想像を越えるサーカス・エンターテイメント。「これがトーテム!!」
2010年の初演以来、世界中で400万人以上を魅了してきた
シルク・ドゥ・ソレイユの東京公演は6月26日まで
その後、大阪・名古屋、福岡、仙台を巡演する
公演場所はお台場ビッグトップ
ご覧の様に会場は巨大なテント造
青と黄のストラブが渦を巻き、3つのトンガリ帽子のような
塔があって、ある意味既存のビルよりずっとお洒落だ
トーテムとは人の好奇心、欲望、情熱を追い求め
人類の誕生から現在、そして未来へと数億年の旅を
続ける「不可能を可能にする人類の進化」を
テーマにした壮大な物語だ
シルク・ドゥ・ソレイユの始まりは1984年。カナダで生まれた
小さなサーカス集団は今や約4000名のアーティスト集団へと成長した
これまでに世界6大陸400都市を巡り
全世界で1億5千万人以上の人々を魅了してきた
入口を入ると目の前に大空間が飛び込んでくる
天井を見上げると外から見たよりさらに2色の渦が強烈な
インパクトで迫ってくる
この日も大勢の人が来場し、大変な混雑だ
みあげ売り場も沢山のオリジナルグッズが並び
多くの人が列をなして買っていた
演目は2部制になっていて、各々8演目づつ
約2時間の公演だ
これを演出しているのは舞台演出家、劇作家、俳優、映画監督として
世界で活躍しているロベール・ル・パージュ
「トーテム」はラスベガスで常設公演「KA」(2004年)に
続いて、彼自身にとってシルク・ドゥ・ソレイユ2作目の作品である
会場内は一切、撮影禁止。真ん中にまわるく
見えるのは、地域上の「生命の起源」の象徴
巨大な亀の甲羅を表現し、一作目の「カラペース」で
カエルたちが宙を舞い、鉄棒から鉄棒へと
飛び移る圧巻の技を繰り広げる
会場内は一切撮影できない為、休憩時間に
会場外で放映されていた映像を一部撮ったのでご紹介します
これは「ユニサイクル・ウィズ・ボウル」
高さ2Mの一輪車に乗りながら、驚きの機敏さと
バランスで金属製のボウルをジャグリング
見事な一体感で芳醇な秋の実を祝う
ミュージシャンによる生演奏と生歌にも彩られ
美しく幻想的で、ドラマチックな世界が続く
人間の能力の限界まで追求したパフォーマンスと高い
芸術性の融合は世界中で賞賛を集めているが
とどまることなく常に高みを目指して進化を続けることこそ
シルク・ドゥ・ソレイユの凄さがある
舞台もプロジェクションマッピングや可動式ステージを駆使
使われる衣装は実に750着もあるそうだ
エンディングは出演者、全員が出てきての、ダンシング
光の演出とあいまって、もうそれは夢の世界だ
正に想像を超えてサーカスとして括れない
エンターテインメントの芸術だった