満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

昨日のイベント"JAZZ OR NOT JAZZ"盛況で充実しました。

2024-02-07 | 新規投稿
昨日のイベント"JAZZ OR NOT JAZZ"盛況で充実しました。異才、廣明氏率いる[Ya Mar Favia]は氏の土着、民俗的コンセプト"あ"を昇華した演奏を披露。書写や田楽めいたリズムナンバーと尺八でリードをとる「Miles Mode」(J・Coltrane)カバーを含むJAZZと和の独自解釈を見せつけ、当にどこにもない音楽世界を提示。オリジナル!
京都のModular Magician、Andy Couzenはいつしかアーティスト名をAMUとしていました。アンビエント色が濃厚なコントラバス奏者、Flagioとのユニットは低音の深みを追求するようなDUBサウンドを展開。その世界は地底か深海のドキュメンタリーの模様。但し、アンビエントながら確かなビートが脈打つアクセントも見逃せません。
アメリカ永住権を取得し来月1日に渡米するピアニスト関根アヤさんと演奏したい私の願望で企画したイベント。私は信頼するSAX奏者Edge Minamiと5年前に一度だけ共演したドラマーEric Schauerを誘いました。結果、良い演奏ができたと思います。関根さんはミニムーグのようなポリフォニーシンセを持ち込み、エレピと組み合わせ、多彩な音響と堅固なピアノプレイを同時に発しました。更にはボイスパフォーマンスまで披露!Ericもリズムのバリエーション豊かにバンドを牽引したと思います。関根さんのアメリカでの活躍に期待です。
トリに指名したのが樋野展子(ss)+井上歩(b)+原口裕司(dr)のトリオ。予想通りの緊密なインタープレイを披露。3つの音が内側に向い発火点で渦を巻きます。3者が音を絶妙に出し入れする即興の味わい方手本のようでした。樋野さんのソプラノのストレートな響き加減はスティーブ・レイシーを、そして時折みせる濁音が後期コルトレーンやデイブ・リーブマンを想起させ、その空気を伝わる音の襞と言いますか、微妙に表情を変える手触り感にライブならではの手応えを実感し、YOU Tube等で音楽をチェックできるものではない自明の事を再認識した次第。生が一番!
2.4(sun)JAZZ OR NOT JAZZ
●樋野展子(ss)+井上歩(b)+原口裕司(dr)
●関根アヤ(Pf)+Edge Minami(sax)+宮本 隆(b)+Eric Schauer(dr)
●[Ya Mar Favia]廣明輝一(Vo. Percussive Movile Suit 尺八)
かわださやか(Tp)松岡佐也可(Pf)山下秀哉(B)榎本明宏(Dr)
●AMU (Modular Synthesizer) + Flagio (Kontrabass)
@ environment 0g [ zero-gau=ge ]

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