スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

浦和エリア旨い店シリーズ ~その454~

2020-01-31 06:51:39 | 食~洋食

レストラン We’s(ウィズ)

さいたま市浦和区岸町7-5-14

TEL 048-825-9955

定休日 日曜日・祝日

http://www.we-s.jp/restraunt/index.html

ランチメニュー3つの中から久し振りに生姜焼き(900円)をチョイス。

みそ汁とドリンク付です。

ご覧のように一般的な生姜焼きより豚肉が厚く大きめのが2枚。

キャベツのドレッシングも手作り感があって美味しい。

全体的に丁寧に作ったシェフの愛情が伝わってくる生姜焼きだった。

みそ汁も具にこだわりを感じ、いい感じ。

店内のレイアウトはL字型になっていて一番奥の席に通された。

当店はカウンター席とゆったりしたソファー席で20席と丁度よい広さ。

この日はほぼ満席で浦和にしては珍しく

お客の構成が男女ほぼ半々だった。

ここはビジネス街の中にある為、サラリーマンも多く来るのだろう。

ランチメニューは肉料理、魚料理、パスタの3種類と限られている。

最初はおすすめの鮭とチーズのクレープ包み焼をオーダーしたが、

隣の席の女性2人にこの料理が運ばれてきて

チラッと見たらフレンチ風の料理で

昼にはチョット重いかな?と思い、

急遽生姜焼きにチェンジしてもらった。

当店は、さいたま共済会館という貸会議室のビルの1階にビルインしており、

20名以上は会館内会議室(別途料金)で利用でき、

あらゆるシーンに対応できるよう種類豊富なパーティプランが用意され

ケータリングを行っている。

この会館での会合は今迄多くあり、

パーティ料理は数えきれないほど利用させてもらった。

しかし、レストランでの昼食は久し振りで

何か新鮮なものを感じさせてもらった。

 

 

 


新さいたま市立病院内覧会

2020-01-30 06:39:15 | ご近所情報

今迄、旧市立病院から新病院施設整備迄3回

スミダマンのブログでその進展をアップしてきました。

(第1回 2016-4-1 旧市立病院、第2回 2016-8-6 施設整備Ⅰ、

第3回 2019-6-29 施設整備Ⅱ)

