ひよりの音楽自己満足

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Yoshinobu Shirakawaさん MELLOW CLOUDSⅡ

2012-04-06 06:27:56 | ジャパン・プログレ
 先日、某中古CD店のサイトを見ていたときに、ふとこのジャケットが目に止まって。短い紹介文にはシンセミュージックと書いてあって。アーティスト名はあまり聞いたことのない方でしたが、お値段もお手ごろだし、なによりもジャケットに惹かれたもので、そのまま“ジャケ買い”しちゃいました。
 <シラカワ・ヨシノブさん>という方が発表された「MELLOW CLOUDS Ⅱ」という作品で、1992年1月にレコーディングされたようです。お名前で検索してもどういう方なのかよくわからないっす。他のレビューでもあまり詳しいことは書かれておらず。
 アルバム1曲目は「Long Adventure in Limestone Cave」。25分に及ぶ5曲の組曲です。まず1部は「Over the Green Fields」。ワルツリズムでオーボエのようなサウンドがメルヘンチックなリフをバックに伸びやかにながれて明るく爽やかに。1分弱の序奏です。
 2部は「Strang Dance in the Forest」。リズミカルなピッコロ風サウンドが幻想的なシンセサウンドをバックにながれ、そしてパワフルなリズムがはいって、ピアノリフが綺麗にながれ、シンセのダイナミックなリフがはいって。その後静かになるも徐々に盛り上がって華やかにドラマティックに展開して。終盤ではシンセサウンドをバックに力強いドラムサウンドが打ち鳴らされて。
 3部は「The Girl in the Darkness」。綺麗なピアノリフからミドルテンポではじまって、そして哀愁を感じるメロウなフレーズがしっとりとながれ、徐々に明るくなるも、再び哀愁のメロディがしっとりとながれて。中盤では明るくほのぼのした感じのメロディが力強いリズムをバックにドラマティックに展開してパワフルに盛り上がって。曇り空が徐々に晴れ渡っていくような清清しさを感じますね。
 4部は「Heavy Adventure~Escape」。リズミカルで綺麗なピアノリフをバックにオーボエ風の音色やフルート風の音色が明るく爽やかにながれ、そしてアップテンポのリズムがはいって楽しい曲調に。その後ダイナミックなリフがはいったあと、ゆったりとしとやかな感じに。しかしすぐにアップテンポのリズムが静かにはじまってそして徐々に盛り上がっていって。中盤ではゆったりとハープ調の美しい音色のリフをバックに伸びやかなメロディがながれ、そしてフレーズが繰り返されて徐々に盛り上がっていって。終盤ではしっとりと静かにゆったりと。ハープ調の美しい音色がストリングスサウンドをバックにながれて。
5部は「Returen the Green Fields」。1部のオーボエ調の音色がワルツリズムでメルヘンチックなリフをバックに伸びやかにほのぼのした感じでながれて。その後リズミカルなピアノリフやストリングス風サウンドのリフも加わって。中盤ではゆったりと哀愁を感じる曲調に。その後再びワルツリズムで様々なサウンドで同じフレーズが奏でられて徐々に盛り上がっていき、終盤ではミドルテンポの力強いリズムもはいって盛大に。
2曲目は「Lovers」。ダイナミックなファンファーレから盛大に壮大にはじまって、ミドルテンポのたおやかなピアノリフにのってオルガンの優しい音色がゆったりとながれ、そこに重厚なストリングスサウンドが加わってドラマティックに盛り上がっていって。中盤ではブラス風サウンドが高らかに鳴り響き、オルガンサウンドと相まってオケサウンドと共に劇的に盛り上げて。終盤では元に戻ってピアノリフをバックにオルガンサウンドがたおやかなメロディを奏で、ラストはピアノリフがゆったりとながれて。
3曲目は2楽章の組曲で「Enid Fair」。22分に及ぶ組曲です。第Ⅰ楽章「1st Movement」。ダークなシンセサウンドが地響きのようにながれ、神秘的なサウンドが奥深く不気味に響き、そのサウンドが徐々に大きくなっていって。中盤から暗いなかでも徐々に明るくなっていくかのように爽やかな音色がゆったりと響きわたって広がっていって夜明けを迎えます。
 第Ⅱ楽章「2nd Movement」。ピッコロ風の明るく楽しい音色がリズミカルにながれ、アップテンポのリズムがはいって、そしてミドルテンポでダイナミックで華やかなリフがはいって、その後美しいピアノの音色が響いて。続いて可愛らしいファンファーレがアップテンポで明るくパワフルにながれ、リズミカルに。その後ミドルテンポで重厚なストリングスサウンドがゆったりと響き、そこにピアノソロが美しくテクニカルに優雅に。そして再びストリングスサウンドが重厚にゆったりと響いて。中盤ではストリングスのボレロ風のリズムがはいって静かにながれ、オーボエ風サウンドやクラリネット風サウンドが伸びやかに響き、そしてブラス風サウンドがはいってダイナミックに盛り上がっていきます。その後リズムが火星のように力強く攻撃的に打ち鳴らされて様々な音色が飛び交ってスリリングな感じに。終盤ではゆったりとたおやかな感じになってストリングスサウンドがなだらかにながれ、そしてそこにピアノリフが加わって。ラストは明るく力強いファンファーレが鳴り響いて劇的にFin。
 4曲目は「Hungarian Storm」。しっとりとした哀愁ただようメロディがゆったりと叙情的にながれ、それが徐々に盛り上がっていって、シンバルが打ち鳴らされダイナミックに。中盤では再びしっとりと静かで叙情的な雰囲気になって。それがパワフルな叩きまくりドラムがはいって力強く盛り上がっていき、様々なパーカッションサウンドもはいってにぎやかに。ラストは再びしっとりと。
 クラシカルでドラマティックで、明るく爽やかでほのぼのした感じの曲調で、同じフレーズが繰り返されて徐々に盛り上がっていく展開のミニマル系の構成が多いかな。シンセサウンドがながれるなか、打楽器系サウンドが効果的に印象的に響いて曲を盛り上げてますね。とっても素敵なアルバムです。今回手に入れたのがⅡですから、機会があればⅠを聴いてみたいっす。

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2 コメント

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Unknown (加藤)
2012-04-08 01:47:12
おおっ!ひよりさんもついにメロウクラウドにたどりつきましたか?白川さんの2枚のCDは宅録ながらなかなかのもので、自分もⅡ」を去年GET.しⅠもプレス盤は入困。今はご本人がヤフオクでCD-RをⅡとセット販売?されてるようです。最近は高水準の宅録の方が増えてうれしい限りです。GOTO TADASHIさん(ProgRockレーベル)とかコーラルケイブ(お名前忘れました)さんとか…。いまや辺境プログレ大国の日本です!笑。
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ありがとうございます (ひより)
2012-04-08 07:42:02
 わぁ!加藤さん、いらっしゃいませ!
こちらにもコメントを書いてくださってありがとうございます。とっても嬉しい!
 私は白川さんって全く知らなくて、書いた通りジャケ買いしたんですけど、当りでした。加藤さんはとっくにご存知だったのですね。Ⅰも手にいれてみたいっす。
 どうしてもバンドに興味がいってしまいますが、宅録のミュージシャンの方々の作品もいろいろ調べていきたいと思います。
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