ひよりの音楽自己満足

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Evraak / Evraak 1

2022-01-06 19:27:59 | 21th J-プログレ
 2021年暮れにプログレ系SNSを賑わせているバンドがありまして、アルバム発売前から皆さん大大絶賛!されていて、これはぜひとも聴かねば!と即予約してアルバム到着を心待ちしておりました。
 <Evraak>。DUのアルバム紹介によりますと、2018年にベース<川嶋弘治さん>、ギター<ハヤヲさん>、ドラムス<ヨシダさん>の3人でまずプログレバンド活動を始動させ、女性ヴォーカルを募り、<瀬尾マリナさん>が加入し、さらにSax<テナー万太郎さん>、ピアノ<長谷川ミキさん>が加入され、この6人でEvraakとしての活動が本格的に始まります。その後、いくつかのライブを経験した後、レコーディングを開始され、2020年春に3曲入りEP「Evraak EP1」を発表されます。そしてすぐにプログレファンから高評価を得て、翌2021年にアルバム制作を始められ、新曲3曲に加え、EP1の全曲もブラッシュアップして収録されることになり、この年の12月に全6曲のアルバム「Evraak Iを発表されました。磯浜に佇む女性のモノクロジャケット。ジャケットのイメージからするととても静かで地味な印象なのですが・・・
 アルバム1曲目は「拒絶」。破壊的な爆音ベースからミドルテンポのダイナミックリフが。まるで怪獣が街を踏み潰し押し倒しながら迫りくるような、恐怖感さえ覚える凄い迫力ですね。その後、ミステリアスな女性ヴォーカルがはいってダークに。中盤ではヴォーカルが澄んだ美しい透明感のある歌声でのびやかに、そしてメロトロン風チェロ風サウンドがのびやかにミステリアスにながれ、終盤ではダイナミックに。凄い迫力ですね。
 2曲目は「stigma」。ゆったりと爽やかにはじまって、アップテンポのリズミカルなリフがパワフルにスリリングに。その後Saxとベースがゆったりとミステリアスに奏で、哀愁漂うSaxの音色がながれ、のびやかで美しいヴォーカルがゆったりとのびやかに。この辺はもう聴き惚れてしまいます。中盤ではアップテンポのパワフルなユニゾンリフからヴォーカルののびやかなスキャット、Saxのテクニカルなフィルが交互に絡んで。そしてダイナミックなヘヴィリフからダークな展開に。終盤では和風の音色がしっとりとゆったりと響き、哀愁たっぷりにメロウに、そしてドラマティックに。
 3曲目は「Asylum Piece」。しっとりとしたピアノの音色からはじまって、アイリッシュ風のリズミカルなリフがダンサブルに、そしてヴォーカルがはいってリズミカルに、さらにのびやかに力強く。中盤ではSaxがゆったりとメロウに、ピアノがしっとりと奏でて。終盤ではパワフルなヘヴィリフからダイナミックに。
 4曲目は「into the new world Re」。ギターがゆったりと爽やかに、ピアノがしっとりと瑞々しく奏で、ベースとSaxがゆったりとメロウに奏でて。その後ダイナミックリフからヴォーカルがリズミカルにPops風に、さらにドラマティックに歌い上げて。中盤では爽やかでほのぼのした感じに。そして浮遊感たっぷりの幻想的な感じに。終盤ではパワフルなユニゾンリフからヴォーカルが歌い上げてドラマティックに。
 5曲目は「Cure Re」。ミドルテンポのダイナミックリフからリズミカルにはじまって、ヴォーカルがのびやかにドラマティックに歌い上げて。その後ベースがしっとりと、Saxがのびやかに。中盤ではギターのリズミカルなヘヴィリフからSaxのアヴァンギャルドなソロが。終盤ではリズミカルリフからヴォーカルが可愛らしくのびやかなスキャットを。
 6曲目は「sacrifice Re」。アップテンポのパワフルなリフがリズミカルに。YESの某曲のような。そしてダイナミックにのびやかに。その後パワフルなユニゾンリフがスリリングに、そこにダークで力強いヴォーカルがのびやかに。中盤ではしっとりとしたピアノの音色から和歌風のヴォーカルがはいって、静かに美しく。その後Saxがチャイナ風メロのソロを。終盤ではヴォーカルがアカペラでしっとりと。その後一転アップテンポのパワフルなリフがはいって、ヴォーカルがリズミカルにダンサブルに。そしてのびやかにドラマティックに盛大なエンディングを迎えます。
 最初のあまりの迫力に圧倒されてしまいましたが、その後はダイナミックでテクニカルながらも、メロウで美しく、しっとり情緒たっぷり哀愁たっぷりの場面もあり、さらに様々な音楽要素も感じられて、SNSで大大絶賛されている意味がわかりました。“凄い”としか言いようがない既成概念を超えた素晴らしいバンド、素晴らしいアルバムですね。なにしろ曲を聴いて破壊的な恐怖を感じたのは初めてかも。さらにヴォーカルも表現力たっぷりで、美しく力強く、透明感もあり、ダークな面もあり、各メンバーもテクニカルでエモーショナルで聴きごたえたっぷりで。そして曲の構成も、ここでそう来るかって定石を超えた展開もありでスリリングに楽しませてくれますね。ライブを観に行きたいのも当然ながら、底知れぬ怖さと無限の可能性から、早くも次を期待してしまいます。

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