この度、当病院の新築工事が竣工して令和元年12月15日(日曜日)に

その内覧会が行われたので、その詳細を写真集的にご紹介いたします。

全体的に白で統一された2階まで吹き抜けのロビーは清潔感があり、

広いスペースの一角には応接セットのようなソファーが設けられた。

2階一面の壁には同じ白でレリーフが貼られているが、

いまいちセンスの良さを感じない。

内覧順路は決められていて最初に最上階の9階へ。

エレベーターを降りると待合いの真新しいテーブル・ソファーが置かれていた。

9階屋上には屋上庭園があって緩和ケア病棟の病室からは

庭園に出られるように成っている。

ここに入院した患者さんはこの風景にさぞ癒されるにちがいない。

新市立病院の東側は通称見沼田んぼに面していて、

のどかな緑地空間になっている。

又、北側、南側、西側に高い建物は全く無く

360°素晴らしい光景を眺めることができる。

1枚目は真ん中に芝川が流れる見沼田んぼ。

この緑地空間は首都圏最大のもので、南北に1,400haも拡がっている。

2枚目は、さいたま新都心方向で遠くに高層ビルが見える。

この日、小春日和の晴れた日で3枚目の写真には

ぼんやりと富士山の全景が見えた。

手前には浦和のマンション群が。

4枚目と5枚目は浦和駅方面で駅前高層マンションと

ロイヤルパインズホテルが見渡せた。

そして最後の写真はぼんやりとはいえ、

新宿の超高層ビル群がはっきりと見えた。

この日は内覧の客に混じってどこの局だかわからないが

TVの取材クルーが来て、市民や病院関係者にインタビューをしていた。

同じ9階にはまだ開院前なのでその雰囲気は出ていないが

レストラン&カフェの「bien mall(ビアンモール)」があり、

ここからは前述の屋上庭園と景色が楽しめる。

こちらは9階にある家族控室。

どんな時に使われるのだろう。

病院は特殊な建物。

壁紙などの柄やカラーなどもそれなりの意図があって決められているはずだ。

これから気に成ったクロス、目についた壁紙を

アットランダムでアップしてみます。

6階から8階迄の3フロアーは病棟になっていて、

それぞれA~D病棟に各科の病室に分かれている。

ここは感染病棟の病室内とトイレ、シャワー室。

当然だが新築なので全てが新しく気持ちが良い。

4つの棟のセンター部分には受付、ナースステーションがまとめられている。

こちらは相部屋の病室。

ベッドをはじめ木製棚などすべて新品で、

この家具関係だけでもかなりの金額を要しただろう。

こちらは食堂・デイルーム。

トイレ表示デザインも5つあり、

3つ目から5つ目までは医療関係の特別な表示ではないか。

エレベーター内にあるディスプレーも

随分内容の濃いコンテンツになっている。

日時・時間はもちろんのこと、今日の天気と天気予報、

そしてエレベーター内の映像も流れていた。

病院はやはり癒し、安らぎが大事かもしれない。

どこまでも続く真っ白な廊下壁の一角にわずかなニッチコーナーがあり、

小さな暖色系の絵がダウンライトに照らされて輝いて見えた。

南の方には東京スカイツリーが、

そして東の見沼田んぼの向こうには埼玉スタジアム2002が見える。

こんな景色も患者さんには元気を与えるかもしれない。

こちらは特別室。

ベッドの横のスペースでは会議ができるような雰囲気だ。

このコーナーではテレビを視聴する時のイヤホン(200円)や

テレビカード(一枚1,000円)の販売機も設置されていた。

確かに入院するとテレビの価値はグッと上がるのは理解できる。

成育母子医療センターの廊下、部屋の壁紙は

他と違って楽しいものを貼っている。

おそらく病院専門のカラーコーディネーターがアドバイスしたのだろう。

5階に降りてきて、ここのフロアーは

NICU、GCU、産科、そして小児科、小児外科、感染病床に成っている。

たぶんこの写真はNST、エコー室、分娩室、手術室、GCUなどだ。

このエリアに入ると沢山の部屋と医療機械が持ち込まれ

よくわからないものがある。

5階の小児科病棟の受付とプレイルーム。

患者が子供さんだけに壁の絵がとても印象的だ。

4階の半分は中央手術室、外来手術室。

各手術器械が新品で、広い広い手術室の中にセットされていた。

その中でも特別目に付いたのが2枚目の写真の最先端医療機器である

手術支援ロボット「ダヴィンチ」だ。

見学中の誰かが「あっ、ダヴィンチがある!」と

大きな声で言った為これが何なのか知った。

因みにダヴィンチの本体価格は

最新のものはなんと3億5,000万円もするらしい。

ICUの説明に聞き入る見学者。

ICUは集中治療室で、他のHCUは高度治療室。

とにかくこの4階の中央手術室の大きさと解放感には驚いた。

4階には透析センターもある。

ここは医療機器中央管理室。

ある意味一番驚いたのはこのアッセンブリーホールだ。

一見するとどこかの公共施設の市民ホールみたいに見える。

とても素人には病院の施設と結びつかずビックリした。

一体何に使うのだろう。

2階の壁にある一幅の絵。

まだまだこの種のインテリアはもっとあった方が良いと一回りして思った。

3階の整形外科、リハビリテーション室には

広いスペースの一角に一段高く和室があった。

リハビリの中での和室はどんな使われ方をするのか謎だ。

やはり3階にある化学療法室。

どこの廊下もまだブルーシートが敷かれ、

本当の雰囲気が実感として伝わってこない。

このガンサロンというのも見てビックリした。

この部屋でガン患者がコミュニケーションを図る場所なのか?

ここが総合医局。

すべてのドクターのデスクがここにあるのか?

MRI室。

最新のMRIの器械もすごい値段がするのだろう。

1階 救急車入口

1階 患者支援センター(地域医療連携・入院・退院支援)

自動支払機もすべて新品に入れ替わっていた。

1階 入って左側にはコンビニ「セブンイレブン」も入居。

その隣にはカフェもある。

新しく出来た立体駐車場へ行く外部通路の屋根も大きく設置されている。

そして従来の病棟。

随分長い間、市民・特に旧浦和市民に親しまれてきた市民病院。

長い使命を今終えて、新しい建物にバトンタッチする。

命を預かる総合病院の歴史には悲しい物語、辛い物語、

うれしい物語、歓喜の物語など様々なドラマがあったことでしょう。

本当に永い間、お疲れ様でした。

最後に当病院のある医師が呟いた事が印象的であった。

「これで政令市レベルの総合病院にようやく成りましたヨ。」

今年の1月より新病院が市民の期待を受けてスタートした。

 

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編292~

2020-01-29 06:43:48 | 食~番外編(都内)

ラーメン くれは

西東京市向台町1-2-42

TEL 042-427-9772

定休日 月曜日・火曜日

又々、都内でも都下のラーメン専門店です。

西東京の病院に知人と友人を見舞いに行く途中、

どうせ昼を食べるなら旨い店に行こうとネットで調べて来たのが当店。

あまりにも間口が狭く地味な造りのラーメン店だったので

一度は通り過ぎてしまった。

当店は田無駅から南へ徒歩9分位の所にある。

ここもカウンター席のみ8席の小さな店。

すごく店内を撮るのが難しい空気の中、

わずかな瞬間を見て速くシャッターを押した為、

又々ボケたものになった。

個人プライバシーを考えればこれが正解かも(笑)

店の雰囲気は伝わると思いますが当店は大将と若い女性2人でやっていた。

ここも券売機制だ。

よく見るとメニューの半分ぐらいにバツが付いている。

券売機以外にお得なランチセット(満腹セット)として

Aセット ねぎ玉ミニチャーシュー丼 300円、

ジューシーゆで餃子3個が目に付いた。

他にフレッシュキャベツのもっこす熊本ラーメン 850円、

数量限定 梅と鰹節の豚骨ラーメン 900円も気に成った。

私は人気ナンバー1の味玉ラーメン 900円をオーダー。

麺は自家製麺でしなやかタイプの細麺。

スープはドロドロしていて、一口飲むと口の中に張りつく感じだ。

チャーシューは3枚もあり大サービス。

ここのラーメンもうわさ通りの一級品だった。

連れがオーダーしたフレッシュキャベツのもっこす熊本ラーメン 850円。

生のフレッシュキャベツが1枚

そのまま入っているのはユニークな発想だ。

食感が全く違って案外いいかもしれない。

この写真も恐る恐る撮った為、完全にボケてしまった。

当店が2016~2017年TRY賞を受賞したというポスター。

他にも賞を取ったようだが、具体的にはわからない。

カウンター席の上の壁には多くの色紙が。

よく見ると芸能・スポーツ関係のタレントのではなく、

プロのラーメンブロガーのものが並んでいた。

ラーメン界にもマニアックな人達が居るのだナーと

妙に感心してしまった。

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編291~

2020-01-28 06:56:10 | 食~番外編(都内)

