夕刊/金田ヒサ

THE RAMBLINGSのフロントマンが贈る漂流記

胸やけ

2010-10-26 | Weblog
歌詞を書き唄う側には自由がなくてはならない。

と同時に聴く側も好き嫌いを自由に判断出来るのだ。

心のアンテナに触れてメロディーと共に響く言葉が

その楽曲にあるならば大なり小なり共有出来ると思う。

それが正しかろうが正しくなかろうがだ。

俺は歌詞で全てを語る術を知らない(知りたくもない)。

ならば拙い文章でも想いを書き綴った方がマシだろう。

歌詞は短い文脈なので誤解を生じる事も多い。

だからこそ俺にとっては魅力的なのだ。

全てをわかって欲しいなんて無い物ねだりは皆無。

異訳され不快感を表されるのも正直しんどい話だが

素通りされてしまうよりは遥かに良いのだと思っている。

ただし単語ひとつに想いがひとつとは限らない。

しかしそれを可能にしてくれる魔法がサウンドなのだ。

音の色彩や陰影は気持ちに変化を与える力を持つ。

明るい歌詞に暗いサウンド。

また逆もありきだ。

言葉と音のバリエーションは無限であると思う。

その無限の中であがいているのが

自由を不自由に感じる、才能なきこの俺様だ。

あ~胸やけがする。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする