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スミダマンのほのぼの奮戦記

~グルメ・旅・仕事・自然・地域~あらゆる出来事をフラッシュバック。

宇和島風鯛めし ~その54~

2023-06-30 06:07:15 | 料理

決してインスタ映えはしないが大好きな鯛めしに惹かれて、

しかも宇和島風というインパクトに惹かれてすぐトライしてみた。

 

ここで夕刊読売新聞で掲載している「おいしい」の担当料理家が一年経過して一斉に変わった。

その中の1人が料理界のサラブレッド栗原心平氏だ。

このレシピをスタートにその後、数点レシピを氏は発表しているが意外性のあるものばかり。

共通しているのは家庭料理でイメージとはかなり違っていた。

栗原心平氏は父親が今や亡き元タレント・キャスターの栗原玪児氏、

母親はテレビ雑誌等で活躍している料理研究家の栗原はるみさんの長男で

テレビ東京の料理番組「男子ごはん」にTOKIOの国分太一と一緒に

2012年からレギュラー出演している。

氏曰く「日本ほど食材の旬が変化する国は他にない。

家庭で取り入れやすい旬を生かした料理を紹介していきたいですね」

 

 

材料 2~3人分

米2合、鯛(刺身用さく)200g、カツオ節30g、卵2~3個、刻みのり・青ネギ適量

鍋に水1Lを熱し、沸騰したら火を弱め、カツオ節を入れ、ごく弱火で1分煮出す。

火を止めてそのままおき、室温になったらざるでこす。

和食の原点カツオだし汁をセオリー通りに本格的に作ったのは本当に久し振りだ。

今までは顆粒だしで手抜きをしていた。

鯛は千葉県産の刺身用天然(227g1,128円)をアトレ魚力で購入。

鯛は厚さ5~7mmのそぎ切りにする。

バットにしょうゆ大さじ3、みりん同2を入れて混ぜ、鯛を加えて5分ほど漬ける。

小鍋にカツオだし200cc、しょうゆ、みりん各大さじ1、酒同2を入れ、強めの中火にかける。

沸いたら火を止め、容器に移し、氷を入れたボウルに容器を浸してしっかり冷ます。

卵は小さい器に割り入れて溶く。

卵に前述のみりんだしを好みの量を加えて混ぜる。

これが薬味の刻みのりと小口切りした青ネギ。

ざっくり盛ったご飯にみりんしょうゆに漬けた鯛をのせる。

その前に卵だし汁をご飯にかけておく。

これで宇和島風鯛めしの完成でーす。

あっ、うっかりしました。

ご飯はしょうゆ、酒各大さじ1、みりん同2、塩小さじ1/2を合わせ

カツオだしを適量に加えて炊き込んだのが栗原流。

氏曰く「ひと手間加えるとより豊かな味わいになります」。

これは道場六三郎のレシピを作ってきて本当にそう思いました。

ご飯はカツオだしの自然な風味がよく、ぜいたくな卵かけごはんのようで、

濃いめに味付けされた刺身はまろやかな卵やご飯の甘みとよく合い、

箸が止まらなくなるおいしさだ。

 


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編460~

2023-06-29 06:02:21 | 食~番外編(県内)

東京油組総本店 大宮組

さいたま市大宮区桜木町2-4-20

TEL 048-643-1711

定休日 無し

当店はJR大宮駅西口から徒歩4分ほどのところにある

油そば専門のお店で2014年7月17日にオープンした。

店名がユニークで老舗製麺所発祥の店で東京麺文化の集大成だそうだ。

メニューは大きく油そば、辛味噌油そばの2通り。

量は並盛、大盛、W盛りの3種。

トッピングメニューとしてはネギゴマ、焼きのり、

メンマ、半熟たまご、白ネギ、チャーシューがある。

オーダーは自販機方式。

種類が少ないだけにシンプルでわかりやすい。

ちなみに油そばとは熱々モチモチの麺に特製香味ダレとお酢、ラー油を絡めて食す麺が主役の一杯。

カロリーはなんとラーメンの三分の二。

途中こだわりのトッピングや刻み玉ねぎで味変を楽しみながら、

自分だけの最高の一杯が味わえる。

ご覧のように当店はカウンター席のみで8席というこじんまりしたお店だ。

そこに若手の男性が2名、キビキビした動きで見ていると手際が良く気持ちいい。

注文は油そば並盛880円をベースにおすすめスペシャルトッピングB

(チャーシュー2枚、ねぎゴマ、半熟たまご)340円、合計1,220円に決定。

ご覧のように麺がほとんど隠れてしまうほど具だくさん。

これを混ぜて食する。

オゥーこれ旨!!

