スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

浦和エリア旨い店シリーズ ~その257-Ⅱ~

2022-05-31 06:13:01 | 食~居酒屋

おそうざいBAR 蔵

さいたま市浦和区仲町1-8-1

TEL 048-822-0837

定休日 無休

約20年程前から伊勢丹浦和店裏のビル1、2FでおそうざいBARとして営業していた

「蔵」さんがビル建て替えのため、つい最近に浦和駅北口スターバックス改札を出て、

エスカレーターを上り出て右、高架線沿い、

街中華ラーメン王の隣りに新店舗としてオープンした。

(2016-1-14付ブログ参照)

ゴルフ帰りの久し振りの一杯ということで蔵さんへの訪問も本当に久し振り。

ここの大将はスミダマンの中学校後輩で小料理屋で修業、腕を磨いた。

当店にはもう1人、気になる好青年がいて

埼玉大学を卒業してアルバイトが高じて正社員になった男子だ。

大将に彼の動向を聞いたら「移転してもまだ居ますヨ」との事。

頑張っている姿を厨房の中で見られてうれしくなった。

事前予約して行った予定より遅く着き、大将に心配をかけさせた。

着いた時はすでに満席。

規模は前店よりずっと小さくなりカウンター席とテーブル席2卓のみ。

たぶんこの前の店は「AKICHI」という洋食屋さんで居抜きで借りたのではないか?

オーダーはタッチパネル方式を採用。

ページをどんどんめくっていうと次から次へと思わず押したくなる酒の肴つまみが出てくる。

オーナー大将曰く「店は変わってもクオリティは変えていませんから」と頼もしい言葉。

地元の興味のある方に参考になればと、できるだけメニューをアップしてみました。

焼空豆 638円

オクラとみょうがのおかかあえ 495円

このページに隠れた名店シリーズで炎上している「豆いち」の冷やっこがのっているではないか。

これはいまいちでした。

本日の刺身5点盛り 1,078円

食べたかった白身の炙りがいっぱいあってうれしくなっちゃう。

おすすめ 真イワシ刺し 550円

最近イワシの刺身に飢えていたので最高。

三陸産(宮城・気仙沼) 焼きガキ2個 858円

出汁醤油が香ばしい。

鶏のぼんじり塩炒め 550円

これ最高、マイウー。

自家製ポテトサラダ 528円

鶏セセリとピーマン炒め 715円

すみイカ刺し 550円

下手な寿司屋のイカよりずっと旨かったゾ。

ポテトフライガーリック?

蔵風とりの唐揚げ 大3個入り 770円

なんて美味しくてオリジナリティのある唐揚げなんだろう。

しかしデカイ、これは食べ応えがある。

順番が逆になったが、これがお通し。

 

 

久し振りのしかも新店での一杯(本当はすごく飲んだ)。

コロナ禍での新鮮な気分での「蔵」さんの感想。

やはり「安くて旨い居酒屋は変わっていませんでした。」

後輩、そして好青年、頑張れ!

 

 


桜エビとトウモロコシのご飯 ~その33~

2022-05-30 06:03:48 | 料理

春の旬の食材、桜エビとトウモロコシと新玉ねぎが

まるごと香ばしくハーモニーを奏でる炊き込みご飯。

もう待ちきれなくて、フライングとは知りながら作ってしまいました。

このレシピは読売新聞の夕刊「おいしい」に連載されているシリーズで、

今回は日本料理「神楽坂 石かわ」の店主・石川秀樹さんによるもの。

当店は最高の旬食材を活かしつつ創意のある日本料理店で

2009年から連続でミシュランガイド三ツ星を獲得している超有名店だ。

桜エビといったら静岡・駿河湾の釜揚げ桜エビが有名だ。

先ほど待ちきれなくてと書いたが、その時はまだ解禁になっていなかったかもしれない。

買ったのは台湾産だ。

これを炒めることによって香ばしさが出て、ヒゲが縮れて口当たりも良くなる。

新玉ねぎは、さいの目に切る。

新玉ねぎは甘みが強く、みずみずしい味わいで食感も違う。

まさに旬野菜を感じる食材だ。

今回も生トウモロコシはまだ店に出回っておらず、

仕方なしというか楽なのでホールトウモロコシを使用。

本来は生のトウモロコシをかつらむきの要領で芯から粒を切り取るのがプロの味だ。

この桜エビ、トウモロコシ、新玉ねぎを

熱したフライパンにサラダ油を少々ひき、サッと炒める。

20分ほど浸水させ水気を切った米を土鍋に入れる。

昆布とカツオだし、薄口しょうゆに具材の桜エビ、トウモロコシ、新玉ねぎを加えて火にかける。

土鍋で炊く時は火加減が大事。

石川さん曰く「これさえ間違えなければ簡単においしく出来上がります。」

最初は火を最大にする。

吹いてきたらごく弱火にする。

「消えない程度の弱火。

不安になって中火に近い弱火にしてはいけません。」

弱火に落とし8分したら火を止めて蒸す。

炊き上がったらショウガの絞り汁と三つ葉を加え

米粒を潰さないよう手際よく混ぜる。

ふんわりと茶碗に盛って「桜エビとトウモロコシのご飯」が完成でーす。

淡い彩りも美しく、いかにも春が来たという感じ。

桜エビのほのかな香りがなんともいえない。

トウモロコシと新玉ねぎの甘さがそこに加わり、旬をまるごと味わえるごちそうです。

(材料 2人分)

米190g、桜エビ(釜揚げ)30g、新玉ねぎ20g、トウモロコシ60g、

だし170cc、三つ葉、ショウガの絞り汁・適量   以上

 

 


続々・マンション販売中です!

2022-05-29 06:28:35 | お仕事

不動産リフォーム再販事業事業よりリフォームが完成したマンションを

読者限定のホットニュースとしてお届けいたします。

「グリーンプラザ川口1号棟」

川口市青木1-10-3

2LDK 60㎡(18.15坪)

JR京浜東北線 川口駅 徒歩15分。

埼玉高速鉄道 川口元郷駅 徒歩9分。

2路線利用可能な川口の物件がでました!

南向き、5階部分で陽当り・眺望共に良好です。

明るいリビング・ダイニングに、独立型のキッチン。

落ち着いた色味の床材、建具でリラックスできそうな空間が広がります。

今回のシステムキッチンもビルトイン食洗機付きです。

 

近頃、オープンキッチン人気が高い傾向ですがこちらの独立型キッチンも根強い人気です。

〈人気のポイント〉

①リビング・ダイニングにキッチンまわりの生活感が溢れ出ない!

(調理中の雑多なキッチンを見えないようにしたいという方)

②調理に集中できる!

③吊戸棚も設置し収納力をアップさせることができる!

お好みもありますがキッチンスペースに壁の仕切りがあることで

使う方お好みのレイアウト、空間を作ることができそうです。

 

水廻りも白を基調として清潔感のある空間です。

その他のお部屋と玄関です。

 

大切なペットとも暮らせるマンションです。

敷地内に公園もあり、ゆったりした気持ちで過ごせそうです。

 

住み替え検討中の方、買いたい方、売りたい方、リフォームしたい方が

いらっしゃいましたらスミダマンまでお声がけください。

只今、不動産リフォーム再販事業では買取を強化です。

 

スミダ工業㈱ 不動産部リフォーム再販事業 担当:大久保

048-882-0166


浦和エリア旨い店シリーズ ~その82-Ⅱ~

2022-05-28 06:27:17 | 食~イタリアン・フレンチ

アランチャ デル ソーレ

さいたま市浦和区岸町4-6-2

TEL 048-822-9850

定休日 火曜日

https://www.arancia-del-sole.com/

いよいよ懸案の浦和駅西口再開発事業が動き出した。

4月から一部再開発エリアの仮囲いが始まり、対象の飲食店、事業所などの移転が進んでいる。

そのうちの1つ、浦和エリアでは評価の高いイタリアンレストランの当店が

駅から若干遠くなったが岸町の住宅街に移転し4月1日にオープンした。

(2013-3-27付ブログ参照)

新しいお店は静かな住宅街で外装の抑えたオレンジカラーがしっくり街に溶け込んでいる。

前店は3枚目写真の右側の超高層マンションのちょうど裏手にあった。

玄関の横に柑橘系の樹が1本シンボルツリーとして存在感を発揮し、

とても好印象として残っている。

このコロナ禍で飲食業界にテイクアウトがすっかり浸透したが、

当店もしっかりと前菜、メイン、パスタと一通り用意されている。

店内に入るとお店の広さは前店に比べてかなり小さくなった気がする。

小さいながら2つのゾーンに分かれ落ち着いた雰囲気が流れていた。

席はテーブル内のみで2人用3席、4人用2席、全部で14席。

ここもご多分に漏れず100%中年女性で満席であった。

これが浦和エリアの特徴です。

こちらが厨房エリア。

半分オープンで半分奥に入っていて見えない。

なかなか良いレイアウトだと思った。

はじめは2人の女性が対応していて、あれ?オーナーシェフの男性は?と思ったが、

ちょっと覗いたら奥の調理場で黙々と料理を作っていた。

ランチはAコース2,200円、Bコース3,500円、Cコース5,200円の3コース。

どうやらランチタイムはアラカルトはやっていないようだ。

これがAコースのランチだ。

最初に前菜の盛り合わせ。

グリーンピースのスープ、パッパポモドロ(トマトとパンのおかゆ)、

みかんとエビのマリネ、プロシュート、ピクルス、かんぱちのカルパッチョ。

自家製のパン、ポカッチャ。

メインは6種のパスタの中から選べる。

アラビアータ、ジェノベーゼ、ブッタネスカ、野菜とカラスミのスパゲティ、

ズワイガニの生パスタ、それに本日の生パスタ(+200円)が、この桜エビのパスタだ。

桜エビというと静岡の由比ヶ浜で採れるのが有名だが、もう解禁になったのかしら(?)

ということで季節の旬を感じさせる桜エビの生パスタをお願いした。

生パスタとよく絡んで美味しかったですヨ。

それとお皿がとてもイタリアンチックで凝っていた。

自家製焼菓子、カントウッツォ。

食後のデザートとしてマンゴージェラート、ヨーグルトのムース、チョコラータが出たが、

あまりの旨さに写真を撮るのを忘れてしまった。

本当に最近にわとり状態になってきて3歩

歩くと1つ頭から消えていく。

嫌になってくる。

 


