新宿 立吉(浦和パルコ店)
2011-9-16付ブログで掲載させてもらった新宿本店に
秋葉原にも店がある串揚げ屋さんだ。とても内装インテリアの
センスが良く、串揚げの味も上品で旨い。とっても気に入っていた
立吉浦和パルコ店は今日をもって閉店と成ってしまった。
3月29日にグランドオープンする東京ミッドタウン日比谷で
出店するため、スタッフ全員がそちらへ移動する為だそうだ。
このニュースを聞いた為か、久し振りに来たこの日は
ご覧のようなウェイティング状態。私もそうだが浦和での
食い納めということで、舌に立吉の味をインプットする為に
来ている人が多いのだろう。
2007年10月10日浦和パルコ店グランドオープンと同時に開店した
「立吉 浦和店」の10年半の歴史を刻んでいるような「立吉串揚げ番付控」
横綱から前頭20枚目まで男女24名の名と食べた本数の
名札が下げられている。男女両横綱の名札はかなり黒ずんでおり
かなり前に記録したのだろう。男性が120本、女性が84本。
1本均一180円だから男性は21,600円、女性は15,120円食べたことに成る。
季節を味わう旬の串揚げは年間100種以上、全品均一
一串180円税込のこの看板も外されてしまう。とても残念だ。
私はここの内装デザインが大好きでとても気に入っていた。
全体的に暖色系でまとめ、ぼんやりした照明と相俟って
とてもあたたかみがあり、ホットする空間を作っていた。
特に壁紙に弁柄系の和紙ぽいものを使い、床はチーク系の
フローリング、そして、外と店内のポイント、ポイントに大谷石の
石板を貼って、洒落た都会的センスに溢れていた。
これも、壊されると思うと忍び難い。
そして、壁際に小さな坪庭を作るなどデザイナーとオーナーの
心意気を感じたものだ。
これがスタート時のセット。右から塩、ソース2種、醤油にからし。
レモン付。お通しはキャベツ、人参、きゅうり、大根、ミニトマトの生野菜。
食べた串を丸い筒に入れ、本数で精算する。
串揚げが途切れた時、口直しに食べ放題の生パセリ。
これが、たまにすごく美味しく感じる時がある。
このペーパータオルに浦和パルコ店が消え、ミッドタウン日比谷店が加わる。
これが如月(2月)の串揚げメニューだ。勘定してみたら42種類。
これを見ながら想像するのがとても楽しかった。
たらの芽
グリーンアスパラガスの肉巻き
わかさぎ
天使の海老
蛤の針葱添え
生牡蠣
バナナ。それぞれ揚げるたびにこれは塩でとか右のソースとか
レモンをかけてだとかコメントが付く。
何もこれに従うことがないが、なぜか聞き直してしまうのは
心理的にどういうことなのか。
カウンターの向こう側、舞台裏を特別に撮らせてもらった。
種に衣、パン粉を付け油へ。
アスパラガスにぬるソース。ソース醤油用のセット。
店の入り口に小さく貼られた「閉店のお知らせ」。
ほとんどの人がこのビラを見ずに店内でそのことを知り、
「ウッソー、ホントウ?」「マジ!」「ショックだワ」。
突然の閉店案内に常連客が驚きの声を上げていた。
私も「本当かよー!せめて今月中にもう一度来よう」と思った。