さいたま商工会議所街づくり・観光委員会で2020東京オリンピック
パラリンピック大会の取り組みと現状について知る為に
東京都庁と2ヶ所の施設に視察勉強に行って来た。この建物は
都庁第一本庁舎で丹下健三氏によって設計され、
1990年12月に竣工した。総工費は1569億円で、地上48階地下3階。
現在あべのハルカス、横浜ランドマークタワーに次いで日本で3番目に高い建物だ。
巨大な大会エンブレムがオリンピック気運を醸成する為、
都庁に掲示してある。デザインの盗作疑惑で話題になった大会エンブレム。
紆余曲折の末、今年4月25日に、野老朝雄作の「組市松紋」に決まった。
異なる3種類の四角形を組み合わせ、国や文化・思想などの
違いを示し、多様性と調和をメッセージにしている。
メインロビーのセンターにとても目立つオブジェがあったのでパチリ。
第一本庁舎14階ワンフロアーすべてがオリンピック・パラリンピック
準備局に成っていた。こんなにも広いオフィスで大勢の人達が
準備に働いているとは、直に見るまで想像つかなかった。
「2020 オリンピック・パラリンピック大会に向けた取組み」という
タイトルで準備局総合調整部 大会広報 企画担当課長さんより
詳細な話を聞いた。講演内容は
(1) 2020年大会計画の概要
(2) 2020年に向けた東京都の取り組み
―大会後のレガシーを見据えて―
(3) 2020年に向けたスケジュール
その中のいくつかのパワーポイントを紹介します。
大会開催に伴う経済効果は約3兆円。雇用誘発数15万人以上。
今から52年前の東京オリンピックの時は東京中がひっくりかえした様に
街中が工事中。オリンピックを機にものすごく変わったことを思い出す。
あの時の東京は大変な高揚感があった。
オリンピックは7月24日(金)~8月9日(日)
パラリンピックは8月25日(火)~9月6日(日)まで開催される。
正に真夏の暑い時期だ。今、小池知事の下、大騒ぎになっている
競技会場は大きく、東京ベイゾーンとヘリテッジゾーンに別れている。
その時(10月14日)もボートカヌー会場の話題が出たが、
埼玉県の彩湖の話は初めて聞いた。全体的に都の職員の人は
知事が変わって戸惑っている様な印象を持った。
夏の暑さ対策も色々検討している様だ。道路を遮熱性、保水性舗装に切り替える。
ドライ型ミストを導入する。樹木による日陰を増やす等々。
オリンピックレガシー(遺産)は近年IOCが最も力を入れている
テーマの1つだそうだ。そういえば1964年のオリンピック建築物レガシーには
代々木競技場、日本武道館、馬事公苑などがある。
新宿超高層ビル群の中でも特異な意匠デザインで目につく
「モード学園 コクーンタワー」。平成20年に竣工。
地上50階地下3階で、設計は丹下健三氏の息子丹下憲孝氏。
因みにコクーンとはまゆのこと。
新国立競技場の建築計画のお知らせ看板。(たぶんこの写真は
将来貴重なものになるかも?) 延べ面積194,000㎡と
普段あまりお目にかかったことのない数字。皆でいったい坪いくらなのだと
盛り上がった。(単純計算上坪253万になる)現場の状況は
ご覧の通り、敷地内の整地等の土工事。まだ未着工だ。
それにしても敷地が広い。3万4254坪だ。
これがメディアに公表されている新国立競技場(オリンピックスタジアム)の
パースだ。設計は隈研吾氏。施工は大成建設。総工費は
約1490億。竣工予定は2019年11月末だ。
代々木から選手村予定地がよく見える晴海客船ターミナルへ移動。
ここは初めて来たが、あまり普段使われていない様で、
全体的に荒れている印象だった。平成3年、国内外の豪華客船が
接岸する東京の海の玄関として、東京港の開港50周年を記念して誕生した。
ここは、現在造成中の選手村予定地。今年12月には着工予定との事。
オリンピックが終わると分譲マンション賃貸マンションに成るそうだ。
札幌オリンピックの女子フィギアスケートで人気者になった
ジャネット・リン(アメリカ)が宿泊した部屋の落書きが話題になったが、
2020年、ここでもさまざまなドラマが生まれることでしょう。
ここからは今話題になっている豊洲の漁市場の建物も海の向こうに見える。
ここもいったい落し所はどうなるのか?小池知事に最初から
そこが頭の中にあるのならば、かなりの政治家だ。
そして、東京名物の定番レインボーブリッジと東京タワー。