何かくせになる味が口の中に広がっていく。

初めての方は熱い間に、お酢とラー油を並盛なら2週かけるとさらに美味しくなるとか。

テーブルの上に美味しい食べ方が貼りだされている。

この黒装束の若者2人の働きぶりを見ているだけで気持ちがいい。

背中の赤い油そばの文字がかっこいい。

テーブルの上に備えられた味変のラー油、お酢、玉ねぎ、辛味にコショー。

大宮地区に来たら当店に再訪は一口食した時に決定です。


さいしんビジネスフェア2023

2023-06-28 06:04:14 | イベント

https://saishin-bizfair.jp

「さいしんビジネスフェア」はしんきんの絆によるネットワークのもと

ビジネス展示商談会として2015年より開催している。

主催は埼玉縣信用金庫。

特別協賛として川口信用金庫、青木信用金庫、飯能信用金庫

会場はJRさいたま新都心駅近のさいたまスーパーアリーナ(コミュニティーアリーナ)。

2023のテーマは「日本一暮らしやすい埼玉」の実現に向け、産業と文化を融合した展示商談会となっている。

向かって右側が「さいしんゾーン」「健康・医療・公共・教育・支援関係」「卸・小売・運輸・サービス」「DX・EX関連」「金属・機械・部品加工」のエリア

左側が「DX・GXゾーン」「物産・物販エリア(食品関連)(物品販売)」「その他の分野」「さいしんわくわくキッチン」のエリアに成っている。

さいたまの中小企業力(そこぢから)

優れた技術や魅力ある製品・商品が勢ぞろいして埼玉県内外より約230者が出展している。

入場は無料だ。

さいしんゾーンには埼玉縣信用金庫が応援しているサッカーJ1の浦和レッズとラグビー埼玉パナソニックワイルドナイツのブースもあった。

又、主催者の埼玉縣信用金庫の歴史、歩みのコーナーもあり、

昔お世話に成った懐かしい理事長さん達の写真も展示されてあった。

このビジネスフェアはリアルとオンラインのハイブリッドビジネス展示・商談会に成っているが、この日はリアル会場の日でメインステージでは一日様々なプログラムが企画されていた。

ちょうどステージを覗いた時はビビる大木氏とゴルゴ松本氏のJ:COM製作番組「埼玉の逆襲」公開収録の時であった。

最近特にゴルゴ松本氏とは縁があって個人的に色紙サインももらったっけ!

こちらは食品関係の物産・物販エリアコーナーの風景。

そしてさいしんわくわくキッチンコーナー。

赤いハッピを着ている人達が埼信の職員の皆さん。

なかには「ほんとのインド料理とカレーの店」のように列ができるブースもある。

その中で特別目立った女性が居た。

よく見るとこいのぼりを纏たコスプレ姿だった。

今回のビジネスフェアに参加したのは埼信浦和信和

浦和信和会の会長の会社「渡辺製作所」さんのブースにもちょっと顔を出してきた。


浦和エリア旨い店シリーズ ~その593~

2023-06-27 06:09:07 | 食~ラーメン・中華

つけ麺専門店 三田製麺所 アトレ浦和店

さいたま市浦和区高砂1-16-1

TEL 048-881-2660

定休日 不明

営業時間 11:00~23:00

https://mita-seimen.com/

浦和駅西口より徒歩1分。

鉄道高架下に2023年3月1日オープンしたばかりのつけ麺専門店。

人気店だった銀座篝(2022年12月末閉店)の跡に埼玉で初出店した。

ちなみに三田製麺所は港区三田に本店があり首都圏中心に40店舗展開している。

(2022-10-26付 番外編413参照)

