満月に聴く音楽

宮本隆の音楽活動(エレクトリックベース、時弦プロダクションなど)及び、新譜批評のサイト

昨日のイベントPSYCHEDELIC TRIANGLE終了。

2024-03-04 | 新規投稿

昨日のイベントPSYCHEDELIC TRIANGLE終了。
⦿イヌルス(犬風×スチルス)
犬風の内省的な歌を裡側と外向性に往復させるようなダイナミクス。そしてスチルスがシタールの合間に挿入するエレクトロや短波ラジオの音響が犬風の歌世界を補完し、まるでラリーズの"柔"の部分を深化させたような音楽性。素晴らしかった。

⦿FUJI-YUKI+Wamei
FUJI-YUKIのボイス パフォーマンスをWameiがハーディガーディでバッキングする構成かと思いきや絶妙な均衡に成り立つコラボだった。即ちWameiはハーディを操りながら、エレクトロ ドローン音響を時に前方に繰り出してゆく。やがて細かいエレクトロの破片に移行しながらリズムの強度を増すクライマックスを演出した。FUJI-YUKIはその強烈なボイスアタックを際立出せるというより、むしろ巨大な背景に溶け込むような即興を見せ、精神的なステージが上昇する場面を描いていく表現に徹する感じで、もはや個を消去する2人の新境地を見た。

⦿河端一(guitar)+ Edge Minami:sax+ 宮本隆:bass +Ryu_Matsumoto:drums

私の提案で河端、Edge両氏のduoでスタート。bowを使う河端氏の鋭利なサウンドに呼応するかのようにEdgeの正にエッジの効いたホーンの高音が響き渡る。10分程、続くリードのぶつかり合いの様相に、私とドラマー松元隆が入った後の展開も想定できた。果して4人で奏でた音楽は即興によるカオスロックで
あったか。松ちゃんはドラムとエレクトロパッドを切れ目なく演奏し、このセッションの轟音ROCK路線を決定付けた。河端氏はアヴァン ギターサウンドにロックの王道的なリフを交え、その引き出しの多彩さを惜しみなく出してくれた。各人がエネルギーを外向的に放射する1時間。私は混沌の迷路から快楽に転じる自分に気づいていたと思う。聴いて頂いたお客さんもそうであったと願いたい。

3.2(sat) PSYCHEDELIC TRIANGLE ●河端一(guitar: Acid Mothers Temple)+ Edge Minami:sax+ 宮本隆:bass+Ryu_Matsumoto:drums ● イヌルス(犬風×スチルス) ● FUJI-YUKI @ environment 0g [ zero-gauge ]


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