東寺の夜桜ライトアップ最高

2022-05-27 06:21:13 | 自然

4月12日から今年の京都桜シリーズをスタートして37作目、

とうとう最終ブログとなりました。

最終版を締めくくるのにこれしかないという夜桜を紹介しましょう。

これが今回の東寺の夜桜ライトアップのベストショット。

左の大きな八重紅枝垂桜が圧巻の「不二桜」。

東寺境内には他に約200本のソメイヨシノ桜があり、

この日(4月4日(月))最高の満開状態を迎えていた。

そして何と言っても京都のシンボル東寺の五重塔の存在が圧倒的に大きい。

これが今回の東寺夜桜ライトアップのポスター。

期間は3月19日(土)~4月17日(日)、18時~21時半。

夜間拝観料は1,000円だ。

そしてキャッチコピーは「不二桜に祈りをこめて」。

今年の京都の桜開花宣言は2022年3月26日。

1994年に世界遺産登録した真言宗総本山・教王護国寺の五重塔は塔の高さ57mと

日本一の高さを誇っている。

東寺の桜のシンボルツリー「不二桜」は東北・盛岡から平成18年に寄贈されたもの。

高さ13m、枝張り10m。

弘法大師の不二の教えから名付けられた。

東寺境内の真ん中には池があり、

この池に夜桜が映る姿はあまりの美しさに言葉を飲み込んでしまう。

ここに立った人々は異口同音に「スゴーイ、スゴーイ」を連発していた。

そういえば数年前のJR東海のキャンペーン「そうだ、京都行こう」の秋紅葉バージョンで

この池に紅葉が映る東寺五重塔の写真を思い出した。

確かに境内に群生しているソメイヨシノとシンボルツリーの

紅枝垂桜「不二桜」が咲き誇っているからすごいのだが、

そこに五重塔の存在があるからもっとすごくなっている。

この2つの存在が共鳴し合って東寺の春は人々を魅了し続けているということだろう。

ここではどうしても脇役になってしまう約200本のソメイヨシノ。

ライトアップされるとより妖艶に色っぽくなる。

人々の心をハイにさせる。

日本人の遺伝子の中に組み込まれ、伝えられていく1つが日本の桜だろう。

すっかり夜桜の魅力に憑りつかれて忘れてしまいがちだが、

東寺は一緒の金堂講堂の夜間特別拝観もやっている。

残念ながら堂内の撮影は禁止になっているので

昼間とは違う夜の幻想的で厳粛な空気を伝えられることができないが、

特に講堂内での16体の国宝の立体曼茶羅図は

しばし足が止まり体が固まってしまうほど神秘的だった。

最後に東寺の夜桜ライトアップの全景をご紹介して

約1ヶ月半続けた2022京都の桜シリーズの締めとします。

ご愛読の皆様、長いお付き合いありがとうございました。

(追伸)

こちらは4月3日(日)15時ごろの東寺五重塔と不二桜の姿です。

この時はあいにくの雨模様でした。

やはりサクラの花は晴天下が一番です。


花街 宮川町

2022-05-26 06:43:50 | 旅 ~京都

京都に5つある(正確には6つ)花街(かがい/はなまち)の1つ、

宮川町は宮川筋で2丁目から6丁目までという限られたエリアにある。

平成11年、宮川筋3丁目から6丁目の一部、西御門町にかけて

祇園町南歴史的景観保全修景地区に指定された。

17世紀前期(1600年代)、出雲阿国の歌舞伎踊りの時代から始まり、

当初は遊女が接待したり、若衆歌舞伎の小屋と茶屋が立ち並び

10代の少年(陰間)が接待をしていた花街であった。

その後、明治、大正そして昭和33年、売春防止法施行までは遊郭であり、

今でも遊郭時代の建物が残っている。

祇園甲部の都をどりについては昨日詳しくアップしましたが、

ここ宮川町でもほぼ同じ時期に京都府立文化美術会館にて

令和4年の「京おどり」が行われていた。

宮川町のマークは三つ輪の紋章。

五花街にはそれぞれ紋章があり宮川町ではこの「三つ輪」の紋章を使っている。

三つ輪の由来は芸妓育成機関の女紅場(にょこうば)が府立となっており、

社寺・町家・花街の三者が合流して学校施設とした記念とされています。

明治の中期から使用されており、一説には宮川の故事から三体の神興を象徴したとも、

宮川の「みや」を語呂の合う三つ輪として考案されたともいわれている。

お茶屋の「駒屋」さん。

玄関の横には芸妓・舞妓の名札が下げられていた。

よく見ると「とし〇」という源氏名の妓が多い。

宮川町の舞妓数は祇園甲部に続いて20人以上の大きい数を誇っている。

宮川町の粋な味のある街並みの中で、

一際目立ったのがこの建物「京都日本酒倶楽部」。

どうやら完全予約制の懐石を中心とした軍鶏鍋が食べられる和食屋さんらしい。

祇園甲部の歌舞練場と同じように宮川町の歌舞練場も建物の老朽化のため

旧新道小学校跡地の開発プロジェクト計画の一環として

建替え工事が施工中で2025年開業予定らしい。

開発事業者はNTT都市開発だ。

町屋の2階の屋根の上に鐘旭様ならぬ、かわいらしい竜の鬼瓦を発見。

本当に京都には街の中に色々な発見をすることが多い。

この瓦の上には例によって旧漢字(戦前からの)長い長い住居表示が。

そして定番の仁丹のマークが。

宮川町の花街を上っていくと祇園甲部エリアに出る。

ひょっとしてここら辺がその境目か?