麺処 花田

東京都豊島区東池袋1-23-8 東池袋ISKビル1F

TEL 03-3988-5188

定休日 無休

池袋の人気No1の味噌ラーメン店「花田」。

池袋の最高峰と言われ、連日込み合っている。

この日もご覧の様な長蛇の列が出来ており、入店するのに約30分並んだ。

店内はコンパクトでシンプル。

カウンター席のみでたった16席だ。

店内の空気はなんとなく殺気みたいなものが張りつめていて、

この一枚の写真を撮るのにも神経を使った。

ここも注文は券売機方式。

メニューの種類は大きく4種類で、味噌、辛味噌、それのラーメンとつけ麺だ。

それに味卵とチャーシューがトッピングしてあるもののみだ。

東京随一の濃厚味噌スープと評判の看板メニュー

味噌 880円を何の迷いもなく注文した。

特製の赤味噌と白味噌の引き立つ甘み、

そして豚骨ベースの濃厚スープの中に野菜を鍋で炒め、

煮込んでいるため、野菜に濃厚な味噌の味が染みこんで本当に旨い。

麺も三河屋製麺のコシのある太麺のストレート麺。

しかも短めのを使っている。

ここのは味噌のコクがある味噌スープと麺との相性が素晴らしくいい。

隣には花田池袋本店の姉妹と思われる「麺屋 まるはな」があるが、

花田とは対照的にあまり客が入っていない。

この差はいったい何なのか?

通りの向こう正面には一時期ビルの高さ日本一を誇っていた

池袋サンシャイン60が見える。

戦後はここは巣鴨プリズムの跡であった。

これで花田のロケーションがだいたい、おわかりになったでしょう。


浦和エリア旨い店シリーズ ~その453~

2020-01-27 06:49:54 | 食~ラーメン・中華

担々麺専門店 甲州屋別邸

さいたま市浦和区高砂1-13-9

TEL 050-5456-3481、048-767-7144

当店はコルソの裏手の路地を入った所、彩懐石うらわ高砂の前に、

昨年11月11日にオープンしたばかりの担々麺専門店だ。

埼玉会館の前、鰻の名店・中村屋の隣にある

甲州屋(~その156~ 2014-6-2ブログ参照)の

息子さんがたぶん開業したのだろう。

因みに老舗の甲州屋のオヤジさんは2代目で72年の歴史を誇っている。

甲州屋の甲の字をかたどったロゴがとても良いデザインに成っている。

別邸の誇りと心意気を感じさせる。

これが店内。

片側が5席のカウンター席、反対側が2人用のテーブル席が5卓ある。

オープンしたばかりの真新しいシンプルモダンな内装仕上げと

スタイリッシュな家具で雰囲気がある。

この内装デザインは好きだナー。

このお洒落なせいか、女性客も多く来店していた。

メニューの写真がぼやけてしまったが、

担々麺は大きく2つに分かれていて、

甘みと風味の白胡麻系と香りとコクの黒胡麻系。

そして汁ありと汁なし。

トッピングメニューも若者受けのパクチー、

そして好みの干しエビ、排骨など5種類ある。

そして当店の最大の特色は麻辣と花椒の辛味が6段階選べることだろう。

尚、ここも注文は券売機方式だ。

この日は白胡麻担々麺・汁あり800円をオーダー。

自分は辛さに弱いので辛さ・痺れともゼロをお願いした。

立ち上がる香りと深いコクが特徴の濃厚スープに

白胡麻の甘みと風味が加わり、素晴らしいスープに仕上がっている。

湯気の為レンズが雲ってボヤけてしまったが、麺はストレートの細麺。

こだわり抜いた一杯はたっぷり若干の辛味の先に味の豊かさ、

奥深さの広がりを感じる逸品であった。

テーブルにはラー油、お酢などが置いてあり、

自分の好みで味を変えて楽しむことができる。

店に入って一番気に成ったのが壁のフックにぶら下げられた

布袋入りティッシュペーパー。

これがお洒落なインテリアに見えるから若い人の感性は素晴らしい。

また一軒、お気に入りの店が増えて心豊かに店を出た。


浦和エリア旨い店シリーズ ~その330-Ⅱ~

2020-01-26 06:16:58 | 食~和食

日本料理 よしみつ 懐石弁当

さいたま市浦和区仲町3-2-16 2F

TEL 048-711-8263

定休日 月曜日、第3火曜日

http://www.yoshimitsu-urawa.com/

集銀行の役員会の昼食に出席の皆さんが思わず

「ワオー!」と言うような懐石弁当が出た。

よく見ると日本料理の「よしみつ」さんのお弁当だった。

(~その330~ 2017-6-26付ブログ参照)

「よしみつ」さんはお弁当もやるんだ?!とビックリ。

その位インパクトがあったので初めてお弁当をアップしました。

お弁当の箱を開けてみてまたワオー!

料理の上に抗菌シートがかぶされている。

あまりこの様なシートがかぶされているのは見ない。

さすが気を使った仕事をしている。

この抗菌シート、ワサオーロは三菱ケミカルフーズ製のもので、

防菌、防カビ効果に優れた天然成分を製品化したもので、

シートの有効成分が隅々まで行きわたり、速やかに抗菌効果を発揮するそうだ。

かいせき弁当というだけに焼物、煮物、天ぷらなど

一通りの料理がびっしりと詰められている。

箱の仕切り方もシンプルで合理的なもので、かえって気持ちが良い。

そしてもう一つ素晴らしいのが黒の木目調で

縁に金を使った重厚感を感じさせる弁当箱だ。

これだけでも高級感が伝わってくる。

食べ終わった後、皆でこれは高そうだナ。いくらだろう?という問いが。

答えは2,000円です。絶対お得ですよネ!

ごはんは当店自慢の名物穴子めしといくらごはん。

当店の大将は日本料理の経験歴32年の吉光伸晃氏。

そして当店のモットーは「感謝 協力 チームワーク」だそうだ。

そういえば最近お伺いしたら新しい女性板前さんが2人調理をしていた。

現在、懐石料理の枠を超えて、カレー、とんかつという

一般的なメニューにも取り組んでいるとか。

将来はこの様な弁当を出したいとビジネスフェアーにも出店予定とか。

日々、意欲的で前向きに取り組んでいる。

当店は全国から選りすぐりの旬食材を使い、

物語性のある感動的な料理へと仕立て上げることを心掛けているとか。

尚、この弁当は配達はせず、店まで取りに行く必要がある。


世田谷区成城学園エリアの豪邸

2020-01-25 07:03:19 | 建物

高級住宅街として有名な成城エリア。

これで4回目の豪邸街紹介となる。

成城の街はよく区画整理され、交通量に比べて広い街路には

イチョウと桜の街路樹が植えられ、美しい景観を作り上げている。

これは成城の一つのシンボルになっている。

成城にはこのような大豪邸が決して珍しくない。

建物の高さは2階迄の制限がある様ですごく立派な住宅でもあまり威圧感は感じさせない。

この豪邸は一歩控えめな感じだが、アプローチの広さと長さがすごい。

そして成城の邸宅は駐車場が広く大きい家が目に付いた。

置かれている車もベントレー、ベンツ、BMWなど外車ばかり。

確かに鉄道は小田急線のみで地下鉄は来ていない為か、

どうしても車の必要性が高いのかもしれない。

このRC打放し杉板使用の家も一部カーテンウォールを使っていて事務所ビルみたいだ。

なんと言っても大きく振り出した庇のような屋根が迫力がある。

この豪邸は道路面の開口部が玄関のアプローチしかない。

そして長く張り出した庇のディテールがシンプルだがすごい。

壁のコンクリート打放しも2種類に分けているようで、

型枠もそして色合いも微妙に違う。

街路に植えられた桜の木もこの豪邸の意匠に取り込まれているようだ。

まさに豪邸と言わないで何と言う。

ものすごい存在感のある家だ。

この家のオーナーは超有名な指揮者らしい。

そう言えば成城には芸能人、有名人の家が多いという。

代表的なのは、故 石原裕次郎宅、所ジョージ、中村雅俊、

ダウンタウンの浜ちゃん、渡辺徹、少年隊の東山紀之など。

又、逆に日本古来の日本家屋の立派な住宅も残っている。

成城には著名な文化人も多く住んでいた。

大江健三郎、平塚雷鳥、柳田邦男、構溝正史、北原白秋などだ。

まるで鎌倉の文学者に匹敵するか、それ以上だ。

どうしても豪邸の印象を強くアピールするのはRCの建物、しかも打放しのものが多い。

コンクリートの質感は本質的にそのようなものを持っているのだろう。

この住宅は色々な要素が盛りこまれている。

せっ器質のタイルをアール状の壁に張り、

そこにストリップ状の外部階段を取り付け、角地の一角を顔にしている。

片や別の面の外壁には石を貼り、ガラスブロックも用いている。

意匠も全く別の印象を与え、

かなりの多面的な顔を持った住宅に見える。

私的にはシンプルモダンの方が好きだ。

この住宅は一種の旗竿土地に建っているのかもしれない。

なにせ玄関までのアプローチがすごい。

隣の家の竹林、コンクリート打放し小叩きの塀を借景にしている意匠が見える。

この家はとにかく大きい。

成城の一戸の区画は敷地面積がかなり広い。

この家は設計屋さんがかなり頭をひねって

図面を書いたようなものが自分には伝わってくる。

直線と曲線の融合。

3階の全体アールとフィックスのガラス窓は施工が大変だっただろう。

成城エリアの豪邸街のすごさは点でなく面でつながっている所だ。

これでは周りを意識して変な家は建てられないプレッシャーがあるかもしれない。

成城学園前の中心部から西へしばらく行くと富士見橋というエリアに出てくる。

ここは国分寺崖線の所で急に低地が広がって視界が開け眺めが良くなる。

遠くには山が見え、きっと富士山も見えるのだろう。

成城の邸宅の表札はこの様なアルファベットで書かれたものが多いことに気が付いた。

たぶん個人情報の関係か、身分をなるべく明らかにしたくない心境が働いているのだろう。

それがとても洒落て見える。


旧山田家住宅

2020-01-24 06:46:08 | 建物

成城みつ池緑地の隣に世田谷区指定有形文化財の旧山田家住宅がある。

この洋館は昭和12年頃に建てられた住宅で、施主は米国で事業を成功させた実業家が、

帰国後アメリカ風住宅の影響を受けて建設したとの事。

終戦後は一時進駐軍に接収されたという。

これが当住宅の平面図。

毎週月曜日が休園で入館は無料で見学することができる。

その後、昭和36年に山田盛信という画家が購入。

以来半世紀以上の間、水回りを除きほとんど改築されず、

全体的にはほぼ当初の設計意図が維持されている。

玄関のアプローチにはその当時流行っていたスキラッチタイルが使用され、趣がある。

ここは旧食堂と旧居間。寄木のフローリングが何とも味がある。

現在は休憩室として使用され、セルフカフェコーナーとなっている。

コーヒーはなんと100円で他にお菓子も用意されている。

2階の階段部分と廊下。

この住宅の特徴は2つあり、各洋室や廊下はそれぞれ模様を変えた

寄木張りとした凝った仕様をしているのが一つだ。

無垢の木はやはり重厚感があって味があっていいなー。

もう一つの特徴は、窓が統一した意匠の上げ下げ窓を多用している点だ。

これで随分お洒落な雰囲気に成るものだ。

2階には洋館とはいえ、床の間のある本格的な和室もあった。

障子がまた手が込んだものを使っている。

2階には広々したベランダがある。

この空間は余裕の場で、なにかとイベントなどで使用したのだろう。

2階洋室の壁紙もアメリカの香りがするバラの花の柄で

かわいらしい部屋になっている。

複雑に入り組んだ部屋のディテール。

その当時の暖房器具はラジエーターシステムで、

その当時は最先端のものだったのだろう。

褐色のフランス瓦葺きの屋根にクリーム色のリシン仕上げの外壁で、

下部には石張りを施したバランスがとれた意匠の洋館だ。

又、その当時の家は庭が広く、今の時代よりはるかに余裕を感じさせる。

 


