知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

帰宅期間が終わりました。皆さんお帰りなさい!

2009年05月06日 | Weblog
今日でGWも終わり・・・。皆さん、帰宅期間を終えて、無事帰ってきました。


順々に保護者の方と一緒に帰寮されるため、今日の出勤している職員で対応します。帰宅期間中の各利用者の方の様子を伺ったり、変わった様子がなかったかなど・・。また持ち帰られた帰宅中の記録等も預かり、後日 担当者の職員に連絡します。


よく話されるのは、帰ったら全然寝ないことがある・・とか、朝早く起きて困る・・とか、お茶やジュースをやたらと飲む・・とか。

利用者の方は、考えてみると、1年の間で施設内で生活している期間の方が長くなっています。帰宅期間といっても、せいぜい1週間、これが年間3回ほど・・・数えてみると、ほとんどが施設内にいることになります。


それぞれ利用者の方も、自分が一番生活の中心である施設の、自分の居場所で、いかに過ごすかを考えていると思います。「適応」という意味では、いいのかもしれませんが、自分の家が、逆に外出先のように環境が違った場面になることは、少し寂しい気もします。

それでも、やはり保護者の元に帰ることは、一番の楽しみのようで、帰宅期間は待ち遠しい「行事」でもあります。


面白いのは、(保護者の方の話から)1週間近くたつと、そろそろ施設に戻る時期だということが分かるようで、そわそわしたり、落ち着きがなくなったり、また勝手に荷物を準備する方もいるようです。



本末転倒のようで、どちらが自分の住みかなのか、分からなくなりますね。


利用者の方が、帰宅されて一番なのは、はやり「甘えられる」ことなのでしょう。
施設内では、どうしても制限されたり、自分のしたいことも制止されたり、自由に飲んだり食べたり出来ません。これが、家に帰ると比較的自由になるので、そういう意味では、楽しい時間ではないでしょうか?


明日からは(今日から?)、また元の施設の生活が待っています。


もちろん、利用者本人のためにも、いろいろな制限も必要ですが、出来るだけ本人が楽しいと思えるような時間を過ごせる努力もしなくてはなりません。


集団生活の中で、許せる範囲の楽しみ方を見つけるのも、私たち施設職員の仕事なんだなあ・・・と考えます。


また、明日から皆さん よろしくね。
コメント
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