都をどりと京おどりのポスターが隣り合わせに貼ってあった。

ちなみに宮川町の舞踊の流派は現在は若柳流、そして祇園甲部は京舞井上流だ。

ついでのおまけといっては何ですが、京都でよく目する鬼門除けを発見。

敷地や建物の北東の隅に角を作らないよう「缺け(かけ)」を設ける。

角が無くなるので鬼門自体が消滅するという考え方。

そうすることで鬼が出てくる門の存在自体を消すことができると考えた。

 


都をどり IN 南座

2022-05-25 06:02:13 | イベント

令和4年、南座公園「都をどり」のポスター。

舞台の美術意匠を手がけた日本画家・堂本印象の門人ゆかりの日本画家・三輪時子が描いた。

明治5年の創始以来、京都の春を彩る風物詩として戦中戦後の混乱期を除き、

百年以上の長きにわたり毎年欠かさず上演してきた「都をどり」。

戦後初となる2年連続の休演を乗り越え開催することとなった。

本拠地の祇園甲部歌舞練場は耐震対策により休館中のため、

平成31年に引き続き「南座」にて令和4年4月1日(金)~24日(日)公演。

https://miyako-odori.jp/

令和の御代を迎えて最初の公演となる本年は「泰平祈令和花模様」と題し、

王朝文化に花開いた美の世界に力強く躍動する武芸の数々を取り合わせ、

泰平の世を迎えられますようにとの祈りを込めて舞う。

稽古を重ねてまいりました芸妓・舞妓が心を合わせて舞う、令和初舞台です。

この日のために誂えた西陣織の帯と京友禅の衣裳を身にまとい舞う「罥歌」から始まり、

競馬で名高い上賀茂神社、蛍の飛ぶ夏の夕べ、手鞠遊びの洛中を経て、

平家物語でおなじみの八島・勝尾寺・宇治と宮廷文化、皇室ゆかりの場所を巡り、

夏・秋・冬と舞い進み桜が満開の仁和寺でフィナーレを迎える。

各3回公演、約60分。

主催者は学校法人八坂女紅場学園。

これは「総おどり」。

江戸時代の御殿舞を源流として祇園甲部でのみ受け継がれてきた

京舞井上流の舞の真髄と年ごとに新たな振り付けと趣向を凝らした

新作をご披露し続けるという「都をどり」の伝統はそのままに、

令和の御代もより良い舞台を届けられるよう「ヨーイヤサー」の掛け声で

幕を開ける令和・初舞台。

第3部 「夏座敷螢夕」。

京の花街(かがい/はなまち)は今日6つの花街がある。

ひとつはこの日の都をどり「祇園甲部」、

明日紹介しようと思っている「宮川町」(京おどり)、

一番古い歴史のある「上七軒」(北野をどり)、

鴨川と木屋町通りの間にある「先斗町(ぽんとちょう)」(鴨川おどり)、

一時は祇園乙部と称されていた「祇園東」(祇園をどり)。

この京都花街組合連合会に加盟する5地区を総称して五花街と呼ぶことがある。

これ以外に非加盟の「島原」を入れて6つの花街が京都にはある。

第4部 「京遊戯色々」

総をどりは季節の名所を群舞で紹介するもので、

衣裳は京友禅と西陣織の匠の手になる逸品で毎年新作を誂えます。

着物には平安遺族の乗り物であった御所車の車輪を意匠化した「源氏車」。

肩口の枝垂桜は都をどりの伝統です。

帯の輪つなぎは八坂神社の紋の1つである五瓜唐花に唐草を合わせた紋が入っている。

第5部 「那須与一扇的」

「都をどり」は明治5年第1回京都博覧会の附博覧(余興)として

時の京都府知事・槇村正直の発案のもと、祇園万亭(現・一力亭)

主人・杉浦治郎右衛門と三世井上八千代によって考案された。

以来、祇園甲部の舞は京舞井上流のみとされ、

家元の振付・指導の下で芸妓・舞妓が舞を披露してきた。

第7部 宇治浮丹 夢一夜

(昭和の南座と歌人・吉井勇)

