85年に離脱していた佐橋さんが復帰し、3rdアルバムのレコーディングを進め、当初はこれまで通り自主制作発売のつもりだったそうですが、なんとメジャーレーベルのキングレコードより5月に3rdアルバム「KENSO」が発売されます。16chレコーダーでのサウンドは、これまでと打って変わって洗練されたサウンドに。ジャケットの折鶴もとっても印象的。 1曲目は「聖なる夢」。素朴なキーボードサウンドからはじまるアップテンポのテクニカルだけど爽やかで明るい曲。 2曲目は「Power of The Glowly」。スタジオバージョンはテクノっぽいサウンドからスタートします。サウンドの奥行きや音の豊かさはスタジオならではですね。 3曲目は「微風が・・・」。カリンバのような音色のゆったりとした叙情的な短い曲。 4曲目は「Far East Selevelation」。ピッコロのような音色の可愛らしい音からはじまる変拍子のテクニカルで楽しい曲。 5曲目は「精神の自由」。ほのぼのとした音色からはじまるミドルテンポのテクニカルだけどポップフィーリングな曲。最後にはなぜか歓声が。 6曲目は「Patar of The Glouvie」。TELの呼び出し音から始まるピアノとギターの短い曲。 7曲目は「Turn to Soreusion」。コップを叩くような音からはじまるアップテンポのテクニカルなJAZZロック調の明るく楽しい雰囲気ですが、途中からスローテンポになり幻想的なサウンドを響かせます。ラストは再びテクニカルなJAZZロックに。 8曲目は「ノスタルジア」。アコースティックギターの哀愁漂うサウンドからはじまるゆったりとした叙情的な曲。後半にはオーボエのような音色も。 9曲目は「聖なる夢2」。とっても爽やかでテクニカルな曲。中盤では透明感たっぷりのサウンドもあり幻想的な雰囲気になるも、再びJAZZロックモードに。 10曲目は「胎動」。幻想的な雰囲気からはじまるゆったりほのぼのとした曲。エンディングは劇的にFin。 一般発売ということもあり、聴きやすく、しかもシンフォニックの要素も取り入れたこのアルバム。精密に構築された美しい楽曲群は、前作よりも知的な印象を受けます。もちろん海外でも高い評価を得たそうです。この年の9月には清水さんの憧れだった六本木某所でライブを行ったそうです。そのときに後に<KENSO>に加入することになる光田さんが観にきていたとか。
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ただし、生粋のKensoファンの中にはこのアルバムで見切りをつけた人が大勢いるのも事実。今までの再出発であり、区切りの一枚と言えるでしょう。個人的には大好きと言うか、彼らの最高作として自分の中にあります(^^)/
その中で飛び込んできた牧内さんの病死の報。あまりの理不尽さに家で鳴き通した事を思い出します。
コメントを書いてくださってありがとうございます。とても嬉しいです。
自分はこうしてKENSOの各アルバムについて書かせていただいたものの、まだまだ全然聴きこんでいないもので、あまり詳しくは書けてません。なのでこうして当時のことなどを教えていただけるとほんと嬉しいです。
なんせKENSOのことを知ったのもここ1年くらいで、あわてて手に入りにくいアルバムを某オク等で買い集めた次第でして・・・
KENSOについて書くにあたって、HPのプロフィールを参考にして書かせていただいたのですが、牧内さんのお名前の前に”故”と書かれていたのはわかりましたが、なくなられたことについては書かれていなかったと思います。これからというときに病死とは・・・さぞ無念だったことでしょう。