルが。サビでは♪オーオーオー!って掛け声が。ライブでめっちゃ盛り上がりそう!その後パワフルなタムドラムからギターのテクニカルなソロへ。
 10曲目は「恍惚の蟷螂」。アップテンポのリズミカルなリフから鈴木さんの早口ヴォーカルがはいって、サビでは♪ソレソレ!ホラホラ!って掛け声が。そして鈴木さんの力強い雄叫びからギターのテクニカルなソロが。<ダイナマイト>ように一気に突っ走る2分半の曲です。アンコールで盛り上がりそう!
 11曲目は「至上の唇」。アップテンポのドライブ感たっぷりのノリノリのノブさんヴォーカルの楽しい曲。サビはライブはいいけど、普通に聴くには恥ずかしいかな。間奏ではテクニカルなギターソロが、終盤ではちょと短いけどドラムソロが。ライブではもちょっと長めにドラムソロやってくれると嬉しいかも。
 12曲目は「肉体の亡霊」。ミドルテンポのヘヴィダークリフからはじまって、鈴木さんの力強くのびやかなヴォーカルがはいって、サビでは和嶋さんのヴォーカルもはいって掛け合いを。そしてBメロでは和嶋さんが歌って。その後ギターのエフェクトのかかったテクニカルなソロが。終盤ではアップテンポのドライブモードで盛り上がって、鈴木さんが雄叫びを。
 13曲目は「夜明け」。ギターの哀愁「たっぷりのリフからはじまるも、ダイナミックリフからミドルテンポのヘヴィダークリフがはいって、そして一旦止まってから和嶋さんの一字一句力強く歌うアカペラヴォーカルがはいって、そしてヘヴィリフがはいってと、ZEPの<Black Dog>のような展開を。中盤ではQUEENの<We Will Rock You>のような♪ドンドンタン!のドラムにのって力強いコーラスが響き、そしてダイナミックリフからパワフルな叩きまくりドラムにのってギターのテクニカルなソロが。ラストはダイナミックリフからドラムが叩きまくってFin。
 ちょっとアレな曲もあるものの、ヘヴィダークやパワーメタルが大半を占めていて、”こうでなくちゃ!と大変満足しております。そして最後の曲のなかの♪明けない夜はない、♪もうすぐ夜が明ける、という歌詞はまさに今の皆の希望そのものですね。
 8月20日の長野から全国ツアーがスタートしました。当初の予定からコロナの影響で、人数制限やキャンセルもあるのかもしれませんが、とにかく無事成功をお祈りします。

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