昭和時代は第二次世界大戦により一時中断したが、昭和25年に本拠地の祇園甲部歌舞連場から

南座へと舞台を移して復活公演を行い、歌人・吉井勇は晩年のすべてを作詞に捧げ、

小説家・谷崎潤一郎や、日本画家・堂本印象らとともに

昭和時代の都をどりを華やかに彩りました。

明治5年の創始以来、毎年京都に春を呼ぶ風物詩として新作をご披露してきた「都をどり」。

その会場、大正2年建築の祇園甲部歌舞練場は国の登録有形文化財の指定を受け、

花街祇園の特徴として百年以上に亘り皆様に親しまれてきた。

平成28年秋より現行の耐震基準を満たしていないとの事で休館、

令和5年「都をどり」開催を目指して工事が進んでいる。

なお、隣りの弥栄会館は将来帝国ホテルに変わる予定。

今年都をどりが行われた京都四条「南座」は松竹が経営している。

近代建築に桃山園の意匠を取り込んだ地上4階、地下1階の建物は国の登録文化財となっている。

南座の歴史は江戸時代慶長年間(1596~1615)初期に起源を発し、

元和年間に官許された劇場で同一場所で今日まで興業を続けてきたという意味では

日本最古の劇場である。

平成28年(2016年)から本格的な耐震工事を行うため休館となった。

その後、平成30年(2018年)9月28日に工事が完成、竣工した。

10月27日には南座新会場記念行事として「南座開場式」「南座新会場祇園お練り」が開催された。

南座は歌舞伎を中心にした公演を行っており、特に毎年11月末日から12月末まで

行われる吉例顔見世興行は京都の風物詩となっている。

この時には役者の名前を勘亭流で書いた「まねき」と呼ばれる

白木の看板が劇場の入口にずらりと並べられることで有名だ。

ちなみに客席数は1082席。

飲食店や売店もある。

西の出入口のところには「阿国歌舞伎発祥の地」の碑がある。

慶長8年(1603年)この辺り鴨河原において、歌舞伎の始祖「出雲の阿国」が

初めて歌舞伎をどりを披露したと伝えられている。

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編390~

2022-05-24 06:21:00 | 食~番外編(京都)