猪股邸庭園

2020-01-23 06:41:53 | 建物

ここ猪股邸庭園は成城学園前駅北口から徒歩5分の所にあり、入園料は珍しく無料だ。

この住宅は昭和42年8月に竣工、㈶労務行政研究所の理事長を勤めた

故 猪股猛氏ご夫妻の邸宅として建てられた。

正門から玄関へは主庭園から切り離された前庭を通るといった

流れるような個性的アプローチを創りだしている。

猪股邸の平面図。

こちらの敷地面積は1861.7㎡(564坪)、延床面積371㎡(112坪)、

建物は木造平屋建(一部RC造)の数寄屋造りとなっている。

設計は吉田五十八研究室。

日本の武士道精神を尊ぶ建主の心を反映し、格調の高いやや骨太で力強い表現のされた、

そして侘びのきいた数寄屋造りがこの住宅のテーマに挙げられていた。

ここは広々とした居間。

この邸宅を猛氏の長男・猪股靖氏が貴重な文化財として末永く残したいとの意向から、

平成8年11月に㈶せたがやトラスト協会と保全協定地契約を締結、

平成10年7月に世田谷区へ寄贈、そして平成11年10月から

当協会の管理運営により一般公開が始まった。

邸内にはアカマツをはじめとする多くの樹木や、

居間に面した一帯にスギゴケを植えて、

水路を配した回遊式風の日本庭園としている。

丁度いい広さの夫人室。素敵な空間が拡がっている。

旧猪股邸の外観上の特徴は屋根の構成にあると言われている。

天井の高い所から順に屋根を掛け、南面から高・中・低と次第に低くなる

3段階の屋根に見えるように構成されている。

屋根の構成が複雑に入り組んでおり、

日本建築数寄屋造りの醍醐味を見せている。

この住宅には2つの中庭が巧みに配されていて

採光や通風に役立つように設計されている。

主棟の下屋から延びた屋根の先に小さな高まりのある

アクセントとしての屋根を設けて納めている。

この住宅の茶室は配置に特徴がある。

この茶室は居間から眺めるとあたかも離れのように見える効果を狙っており、

しかも廊下続きで直接行けるという利便性も考慮されている。

さらにこの住宅にはもう一つ主棟西側の方に

小振りだが壁などに味がある茶室がある。

この一畳台目の茶室は後に増築されたもの。

旧猪股邸を設計した建築家・吉田五十八は明治27年に東京・日本橋に生まれた。

大正12年に東京美術学校(現在の東京芸術大学)を卒業した後に欧米に留学。

帰国後は特に数寄屋建築の近代化に努め、

荒組の障子、大壁造りの壁体、アルミ棒の地下窓など

数々の独自の手法を通じて因襲化した数寄屋造りを再生させた。

昭和29年に日本美術院会員に、昭和39年に文化勲章を受けた。

そして昭和49年に79年の人生を終えた。

それでは数ある作品の中からいくつかの代表作を紹介します。

昭和45年 日本万国博 松下館

昭和44年 御殿場 岸 信介 邸

昭和43年 成田山新勝寺大本堂

昭和43年 中宮寺本堂 (2018-1-26付ブログ 参照)

昭和46年 外務省飯倉公館

 

 

