大鳴門橋を渡っていよいよ四国徳島県鳴門市へ。この大鳴門橋は
兵庫県南あわじ市福良丙(淡路島門崎)と徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦
(大毛島孫崎)間の最狭部を結ぶ吊り橋で1985年(昭和60年)6月8日に
開通した。着工は1976年(昭和51年)。橋の形式は3径間2ヒンジ補剛トラス
吊橋で全長は1629mケーブル2本(直径84㎝)塔の高さ144m(海面上)
鋼材は約7万tも使われた。
世界遺産候補、世界三大潮流の1つ、鳴門の渦潮を見る為に
鳴門観潮船が出ている亀浦港へ。大きい船が我々が乗った
ワンダーなると。小さい方の船は小型水中観潮船アクアエディ。
ワンダーなるとは1日12回潮目を意識して出航している。
これが航路図。渦潮の位置。渦潮は潮の干満により、瀬戸内海側と紀伊水道側との
潮位の差が生じ、それが早い潮流となり複雑な海底の地形と相俟って渦潮ができる。
鳴門海峡の渦潮を世界遺産へするキャンペーンをしているようだ。
世界三大潮流とは、イタリアのメッシーナ海峡、
カナダのセイモア海峡とここ鳴門海峡で、渦潮の大きさは直径20mにも
達し世界一だ。その為か鳴門市のマスコットキャラクターは
うずひめちゃんとうずしおくんだとか。
この日の渦潮最強の見頃は北流で10:50、南流で17:40。
前後1時間半位までが見頃だ。干満の差は1日4回。
瀬戸内海から太平洋へ、又反対に太平洋から瀬戸内海へ約6時間毎に反転する。
鳴門海峡は約1300mと狭い。鳴門大橋は上下2層式となっており、
上部は片側3車線の道路(現在は計6車線の内、中央4車線を使用)
下部は将来的に鉄道を通すことが出来る構造となっている。
渦潮の流れの速度は通常13㎞~15㎞。大潮の最速時は10ノット以上
(約20㎞/h)。激しい潮流が轟音をあげて逆巻き、千変万化する
壮観さは正に自然の驚異だ。4枚目の写真を見ると白波が
立っている所と全く凪っている所とはっきり分かれていて潮の流れがわかる。
潮の流れの速い所に小型水中観潮船アクアエディや帆船風観潮船が
数回入って行った。
甲板で渦潮が渦を巻いているのを見つけると歓声が起きた。
「アレアレ、大きい渦だ。」
鳴門大橋から船着場に向かう途中、大塚国際美術館を発見。
この美術館はオロナミンCで有名な大塚製薬のグループが、
平成10年創立75周年記念事業として鳴門市に設立した
日本最大級の常設展示スペース(延9000坪弱)を有する
陶板名画美術館だ。世界25ヶ国、190余の美術館が所蔵する
至宝の西洋名画1000余点を大塚オーミ陶業㈱の特殊技術によって
オリジナル作品と同じ大きさに複製している。所蔵作品として
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」、ボッティチェッリの「ヴィーナス誕生」
ミレーの「落ち穂拾い」、マネの「笛を吹く少年」、ドラリロワの「民衆を導く自由の女神」
ゴッホの「ヒマワリ」、ピカソの「ゲルニカ」そしてポスターの
「システィーナ礼拝堂の壁画」、ミケランジェロなど。
尚入館料は3,240円だ。