京料理茶懐石 下鴨茶寮本店

京都市左京区下鴨宮河町62

TEL 075-701-5185

定休日 火曜日

https://www.shimogamosaryo.co.jp/

京阪電車出町柳駅から徒歩5分、歴史と伝統に彩られた老舗料理の下鴨茶寮は安政年間の創業。

高野川の流れにその館を映す、いわゆる料亭だ。

祇園などの料亭に比べると気楽に玄関をくぐれる気がする店構えだ。

玄関先にはためく大きな暖簾をくぐると大きな花器に活けられた季節の草花が

設けられているのは昔のままだそうだ。

1階はテーブル席で、料亭でもカジュアル性もある。

当店の特筆すべきことはホールを含めてどの部屋からも、

よく手入れの行き届いた庭園や、高野川、

また、緑豊かな東山を眺めながら料理を味わえることだ。

実は当店は2012年にオーナーチェンジがあった。

京都の料亭では大変珍しいそうだ。

新オーナーは放送作家・脚本家で有名な「小山薫堂」氏で6代目となった。

氏が下鴨茶寮を経営することになったのですから大きなニュースとなり、

地元の京都新聞では夕刊の1面トップになったくらいだ。

それまでは下鴨茶寮がどちらかというと観光料亭になっていたが、

その後ミシュラン1つ星を獲得した。

このオーナーチェンジの最大の特徴は自由度の高さ。

料理は変革させながらも店の佇まいや構え、

器遣いなどは歴史ある料亭としての姿勢をまったく崩さない。

変わるものと変わらないものを見極めながら永きに渡り積み上げてきたこれが礎だ。

平日ランチ限定の下鴨御膳7,700円。

メニューのコメントの中に1グループ同じコースのご注文をお願いします。

とのフレーズにちょっと引っかかるものを感じます。

とはいえ、ここは割烹ではなく料亭。

ランチ7,700円、料亭としては手軽な値段でコース料理を楽しめる。

先附 木の芽和え

椀物 玉子豆腐、筍、若竹

向附 鯛、鮪

口取り 花山葵浸し、厚焼き玉子、天豆、逢麩田楽、こごみ胡麻和え、

鴨ロース、独活金平、鯛の子寄せ

煮物 信田巻き、海老、桜麩、蕗

焼物 鱒木の芽焼き

酢物 飯蛸、うるい、蓮根、花菜、黄身酬

食事 釜炊き御飯(京丹後産コシヒカリを使用)、昆布ふりかけ、留椀、香物

水物 苺の雫、桜餅

 

 

決して大仰でなく、かといってどこででも食べられるような安直な料理でもなく、

ちょうどいい按配の料理が下鴨茶寮かもしれない。

日本料理の伝統をきちんと守りながら時計の流れに沿った創作的料理も加え、

老若男女問わず幅広いお客様に支持されているのが「下鴨茶寮」だ。

 

 

 

 


紅しだれ並木の半木の道

2022-05-23 06:05:05 | 自然

京都府立植物園の北山門から出て左へ賀茂川方面へしばらく歩くと

八重紅しだれ桜の並木道で有名な半木の道(なからぎの道)に出る。

蛇足になるがこの石碑を見ても京都はロータリークラブよりライオンズクラブの方が

活動が活発的な印象を今回の旅でも感じた。

京都の中心を流れる一級河川鴨川はこの地域になると表現は同じでも文字が賀茂川に変わる。

この賀茂川の北大路橋と北山大橋の間、京都府立植物園沿いに800メートルほど続く

小径が春には八重桜しだれ桜でトンネルのように咲き誇り桜の名所として有名だ。

また、1年を通してこの賀茂川の両岸サイドは

地元の人々の散歩やジョギングコースとして親しまれている。

散歩の後は北山にあるカフェでお茶するのがおすすめのコースだそうだ。

これだけ見ても京都の人達はとても恵まれていると、うらやましくなる。

今の府立植物園のある地はその昔、神木が流れ着いたという由縁から

流木(なかれぎ)神社の森といわれていた。

その流木(なかれき)が半木(なかれぎ)になったのは、

繰り返される洪水のために流されることを嫌って

流木(なかれき)が半木(なかれぎ)に変えたという説がある。

今回の旅で桜開花状況をずーっと追ったが、

ここ半木の道と妙心寺退蔵院の紅枝垂桜の開花が他の桜より毎年遅いため、

とても気になっていたがこの日はどうやら5分咲きくらいにはなっていただろうか?

かなり雰囲気は出ていたと思う。

鴨川にはこの写真のように所々に小さな段差を設けていて

その風情がいかにも京都を演出していて水の音が伝わってくるようで

いつも感心しています。

それがどうしてこうなっているか調べてもいまいちわかりません。

詳しい方がいらっしゃいましたら是非コメントくださいませ。

逆に何ヶ所か飛び石が置いてあるのは河床の安定を図るというのが主目的のために設け

横断構造物(これを帯工という)で水位が低い時は人が渡ることができる

二次的役割を果たしているそうです。

また、このエリアは大学など学校が多くあり水辺で遊び楽しんでいる姿が青春そのもので

素晴らしい環境で青春を謳歌しているナーと伝わってくる。

京都は都会なのに多くの野生の鳥が生息しているのも驚きだ。

この鵜も然り、鴨も然り、あの美しい姿の鷺も然りだ。

これらの野鳥を見ることによって京都の風情の深さ、重さがさらに一段ちがってくる。

葵橋付近から上賀茂橋付近までが特に桜のトンネルで美しい。

大文字や賀茂川のせせらぎを背景にソメイヨシノが帯のように咲き揃う。

対岸の半木の道のこの付近の紅枝垂桜も満開に近づいてとても華やかだ。

やはり京都の春は素晴らしい。

 

 


