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美狂乱  五蘊

2015-04-13 23:14:39 | ジャパン・プログレ
 日本のKing Crimsonこと、老舗プログレバンド<美狂乱>。1974年ころ、ギター&ヴォイスの<須磨邦雄さん>が中心となって結成され、76年ころにバンド名を<まどろみ>とし、King Crimsonのカヴァーを中心に活動され、そして78年にバンド名を<美狂乱>に戻し、オリジナル曲中心の活動をはじめ、さらにドラマーに<佐藤正治さん>が加入されてバンドは数段グレードUPして人気も倍増されたそうで。その後、デビューアルバムの話がはじまったころに、なんとその佐藤さんが脱退してしまい、バンドは元ドラマーの<長沢正昭さん>が復帰され、ベースに<白鳥正英さん>が加入されて、1982年に1stアルバム「」を発表。そしてその翌年83年に2ndアルバム「PARALLAX」を発表されます。しかし、レコ発ライブのあと、バンドはこの年に活動を休止してしまいます。
 その11年後の1994年にメンバーを一新して復活されます。ギター須磨さん、ベース<三枝寿雅さん>、ドラムス<影島俊二さん>、キーボード&ヴォーカル<大塚琴美さん>、ギター<望月一矢さん>、パーカッション<鈴木章仁さん><田口正人さん>、ヴォーカル<田沢浩司さん>の8人編成です。そして1995年に3rdアルバム「五蘊(ごうん)」が発表されます。ゲストにはコーラス<三枝晴美さん><柏倉晴美さん><石川英子さん>、トランペット<禰宣田浩一さん><酒井達也さん>、Sax<鈴木真吾さん>が参加されています。ざらざらの和紙にうさぎが描かれた感じの情緒あるジャケット、古風な感じですね。重みも感じます。
 アルバム1曲目は「乱 part2」。ピアノの変則的なリズミカルリフからはじまって、軍隊の行進のような足音が響き、木琴のテクニカルなソロが。そして鈴他のパーカッションがはいって、シンセサウンドが神秘的にながれ、ギターのテクニカルなソロが。その後ギターのヘヴィサウンドがうねりながら響き、テクニカルなドラムフィルからミドルテンポのリズムがはいって、ダイナミックなリフからブラスサウンドのパワフルなリフが。終盤では木琴とギターとベースのリズミカルなリフがミステリアスにながれ、ブラスサウンドがのびやかに力強く響き、ラストはギターのリズミカルなリフが。
 2曲目は「旅の果て」。アコギとピアノと木製パーカッションがほのぼのした感じでリズミカルに奏で、女性ヴォーカルがはいって、浮遊感たっぷりにメルヘンチックな雰囲気になり、男性コーラスもはいってのびやかに。その後リコーダーのエモーショナルなソロが。途中に小鳥のさえずりも聞こえてきて。終盤ではスネアロールからミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、太いベースリフからギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。その後ウインドベルが綺麗に響き、ギターがのびやかに奏で、ピアノの綺麗なゆったりとしたリフからメルヘンチックな女性ヴォーカルがはいって、浮遊感たっぷりに。そして男性コーラスもはいってのびやかに。ラストは女コーラスのスキャットがゆったりとながれて。Angel voiceというか、天空の音楽のようですね。
 3曲目は「おもいいれ」。ブラスサウンドのリズミカルなリフからミドルテンポのパワフルなドラムがはいって、力強くのびやかな男性ヴォーカルと、リズミカルな女性コーラスが。ファンクな感じですね。その後ギターのアヴァンギャルドな感じののびやかなソロが。そしてブラスサウンドとギターのリズミカルなリフからヴォーカルとコーラスがはいって。中盤ではブラスサウンドの変拍子リフからダイナミックなリフがはいって、そこからギターソロへ。序盤はミステリアスにエモーショナルに、そしてテクニカルに弾きまくって。終盤ではブラスサウンドとギターのリズミカルなリフからヴォーカルとコーラスがはいって、ファンキーに、リズミカルに。
 4曲目は「狂 PartⅡ-2」。ダイナミックなブレイクリフからうねるベースリフにのって、ギターとキーボードがユニゾンでリズミカルでミステリアスなリフをスリリングに。そしてユニゾンでのブレイクとベースのテクニカルなフィルから、パワフルなチョッパーベースリフにのってギターのエモーショナルかつテクニカルなソロが。中盤ではパーカッションとハンドクラップのミドルテンポのリズムがはいって、パーカッションの叩きまくりソロが。そしてベースとギターのヘヴィなリズミカルリフからピアノのテクニカルでアヴァンギャルドなソロが。終盤ではダイナミックなリフからギターのヘヴィリフとピアノのテクニカルなフィルが。そしてうねるベースリフにのってギターのキーボードのミステリアスなユニゾンリフがスリリングに。ラストはダイナミックなリフからブレイクをキメて。
 5曲目は「21世紀のAfrica」。カリンバの音色がリズミカルに爽やかに浮遊感たっぷりにながれて、幻想的な感じに。そしてミドルテンポで木琴がリズミカルに奏で、パワフルなドラムやティンパニの音が響き、のびやかなベースサウンドがながれて。その後パワフルなブラスサウンドとギターのリズミカルなリフからヴォーカルが力強くのびやかに。ちょっと日本語の歌詞に違和感が。中盤ではミステリアスなブレイクと叩きまくりドラムからミドルテンポでギターソロへ。序盤はのびやかに爽やかに広大に。そしてテクニカルに弾きまくって。その後ヴォーカルが雄叫びから、リズミカルなスキャットを。そして力強くのびやかに歌い、コーラスもはいって盛り上がって。終盤ではダイナミックなブレイクからドラム&パーカッションのソロが。そしてベースのリズミカルなリフ、ブラスサウンドとギターのリズミカルなリフもはいってダイナミックに盛り上がって。ラストはベースとパーカッションのブレイクから、パーカッションのリズムがながれ、虫の鳴き声が響き、徐々に静かに。
 ファンクやアフリカンなどの民族音楽も取り入れ、さらに女性ヴォーカルのメルヘンチックな曲もと、幅広い音楽性を聴かせてくれるアルバムですね。ちなみに<五蘊>とは、仏教で人間存在を構成する要素で、色,受,想,行,識の五つをいうそうで。音楽性は広がっても須磨さんのギターは一貫して力強く聴かせてくれてます。

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