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「ずっとあなたを愛してる 」生きていてもいいですかと誰も怖くて聞けないのだ

2010-02-17 00:09:23 | ミニシアター系映画
「ずっとあなたを愛してる 」★★★★☆
クリスティン・スコット・トーマス、エルザ・ジルベルスタイン主演
フィリップ・クローデル 監督、117分 、 2010年2月6日公開、2008,フランス,ロングライド
(原題:IL Y A LONGTEMPS QUE JE T'AIME)



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主演のクリスティン・スコット・トーマスの熱演が光る。


「空港のロビーに疲れきった表情の
中年の女性がひとり、
迎えに来た女性の車に乗り、
彼女の家に行くが
二人がどんな関係かまだよく分からない、
その後会話から二人が姉妹と知って、
さらに二人の関係が分からなくなる」




どんな罪で彼女は15年もの長い間
刑務所にいたのだろう・・・、
その理由が次第に明らかになる。


自分の罪を許せず、
生きる気力を無くしたようにも見える、
罪は許されるのか、
それは誰が決めるのだろう、

自分の気持ち次第とも思えるが、
その傷が無くなる事はない、
それだけは確かだ。

自分の存在が無意味で、
無価値だと感じたら人は生きていけない、

自分の存在がまがりなりにも
誰かの役に立つことが分かれば
それで少なくとも前に進むことが出来る。

過去は消せないけれど、
人は必ず再生し
よりよい日々を送れると思いたいからだ。

何かになりたかった、
誰かの為に何かをしてあげたかった、
何かになったのか、
誰かの為に何かすることは出来たのか
人は折に触れ
答えのない問いを繰り返すのだ。


何かを強烈に直接的に伝えるような映画じゃない、
けれどトリ肌が立つように
胸を震わせ迫るものがあった。
見方によれば怖い映画であり、
そしてなんとも優しい映画だった。

こんな映画に出会いたくて
何度も何度も映画館へ通っているのだろう、

多くは役不足だったり、
下らなさすぎたりだけれど
それでもどこかに見所はある、
そしてごく希にこんな映画に出会うのだ。

久しぶりに見てからすぐには
感想も書けなかった、
まだ消化しきれていないけれど、
とりあえず素晴らしい映画体験だったと。


★100点満点で90点


soramove
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クリスティン・スコット・トーマスがほぼノーメイクで登場するが、しみじみ美しい。
それは内面からわき上がるものが確かにあると感じるからか。

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