＜夜来香＞ののち、1999年。中心人物であるギタリスト＜中島一晃さん＞と、ベースの＜浜田勝徳さん＞はあらたに美声の女性ヴォーカリスト＜潤美玲さん＞、中嶋さんの実弟の＜中嶋秀行さん＞、キーボードの＜北白川妙朗さん＞、そしてドラマー＜田名瀬信哉さん＞を迎えて＜ページェント＞や＜夜来香＞のスタイルを継承するシンフォ系プログレのニューバンド＜浪漫座＞を立ち上げます。同年12月よりライブ活動を開始。順調に活動を続けますが、2000年にはJAZZシンガーとして鍛え上げられた美声の実力派女性ヴォーカリスト＜ひなさん＞を擁する別バンド＜浪漫座別館＞を立ち上げます。これを機にこれまでの＜浪漫座＞を＜浪漫座本館＞とし、2バンドを平行して活動を続けますが、この年の11月に“本館”のヴォーカリスト美玲さんが引退してしまいます。“本館”はその後、ゲストヴォーカルに＜陰陽座＞の＜黒猫さん＞を迎えて不定期でライブ活動を続けますが、現在は休止中のようです。2001年に田名瀬さんが脱退するも、後任ドラマーに＜taiqui＞さんが加入。“別館”は定期的にライブ活動を続け、2006年についに写真の1ｓｔアルバム「東方大ロマンス」を発表します。ジャケットがかなーり微妙(?)なデザインでちょとB級っぽいんですけど、中身は超A級！ヴォーカルのひなさん、お名前からすると可愛らしい声なのかな？なんて思ったらとんでもない！良く通る張りのある声でめっちゃ大人っぽくて色っぽいの！ヴィヴラートやファルセットも艶っぽくてたまりませんねぇ。そしてサウンドはというと、普通シンフォ系って、シンセが前面に出て、エコーで音の広がりや奥行きをかんじさせるものが多いんですけど、このアルバムではヴォーカルを筆頭にギターやベースが前面に出てキーボードがやや抑え気味であまりエコーがかかってないように感じました。シンフォというよりもロック色を強く感じましたね。かっちょいいです。
1曲目の「夢幻の宴」は、風鈴の音や下町の賑わいっぽい効果音から始まって、それが急に吹き荒れる強風の音になり、そこへヘヴィなベースリフが入ってスタート。浜田さんいわく「ピックがあっというまに減ってしまう」「本番でベース弦が切れちゃう」とか。ミディアムテンポのヘヴィなロックです。詩は「暗闇に出会うものにふらふらと身を寄せてしまうと、とり憑かれたり、とりこまれたりしてしまう、といった内容でスリリングな展開から最後はハッピーな雰囲気になるドラマティックな曲です。
2曲目の「砂姫」は中近東を想わせるゆったりした曲調で、詩はローランで発見されたミイラをモチーフにしたそうです。
3曲目の「@hotel_panorama」はひなさんの語りからはじまるゆったりしたメロディの曲で、中間部からハードになっていく、ちょっぴりノスタルジックな雰囲気の曲です。詩は実在のホテルを背景に世界の終わりを迎える瞬間が描かれてます。
4曲目の「赤いドレスのマリア」は、ピアノをバックに歌うバラードで、詩は＜夜来香＞の「月光円舞曲」と同じく娼婦を題材にしたもので、モノクロームの街並みや、暗く美しい川をイメージしたそうです。ドラマチックなストリングスも印象的ですね。
5曲目の「恋する王様」は、テクノっぽい音から始まる、7拍子5拍子3拍子など変拍子炸裂のテクニカルななが～いイントロで、そのあとは3拍子の優雅な感じの曲調です。詩は“裸の王様”つまり現代の某国の独裁者をイメージされたそうです。
6曲目の「罪深き蝶々」は、悲しげなピアノの音色をバックにしたバラードで、詩は昔の“阿○定”事件の記事のなかの犯人の女性の犯行後の笑顔の写真をみたときの印象が描かれているそうです。歌はもちろんのこと、間奏のメロディアスなギターソロも、ベースの裏メロも印象深いです。
7曲目の「コルキスの謝肉祭」は、大空を飛んでいるかのような広大な景色とゆったりした雰囲気の程よくエコーの効いた曲ですが、詩はギリシャ悲劇の「王女メディア」をモチーフにしたわが子を殺めてしまうおろかな母親に対する鎮魂歌だそうです。アコギのリフとバンドネオンのような音色が印象的です。
ラスト8曲目の「今宵もロマンス」は、古いモノラルレコードのような音で、昭和初期の歌謡曲(?)というか古いJAZZというかめちゃめちゃレトロ調の曲で、詩は中村さんが好きな香港を歌ったものだとか。この曲ではひなさんと秀行さんがいい雰囲気でデュエットしています。
とあるサイトではこのアルバムを「大人の為のシンフォ系ロックファンタジー」と表現されてました。たしかにそんな感じですね。CD帯に堂々と書かれている中村さんのセリフ 『私は名作しかつくりません。』 まさに名作です。でも・・・20年間でスタジオアルバム3作はちと少ないかも？次回作もたのしみにしています。いつかなぁ・・・？？？生ライブも拝見したいんですけどね。実は今年9月に都内でライブがあったんですけど、用事があって行けなかったのよね。次回こそは！
1曲目の「夢幻の宴」は、風鈴の音や下町の賑わいっぽい効果音から始まって、それが急に吹き荒れる強風の音になり、そこへヘヴィなベースリフが入ってスタート。浜田さんいわく「ピックがあっというまに減ってしまう」「本番でベース弦が切れちゃう」とか。ミディアムテンポのヘヴィなロックです。詩は「暗闇に出会うものにふらふらと身を寄せてしまうと、とり憑かれたり、とりこまれたりしてしまう、といった内容でスリリングな展開から最後はハッピーな雰囲気になるドラマティックな曲です。
2曲目の「砂姫」は中近東を想わせるゆったりした曲調で、詩はローランで発見されたミイラをモチーフにしたそうです。
3曲目の「@hotel_panorama」はひなさんの語りからはじまるゆったりしたメロディの曲で、中間部からハードになっていく、ちょっぴりノスタルジックな雰囲気の曲です。詩は実在のホテルを背景に世界の終わりを迎える瞬間が描かれてます。
4曲目の「赤いドレスのマリア」は、ピアノをバックに歌うバラードで、詩は＜夜来香＞の「月光円舞曲」と同じく娼婦を題材にしたもので、モノクロームの街並みや、暗く美しい川をイメージしたそうです。ドラマチックなストリングスも印象的ですね。
5曲目の「恋する王様」は、テクノっぽい音から始まる、7拍子5拍子3拍子など変拍子炸裂のテクニカルななが～いイントロで、そのあとは3拍子の優雅な感じの曲調です。詩は“裸の王様”つまり現代の某国の独裁者をイメージされたそうです。
6曲目の「罪深き蝶々」は、悲しげなピアノの音色をバックにしたバラードで、詩は昔の“阿○定”事件の記事のなかの犯人の女性の犯行後の笑顔の写真をみたときの印象が描かれているそうです。歌はもちろんのこと、間奏のメロディアスなギターソロも、ベースの裏メロも印象深いです。
7曲目の「コルキスの謝肉祭」は、大空を飛んでいるかのような広大な景色とゆったりした雰囲気の程よくエコーの効いた曲ですが、詩はギリシャ悲劇の「王女メディア」をモチーフにしたわが子を殺めてしまうおろかな母親に対する鎮魂歌だそうです。アコギのリフとバンドネオンのような音色が印象的です。
ラスト8曲目の「今宵もロマンス」は、古いモノラルレコードのような音で、昭和初期の歌謡曲(?)というか古いJAZZというかめちゃめちゃレトロ調の曲で、詩は中村さんが好きな香港を歌ったものだとか。この曲ではひなさんと秀行さんがいい雰囲気でデュエットしています。
とあるサイトではこのアルバムを「大人の為のシンフォ系ロックファンタジー」と表現されてました。たしかにそんな感じですね。CD帯に堂々と書かれている中村さんのセリフ 『私は名作しかつくりません。』 まさに名作です。でも・・・20年間でスタジオアルバム3作はちと少ないかも？次回作もたのしみにしています。いつかなぁ・・・？？？生ライブも拝見したいんですけどね。実は今年9月に都内でライブがあったんですけど、用事があって行けなかったのよね。次回こそは！