桜満開の京都府立植物園

2022-05-21 06:02:40 | 自然

https://www.pref.kyoto.jp/plant/index.html

京都府立植物園の案内図。

当府立植物園は大正13年(1924年)に開園した日本最古の公立総合植物園だ。

総面積は24万㎡、園内に約12,000種類の花木を四季折々で鑑賞できる。

(アクセスは地下鉄・烏丸線北山駅下車3番出口すぐ)

旅の3日目も素晴らしい天候に恵まれ、植物園を代表する景色、

赤チューリップとピンクのサクラのコントラストが私達を出迎えてくれた。

日本最大級の回遊式観覧温室では約4,500種類の植物が展示されていて

世界の熱帯植物が鑑賞できる。

なお、当温室には別途200円の入場料がかかる。

京都の素晴らしいところには花嫁花婿が必ずといっていいほど、写真の前撮りをしている。

幸せそうな姿を見ることはとてもうれしくなる。

さぁいよいよ桜林の入口に来た。

まさに満開になった多種多様の桜をこれからご紹介していきましょう。

こちらは紅枝垂桜と木瓜(ボケ)の花のコラボレーション。

微妙に色が違う各サクラ種が青空の中で競い合って吹き合っているようだ。

やはりなんといっても桜の花は青空の下で見るのが圧倒的に似合う。

京都府民の方々は恵まれている。

200円の入場料を払えばこんな広大な公園を自分の庭のように楽しめる。

この白っぽいサクラは月光桜というそうだ。

高知県大月町に原木があるヤマザクラの変異個体だそうだ。

なおサクラはバラ科に属する。

これはエドヒガン桜。

別名ウバヒガンといって本州、四国、九州、朝鮮半島に生息している。

ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)。

シダレザクラの園芸品種。

枝は枝垂れ、花は八重で紅色。

京都の平安神宮、仙台市などに多く植えられている。

シダレザクラ、イトザクラとも呼ばれ、エドヒガンから出た園芸品種。

枝が長く下垂れするのが特徴で、流れるような柔らかさと淡紅色の花の美しさは

都情緒にふさわしく、京都府の花に指定されている。

ヤエベニシダレ(八重紅枝垂)。

京都府立植物園ボランティア「なからぎの会」二十周年記念で植樹したそうだ。

ヨシノシダレ(吉野枝垂)。

枝が枝垂れ花は白色で微淡紅色を帯び、花弁は5枚で細かい切れ込みがある。

日本に自生する野生種のサクラの1つで、この種を原種として選抜・品種改良された栽培品種は

「市原虎の屋」や「佐野桜」等多数ある。

サクラの仲間としては長命な種で巨樹となり幹の直径は1mを超えるまで成長するものもある。

古来より絵画に描かれたり工芸品のデザインや材料として、

あるいは古歌にも多く詠まれるなど日本文化を代表するサクラの一種だ。

ソメイヨシノが普及するまでの花見文化はこのことにより

長期間にわたって行われるものが一般的であったようである。

花見で有名な「吉野の桜」はこの山桜である。

園内の随所ではこのような年配者の写生グループが満開の桜の下で絵を楽しんでいた。

当園は70歳以上は無料だそうで平和で笑顔に満ちた年配者を見ると

この時を大切にできる国を今後も守っていかなければと大袈裟に思ってしまう。

ミドリザクラ。

マメザクラ系で御殿場の高沢次郎氏が発見した品種。

花は純白で咢が緑色であるほかはマメザクラと同じ。

ベニソメイヨシノ(濃紅染井吉野)。

エドヒガン群(エドヒガン×オオシマザクラ)。

シダレモモ

ゲンペイシダレモモ(源平枝垂れ桃)

枝垂れ桃、紅白咲き分け、八重咲品種。

最近この花木は人気種のようでスミダマンの家でも知人からいただき数年前に植樹した。

1本の樹から白桃2種の花が咲き、ほのぼのとしたかわいらしさがある。

カンヒザクラ(寒緋桜)

沖縄では1月に開花する。

台湾、中国南部、沖縄に主に分布している。

最後に植物園内、幸せな風景、時をスナップ写真で切り取ってアップしてみました。

なお、当園は3月下旬から4月上旬まで桜のライトアップもしていたそうです。