ひよりの音楽自己満足

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08.5.18 紫

2008-05-20 00:10:47 | ライブレポ HR/HM
◇ 2008.5.18 日比谷・野外音楽堂
<J-ROCK LEGEND>
 今年2008年は70年代に日本ロックの礎を築いた偉大なるロックバンドがいくつも復活し、その勇姿を、生き様を<J-ROCK REGEND>と題したイベントで魅せてくれていますが、今回は日本ロックの聖地とも言える、日比谷の野音で5月18日に4バンドも集めて開催されるという大規模ナイベントです。しかも大物勢ぞろい!北陸の<めんたんぴん>、沖縄から<紫>、そして<頭脳警察>。トリには最初で最後の再結成という<ブルース・クリエイション>。これだけの名だたるバンドが一堂に会するイベントなんてそうあるものでもないし、今度いつ見れるかわからないバンドもありますから、当日を楽しみにしてました。自分のお目当ては<紫>と<ブルース・クリエイション>です。
 今日は<紫>のライブレポートを。
<紫>
 自分が<DEEP PURPLE>に興味を持ち始めたのが1980年ころ。で、DPを調べていくうちに、日本にもDPに影響を受けたバンドがあると知って<紫>に興味を持ったんですよね。<紫>は、リーダーの<ジョージ紫さん>がマサチューセッツ工科大在学中にDPを聴いて衝撃を受けて、1972年に沖縄で結成。そしてメンバーチェンジを経て75年にデビューアルバムを発表。その圧倒的なサウンドで、いきなり日本ハードロック界のトップに。当時のメンバーはキーボードのジョージさんの他、ドラム&ヴォーカルの“チビ”こと<宮永英一さん>、ギターの<比嘉清正さん>と<下地行男さん>、そしてベースの<城間俊雄さん>と、ヴォーカルの<城間正男さん>の城間兄弟の6人です。76年にセカンドアルバムも発表するも、翌77年には突然解散してしまいます。その後メンバーはそれぞれ個々に活動を。また何度か再結成ライブも行っています。1999年からジョージ紫さんと宮永さんが中心となって<紫>を復活させ、ライブ活動を中心に活躍中です。そして今回はお二人の他に、オリジナルのギタリストの比嘉さんと下地さんも復活し、ベースには現8-BALLの<クリスさん>、ヴォーカルには元イースタン・オービットの<JJさん>が加わってのライブです。

 さて当日。<紫>は2番手の登場です。ステージのバックには<紫>の旗が掲げられ、客席にも<紫>の旗を振っているファンが。野音、入りは7-8割くらいかな?お客さんはやはり40-60代中心で白髪頭のオジサンがいっぱい。(おばさんも) ですが20代くらいの音楽ファンも結構集ってましたね。ステージ左には裏板をとっぱらったハモンドが、中央にはツーバスのセットが。
 16時5分ころ、司会進行の<ダディ竹千代さん>がバンド紹介して、クラシックのファンファーレが鳴り響くなかメンバー登場!です。大拍手大歓声で迎えられます。

 1曲目は「Dooms Day」。ミドルテンポのヘヴィロック。凄いサウンドです。まさしくハードロック!JJさんのヴォーカルも太くて迫力ありましたね。そしてドガァーン!って爆発音からはじまったハモンドのソロもパワフルで凄かったっす。
 続いて2曲目は「Do What Do Want」。トリルリフからはじまるシャッフルリズムのヨコノリの曲。間奏はギターソロ・ハモンドソロ・ギターソロと続いて。清正さんはクリーム色のスーツとボルサリーノでキメて。そして白髪の長いカーリーヘア&おヒゲ。ZZTOPみたいにシブくてかっくいいっす。ジョージさんはおっきいグラサンを。下地さんは短髪・バンダナで若々しい(?)スタイル。チビさんはおなかがちょっと・・・

 「ヒサシブリニ、オキナワカラキマシタ!ヨロシクオネガイシマス!」ってJJさんがたどたどしい日本語で挨拶。3曲目は「Take You For A Ride」。パワフルなドラムからはじまるミドルテンポの曲。間奏のハモンドソロもギターソロもブルージーでエモーショナルでかっこよかったっす。サビでのチビさんのコーラスも絶妙でしたね。

 「ヨロシクオネガイシマス!チビ!」ってJJさんが叫んで、パワフルな短いドラムソロがスタート!シンバルが1本倒れるハプニングも。もちろんスタッフの方がすぐに直して。そしてはじまった4曲目は「Mother Nature’s Plight」。チビさんがドラムを叩きながら歌う、ヘヴィなリフのミドルテンポの曲。途中からテンポアップして、チビさんが激しく叩きまくり、ギターが一旦ステージを離れてジョージさんのハモンドソロへ。そしてジョージさん、あのDPのライブでのSpace Trukin’のJon Lord氏のキメのトリルのフレーズを。往年のDPファンはニヤリとした場面でしょう。そして一転場面が変わって静かに波の音が聞こえてきてオルガンによるゆったりとした琉球メロディが流れて。そしてそれが徐々に盛り上がっていってアップテンポのヘヴィサウンドに。キーボードとドラムの掛け合いも。凄い迫力っす!曲が終わると「ミヤナガエイイチ!Vocal & Drums!」ってJJさんが叫んで。もちろん大拍手大歓声です。

 「20ネンマエノキョク」ってはじまった5曲目は、スローテンポのヘヴィなリフからはじまって、一転アップテンポのドライブ感たっぷりのノリノリ状態に。酔いもまわってハイになってきたお客さんがステージ最前にきたJJさんにコニャックの缶を投げ渡したり、白髪頭のおじさんが紙に包んだご祝儀を渡したり。間奏ではゆったりとしたテンポになってギターがメロディアスなソロを聴かせてくれて。

 「Thank you!」ってJJさん。ここでオリジナルメンバーの紹介を。それぞれ大拍手大歓声です。そして今度はジョージさんが新メンバーのJJさんとクリスさんを紹介。次の6曲目はクリスさんの新曲だそうです。ヘヴィなギターリフからはじまるミドルテンポのヘヴィな曲。なんとなくRainbowのArielに似てるような?
 曲が終わると同時にジョージさんのハモンドソロ。そこでDPのPerfect Strangersのイントロを弾いて。オォッ!ってお客さんがどよめいてました。そして始まった最後の曲が「Double Dealing Woman」。アップテンポのめっちゃノリノリの曲。ノッてきた後ろのほうのお客さんが前のほうにおしよせてきて。でもでもみなさん“大人”ですから無茶するひとはいなかったですね。約2名酔っ払ったオジサンが身を乗り出してたけど、混乱はナシ。

 曲が終わると大拍手大歓声のなか、メンバーはステージ袖へ・・・時計を見ると16時54分。約50分のライブでした。他にも聴きたい曲いっぱいあったから物足りないけど、今回は仕方ないっすね。機会があればハコが小さくてもいいからワンマンライブを体験したいっす。伝説のバンド<紫>、ヴォーカルが新メンバーだけに懐かしさとかノスタルジィに浸る雰囲気はあまりなくて、“今”のバンドという感覚が強かったですね。言ってみれば当時の曲をいま聴いても、全く古さを感じなかったってことかな。
 次のセットチェンジ中に竹千代さんがジョージさんを呼んで短いインタヴューを。今度7月に沖縄でピースフェスティバルを開催するそうです。<紫>の活躍はこれからも続きます。

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