店の外に出された写真付のおしながき。

メニューの基本は豚骨魚介のつけ麵(880円)、淡麗の鯛だし塩つけ麺(880円)、

辛つけ麺(990円)、背脂つけ麺(990円)の4種。

そこにおすすめセット4種がつけ加わる。

麺のサイズは小盛から超特盛まで6段階。

さらに特製油そば(830円)、ニンニク油そば(930円)がある。

また、季節限定メニューとして濃厚海老つけ麺(990円)がやたらアピールしてくる。

なお、当店の唐揚げは第11回からあげグランプリ東日本しょう油ダレ部門で

金賞を受賞している名物みたいだ。(3個350円)

当店も券売機方式を採っている。

表示内容もスッキリしていて買いやすい。

外のおしながきでオーダーを決めておくとすんなりと買えてとてもスムーズにいった。

店内は前店をほぼ引き継いでガラス越しのオープンで明るい造りになっている。

カウンター席が8席、テーブル席が4人用3卓、計20席ある。

カウンター席の奥は半オープンキッチンの厨房の中で男性2人、女性3人が

店の規模のわりに多く、忙しそうに働いていた。

当店はとても目立つ場所にあり、オープン以来絶えずウエイティング客の列を見かけている。

この日もちょっと少ないがウエイティング客がいた。

また、店内ではこの日はBGMとして津軽三味線の曲が流れていたのが印象的であった。

テーブル上には丁寧にも、つけ麺の召し上がり方が書かれていた。

①まずは一口麺だけ召し上がる

②麺につけ汁をたっぷりつけて召し上がる

③三分の一ほど食べたら卓上の調味料でお好みの味を

④残ったつけ汁に割りスープで最後のお楽しみを

写真看板の海老に魅せられて限定濃厚海老つけ麺並盛(990円)を選択。

店名が三田製麺所というぐらいだから麺にはこだわりがすごい。

たどり着いた答えが専用小麦「石臼挽きブレンド」だそうだ。

麺に黒みがかり、キメが粗く仕上がるのはミネラルや食物繊維などが含まれている証。

さらにコシの強さを引き出す二種類の小麦をブレンド。

小麦の豊かな香りともっちり感のある麺の原点となっている。

また、つけ汁も素晴らしい。

王道の濃厚豚骨魚介スープは動物系出汁に植物系出汁、

さらに魚介系出汁をブレンドした三位一体の出汁ベースのこだわり。

さらに海老の粉末が乗っていた。

さらに欲張って肉ねぎ飯300円も追加オーダー。

これもいけましたネー。

テーブルには味変用の超粗挽黒胡椒、特製三味唐辛子、

旨にんにく七味唐辛子、オリジナル鰹塩が鎮座していた。

 

 


桜ダイの焼き物~その53~

2023-06-26 06:11:22 | 料理

久し振りに読売新聞夕刊掲載(令和5年3月24日)の「おいしい」の和の旬の食材を使かった「桜ダイの焼き物」にトライしてみました。

春の香りと彩り満載の特別の逸品というところだがちょっと時期を逸して材料の一部野菜が売場から消えてしまいました。

桜の季節にとれるタイを桜ダイと呼ぶ。

ふっくらと焼いたタイに春の山菜やアサリの風味をまとわせただしをかける。

「春の和食の粋を集めた、僕自身も大好きな料理です」と粟飯原さんは言う。

(食材4人分)

タイ切り身 4切れ(320g)、アサリ(500g)、ウルイ100g、菜の花12本、フキノトウ30g

酒80㏄、薄口しょうゆ30㏄、白みそ70g、昆布だし汁100㏄、米油60㏄、はじかみ適量

(今回菜の花・・・3月いっぱいで終り、フキノトウはじかみが手に入らず、たらの芽で代用)

