soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
目標は留学生に日商簿記3級合格を!
ヤプログから引っ越してきました。

「おとうと」どこか懐かしい普通の人々の何気ない日常が良い

2010-02-05 07:16:01 | 邦画
「おとうと」★★★☆
吉永小百合、笑福亭鶴瓶、蒼井優、加瀬亮主演
山田洋次 監督、126分 、 2010年1月30日 公開、2009年、松竹
(原題:おとうと)



                    →  ★映画のブログ★
                     どんなブログが人気なのか知りたい



「吉永小百合さんの映画を映画館で見るのは
これで2作目、最近見ただけで
映画出演100本を超える大女優の一番輝いていた頃は知らない、
この映画でも観客の見たい吉永小百合を演じていると感じた、
どこか新しい一面をと誰もが薄々感じながら
でも彼女に求めるのは美しく健全で聡明な女性像なのだろう」



東京の下町の小さな薬局を切り盛りし、
夫を早くに亡くし、娘をひとりで育て上げ、
薬の研修に出かけ、習字を習い
ボケ始めたお姑の世話をする主人公。


そして主人公の娘の結婚式に
酔うとどうしようもなくなる弟がやってくる、
案の定、酒を飲み結婚式をぶち壊すが、
誰からも遠ざけられるそんなダメな弟を
どこかで冷たく突き放すことは出来ない主人公。



血のつながりや人のぬくもりを感じ、
考えさせられる映画だった、
そして誰もが迎える「死」という終末も。



主人公のセリフがお行儀が良すぎるのが気になったが
これはもうある種、現代のおとぎ話と考えたほうがいいなと
そんな風に思ったら物語がスッと身近に寄り添ってきた、
人は誰もが懸命に生きていて
その姿がなんか切ないのだ。


人の幸せってなんだろう、
自分が心底笑えて、幸せと感じられたらいいのに、
世の中は色々あって
静かに自分だけの幸せってのを追うわけにはいかないようだ。
人と比べても仕方ないことは分かっていながら
それでも比べてしまうどうしようもない生き物。


不器用にしか生きられなくても
きっと誰かは見守ってくれている、
だから自分も誰かを見守りたい、

せっかく多少なりとも関わりあった全ての人と
その一瞬でも全力で向き合いたいものだと
主人公の凛とした生き方を見ながら考えた。

TVサイズでも問題ない映画だけれど、
大画面で面と向かう体験には代えられない、
気になったら劇場で。


★100点満点で75点


soramove
★この記事が参考になったらココもクリック!よろしく(1日1回有効)←ランキング上昇ボタン

加瀬亮は出番は少なかったが、印象的な役だった。


★人気映画ランキングはこちら、どんなブログが一番読まれているか