他にも吉屋信子邸、日本美術院会館、五島美術館、

玉堂美術館、料亭吉兆 等々、多数ある。


ハイソな街 成城

2020-01-22 06:38:40 | 旅 ~東京

成城学園前駅北口を出ると駅前にスーパー成城石井がある。

ここは成城石井の第一号店で、ある意味歴史的な店舗だ。

成城石井の創業は1927年(昭和2年)2月、1950年(昭和25年)に

石井食料品店として設立され、現在は95店舗、

フランチャイズ15店舗(2013年時点)ある。

浦和アトレにも出店した。

2014年以降はローソンの傘下に入っている。

当店は日本有数の高級住宅街の厳しいマダムの目にさらされて、

ワイン・チーズ・総菜・スイーツなど高品質な食料品、輸入食品を多く扱い、

高級ブランドのスーパーマーケットとして消費者に評価を得ている。

成城 風月堂 成城学園前駅本店は大正7年創業の老舗和洋菓子店で、

他に世田谷区に4店チェーン展開している。

1Fが店舗、2Fが喫茶店になっていて、トアルコトラジャ使用の

贅沢なブレンドコーヒー530円やケーキセット730円、あんみつ660円などの他に、

ランチタイムにはキッシュプレートのランチ1,130円や

オムライスとケーキのランチ1,130円など軽食も食べることができる。

歴史あるお菓子屋さんとして地元の方々に深く愛されている名店だ。

毎日焼きたてのフレッシュなパン、サンドイッチを提供している

キリーズフレッシュ成城店では1階にイートイン席があり、

2階はハンバーガーレストランになっている。

手づくりで新鮮な素材を活かした出来立ての商品は地元の人々に人気がある有名店だ。

他に広尾店もある。

http://kiriys-fresh.com/

成城学園の斜め前に意匠がすごく目立つクリニック病院あった。

産婦人科を中心に小児科、内科などを取り扱っている木下病院だ。

この病院は半世紀に渡って地域住民に愛され続けていて

3年前に木と緑の多い病院としてリニューアルされた。

この斬新なデザインは今話題の隈研吾氏の設計によるものだ。

木をふんだんに使った外観は周囲の街並みにスッと溶け込んで、

癒しと洗練にあふれた空間を形作っている。

駅名になっている成城学園は大正6年、澤柳政太郎氏によって作られた。

日本の初等教育改造を志し、実験的教育の場として

成城学校内に併設した成城小学校が始まりだ。

1925年(昭和元年)に現在地に移転した。(府下北多摩郡砧村喜多見)。

現在は幼稚園、初等学校、中・高等学校、大学と一貫教育を行っている。

教育理念は

1、個性尊重の教育(附 能率の高い教育)

2、自然と親しむ教育(附 剛健不撓の意志の教育)

3、心情の教育(附 鑑賞の教育)

4、科学的研究を基とする教育

丁度行った時は学園祭が行われていて学生もフェスティバルをエンジョイしていた。

成城学園界隈は学園前のいちょう並木、成城の桜並木、成城学園の池などで

「せたがや界隈賞」を受賞している。

閑静な住宅街の中に隠れ家的にある懐石料理 和食の「一宮庵」。

ここは昭和44年に料理教室が開かれ、

二代目斎藤宗厚を中心に基本の出汁の取り方から魚のさばき方、

本格的懐石料理まで教えている。

又、茶道体験教室もある。

和の趣が溢れる雰囲気の中で夜は一組のみ(一客一亭の貸切席)しか予約を取らない。

又、入口の所には昭和20年代のホーム、

昭和9年頃の銀杏並木の古き写真が展示されてあり、

成城の街にこだわっていることが伝わってくる。

この街はあくまで閑静でゆったりと時間が流れている。

桜並木をのんびり歩いている女性の姿は皆、成城マダムに見えてしまう。

うっそうとした木々の空き家の前に放置されてある車もさすが成城!

なんとセルシオだ。

街の樹木も世田谷区みどりの基本条例によって保存樹木に指定されている。

このクスノキ2本は邸宅内に生えているものだ。

ここ成城みつ池緑地は国分寺崖線上に位置していて湧水が4ヶ所ある。

神明の森みつ池とも呼ばれ水神の祠を祭ってある所だ。

東京都内23区内で2ヶ所しか自生していないゲンジボタルもおり、

貴重な自然の特別保護区になっている。

成城学園前北口を出て、気ままなブラリ歩きの成城散策をして2時間半。

成城学園前南口に到着。

心地よい疲れで一路帰路についた。