一度は見てみたいと思っていた宝塚歌劇。とうとうそのチャンスが来た。
得意先からチケットをいただいたからだ。
しかも前から5列目の特等席。千秋楽には1枚100万円以上のプレミアムがつくとか。
本当かしら?演し物はミュージカル「カリスタの海に抱かれて」と
レビューロマン「宝塚幻想曲」トップスターは「明日海りお」(花組)だ。
宝塚歌劇は、兵庫県宝塚市に本拠地を置く歌劇団で阪急電鉄の一部門。
劇団員は同社の社員扱いになっていて、未婚の女性のみだ。
公演は宝塚大劇場(宝塚市)とここ東京宝塚劇場(東京都千代田区)を
中心に行われている。
公演が始まる前から、外はすごい数の人が待っていた。
そもそも、宝塚歌劇は1914年初公演。約100年の歴史が
紡ぎだした伝統に日本古来の美をちりばめて、時にクラシカルに
時に現代的ビートで繰り広げるレビューロマンと言われている。
又、老若男女誰もが楽しめる歴史劇、ファンタジー、SFなどで国民劇を目指している。
年間公演数は約1300回、観客動員数は約250万人。
「花」「月」「雪」「星」「宙」の5組と専科で歌劇団員数は約400人。
「宝塚」「ヅカ」などと略して呼ばれている。
発案者は阪急電鉄の創始者の「小林一三氏」。
大正2年に結成した宝塚唱歌隊が前身。
宝塚のオリジナルグッズを販売している売場。ここも大変な人込みで
熱気でムンムンしていた。宝塚の舞台に出演するのは
宝塚音楽学校の卒業生でパリジェンヌをもじった「タカラジェンヌ」の
愛称で親しまれている団員の育成が大きな特徴の一つとなっている。
過去の大スターは水の江滝子、葺原邦子、乙羽信子
八千草薫、那智わたる、真帆志ぶき、鳳蘭、大地真央
黒木瞳、壇れいなど挙げれば限がない程、きら星のごとくだ。
開演前の劇場内。公演時間は休憩入れて約3時間、
専属オーケストラで生演奏の舞台だ。
観客は老若男女と言ったが約95%は女性だ。
女性の年齢層は幅広く、親子孫3代で来ている様なグループも見かけた。
さすが100年の歴史。宝塚の流れを脈々と引き継いでいる様な気がした。
その中で点々といる男性客は何か白い目で見られている様な
違和感みたいなものを感じだ。
尚、現在は男役の方がファンの人気が圧倒的に高いというのが
この観客男女比率を見てもわかる様な気がする。
どこのショーでも同じだが、一切公演中は撮影禁止。
一番アップしたい場面が載せられないのが残念で仕方がない。
宝塚のシステムは予科1年、本科1年、2年間の教育システムで
1972年に57才定年制を導入。
現在は定年が満60才の誕生日に延長に成った。
タカラジェンヌの化粧は、遠目からでも演者の表情がわかるように
大きな目の付けまつげ、厚めのドーラン、強いアイラインなど
独特の華やかなメイクをしている。
又、主演男役はトップスターと呼ばれている。
レビューで歌われる劇団のシンボルソングは
「すみれの花の咲く頃」。この歌を是非聞きたかったが、残念ながら
この日はやらなかった。ショーのフィナーレはよくTVでも見る大階段から
降りてくるパレード。全生徒がシャンシャンを持ってラインダンスなど演じる。
とにかく、華やかなショーと演劇で非日常で
ちょっと特殊な世界という感じであった。