旅2日目。ここは知床世界遺産センター。知床に生息する
野生生物を実物大パネルなどで展示、ネイチャーガイドによる案内で、
世界自然遺産知床の全容がよく理解できた。
最後の秘境と言われている知床半島の先端部の写真と模型。
赤い線内が世界自然遺産で知床岬、知床岳などはきわめて
原始性の高い自然が保全された場所であり、道路や歩道などはない。
又ヒグマがたくさん生息していて、非常に危険な場所だ。
ヒグマは知床の森にくらす山の神と言われている。ネイチャーガイドさんからも
熊に襲われた時の対処方法について教えてもらった。
実はウトロで大きなヒグマと出会ったのでその時の模様は後日、ブログアップします。
川を泳ぐ鮭とそれをヒグマが食い散らかした模様を、センターの
床下に再現してあった。正にこんな光景にウトロの夜出会った。
熊は鮭のイクラ部分を食べては他の鮭を採る。これを贅沢食いと言うらしい。
しかし自然界はこれが必要だという。鮭の皮はすごく硬く、
熊が食い散らかしてくれて他の動物が残りを食べることができ、丸く納まるとの事。
知床の冬の風物詩「流氷」。では流氷はなぜできるのか。
そこには興味深い訳があった。オホーツク海はカムチャッカ半島 樺太
シベリア大陸等陸地に囲まれ、そこにアムール川などの川から水が流れ込んでいる為、
塩分が少ない。塩分濃度が少ないと凍りやすい為、流氷ができる。
知床五胡のコース案内図。高架木道は1湖まで往復1.6㎞約40分かかる。
8月1日~10月20日までは小ループ(1.6㎞)で40分、2湖まで。
大ループ(3㎞)で90分。1湖から5湖まで全部で有料だ。
知床五胡の一湖まで高架木道で行ける。なだらかに登っていく
高架木道は安全で誰でも自由に雄大な自然に触れることができ、
展望台から第一湖と知床連山の大パノラマが見渡せる。
奥深い自然やヒグマの痕跡などネイチャーガイドの開設を聞きながら楽しめた。
原生林に囲まれた幻想的な第一湖で、周りの樹林や知床連山を
湖面に写しながら静寂を保っている姿は正に原始の中の楽園に
ふさわしく、数多くの植物、動物たちを目にすることができる。
高架木道の隣にあまりにも立派な白樺の木が一本
生えていたのでどうしても撮りたくなった。
昨晩から知床五胡まで色々な事を教えてくれた
ネイチャーガイドの皆さんとここでバイバイ。
アイヌ語で「オシュンウラシ(川下にエゾマツが群生する土地)」と言われる
オシンコシンの滝。落差約30m、幅約30mの滝で、
河口付近の断崖上から水しぶきとともに岩盤上を豪快に流れ落ち、
途中から二股に分かれて流れ落ちる様から双美の滝とも呼ばれている。
知床八景にも指定され、日本の滝100選の1つです。
この遠音別川は水深が浅い為、8月から10月のシーズン中は
川が真っ黒になるほどサケやカラフトマスの遡上風景が
手の届くような距離で見られるということだが、
サケの泳いでいるのを探す程あまりいなかった。
まるで空にのぼっていくかのように続く全長約18㎞の直線道路。
まっすぐな道がはるか遠くまで伸び、道の先が天まで続いているように
見えることから「天に続く道」と呼ばれている。それまで見ていた景色が一変し
目の前に突然「天に続く道」が現れる瞬間は感動の瞬間だ。
遠く先にオホーツク海が見える。手前に整然と並んでいる木々は
防風林らしい。スゥーと延びた木はいかにも北海道らしい風景だ。