ひよりの音楽自己満足

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光る風 / Otogibanashi –Bawvu gi Telcka-

2023-03-13 17:03:07 | 21th J-プログレ
 先日、目白WDのサイトを物色していて、思わずポチってしまったのが今回紹介させて頂く「光る風/Otogibanashi –Bawvu gi Telcka-」です。[光る風]は、広島在住の音楽家<小林義男さん>と、ヴォーカル<紫水さん>のユニットのようで、このアルバムは2014年に発表されたようです。ジャケットは薄いブルー基調のどこか冷たく寒々しいイメージなのですが、果たして曲調は・・・
 アルバム1曲目は「Black Waterside」。バスドラとコンガ風のミドルテンポのリズムからはじまって、ギターがのびやかに雄大に奏で、女性のスキャットがほのぼのと優しく。”歌姫”Annie Haslamさんを彷彿させるトーンに聴き惚れてしまいます。その後
クラリネット風の音色がゆったりとのびやかに。広大な景色が目に浮かぶようです。
 2曲目は「Beware of Pickpockets」。アップテンポのリズムにのってシンセとベースがうねってファンキーな感じでノリノリモードになって、ギターのヘヴィでリズミカルなリフが。中盤では一転女性の美しいスキャットがのびやかに幻想的に。その後再びアップテンポのダンサブルな感じでシンセ・ギターのテクニカルソロが。
 3曲目は「Two Islands」。アコギのミドルテンポのリフにのってギターがゆったりとのびやかに奏で、ほのぼのと優しい感じの女性ヴォーカルがゆったりと。そしてスライドギターソロからドラマティックに盛り上がって。
 4曲目は「決意」。アコギのミドルテンポのカッティングリフから、力強い女性ヴォーカルがはいって、哀愁たっぷりに、そしてパワフルに歌い上げて。どことなく中島み〇きさんを思い起こさせるような?
 5曲目は「Virtue & Vice」。神秘的なパーカッションサウンドが幻想的に響き、フルート風の音色がミステリアスにながれ、時折衝撃的な発声が。前衛的な雰囲気です。その後金管ののびやかな音色が響き、木管の幻想的な音色がゆらめいて。終盤では太鼓風のミドルテンポのパワフルなリズムがはいって盛り上がって。なにか突然異世界にテレポートしてしまったかのような感覚ですね。
 6曲目は「お伽話-Complete Ver.」。幻想的なアコギのゆったりとしたリフからオーボエののびやかな音色がミステリアスに響き、金管ホーンやストリングスもはいって。複雑な迷宮にはまってしまったかのような、うっそうとしたジャングルに迷い込んでしまったかのような感覚です。不安感煽りマシマシですね。中盤では一旦止まって、コントラバスのミステリアスな音色から、女性の何語かわかりませんが(英語?)語りがはいって、ピアノもミステリアスに奏でられます。その後ピアノのパワフルでアヴァンギャルドなソロが。心理的なホラー映画をみているかのような感覚ですね。終盤では女性のヒステリックな叫びから電子ノイズがうねって。18分強の長い曲ながらなにか怖いもの見たさの感覚で聴き入ってしまいます。
 7曲目は「お伽話」。アコギとピアノのミドルテンポのリフから、シンセとピアノがゆったりと、そしてアコギのメルヘンチックなほのぼのリフから女性の語りと可愛らしく軽やかなヴォーカルがはいって、心地よく爽やかな感じに。前曲の混沌とした暗闇の恐怖世界から、一転闇が消え去り、明るくなって平和が訪れたかのような感覚ですね。終盤ではコーラスからヘヴィギターのエモーショナルなソロが。そして女性の力強いヴォーカルがはいって歌い上げて盛り上がって。
 8曲目は「世界樹」。しっとりとしたピアノリフが幻想的なコーラスと共にゆったりと荘厳にながれ、美しい女性のスキャットが優しく心地よく浮遊感たっぷりにながれて。その後オケサウンドとともにドラマティックに盛り上がって。なにか抱擁感というか、優しく包まれて守られているかのような、安らぎを与えてくれる感覚ですね。
 当初CD-Rということもあって、ちょっと試しに聴いてみるか、という軽い感覚だったんですけど、もうとんでもない!大変失礼ながらこれほどの凄い作品とは思っていませんでした。全8曲最後まで聴き入ってしまいました。素晴らしいアルバムですね。小林さんの他の作品も聴いてみたいです。

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