粟飯原崇光さんは東京神楽坂の日本料理教室「一二三庵」の主人。

バットに酒、みりん、各30㏄、薄口しょうゆ、白みそを合わせタイを約3時間漬け込む。

漬け汁で漬けたタイはグリルに並べて中火で両面を焼く。

アサリは殻をすり合せて洗い、3%の塩水で砂出しする。

鍋にだし汁と酒50㏄を入れ、アサリを加えて煮出す。

アサリの口が開いたら火を止める。

これをざるでこし、アサリのだし汁は取っておく。

殻から身を取り出す。

ふきのとうの代用品たらの芽をみじん切りにしフライパンで炒める。

さらにウルイの茎を短目に切りフライパンに入れ軽くいためる。

ここにアサリのだし汁を加え、酒、塩、薄口しょうゆ各適宜で味を調えて火を止め、アサリの身も加える。

これが春の香り山形産のウルイ。

この野菜を使うのは初めてだ。

この野菜の緑のつやは本当に美しい。

ウルイは葉の部分を飾り用に取っておく。

いよいよ盛り付け段階。

新聞の写真のようにはじかみがあったらより彩りが生えただろう。

実食。

タイの味がつけ汁になじみ、さらにアサリ汁の海の香りが乗って淡い味の波がやさしく奥深く口の中で広がっていく。

いやーこれはプロの味だ。

 

 

余ったウルイをもったいないので塩ゆでにし和えてみた。

味は可もなく不可もなし。

さらに頭にひらめいたのはこの上に酢モヤシをのせる。

ビジュアル的には美しくなり、味のレベルもツーランクアップしたかな。


京都の街あれこれ PART16

2023-06-24 06:40:32 | 旅 ~京都

次の予定まで少し時間があったので平安神宮前の岡崎公園で行われていた「平安楽市」に寄ってみた。

この市は毎月1回不定期で行われているもので「いい古都たくさん、京の手づくり市」と称して

なかなか良い品物を展示提供しているのがいくつかのブースを見てわかった。

今年3月に行った北野天満宮の天神市とはちょっと違う

趣味人が手作りのものを売っている魅力的な楽市だった。

残念ながら時間が無く後ろ髪を引かれる思いで次の場所へ移動した。

https://kamigamo-tedukuriichi.com/

平安神宮前で見たこの2人の女性、本当の舞妓ちゃん(?)

着物の着付け方、歩き方、なんとなく本物っぽくないので気になってパチリしてしまった。

失礼!

吉田山の吉田神社を下りるとそこは日本の二大大学、西日本の雄、

京都大学のシンボル時計台のあるキャンパスだ。

あいにくこの時から雨脚が強くなり傘をさしての見学となってしまった。

この日は土曜日ということもあってキャンパス内は人気が無くガランとして早々に立ち去った。

スミダマンの個人的見解を述べると日本の代表する真の大学は京都大学だ。

東京大学は国家的使命を負うまさに官の大学だが、

京都大学は国家中枢の地東京とも距離的に離れ、

自由に何かの縛りも無く学問に向かい合える真のアカデミムズがある。

結果多くのノーベル賞受賞者も輩出し、個性的な文化人も生まれている。

そんな将来のリーダーが見たいとキャンパス内を見たが学生は誰もおらず

その空気を吸うことをできずとても残念であった。

いかにも京都らしい風情がある二寧坂(二年坂)の風景。

この通りには清水焼などを扱う古美術品やギャラリー、

また京都スイーツが堪能できる喫茶、甘味処が多く軒を連ねる。

京都みやげにピッタリなお香や八ツ橋などを販売しているお店もたくさんあり、

清水寺参拝の帰りに立ち寄るのもおすすめ。

風情ある町家を眺めながらの食べ歩きも楽しいもの。

その中でもこの町屋の建物はなんとスターバックスコーヒーだ。

昔入ったことがあるが、スタバでもこんな雰囲気の店は世界広しといえどもここだけと聞いた。

ご二寧坂の途中に今まで見なかった立派で大きな塀と建物を発見。

この建物はなに?

2019年10月30日にオープンしたラグジュアリーゲストハウス「パークハイアット京都」だった。

9室のスイートルームを含む70室の客室があり、

東山の丘で京の雅とパークのエレガンスが融合した雰囲気がこの写真からも伝わってくる。

ちなみに幕末の頃、桂小五郎、井上馨、久坂玄端らが集まり会合を開いたと伝わる

料亭「山荘京大和」とのユニークなコラボの形をとっている。

前回うっかりお参りをし忘れた京都五山のNo2、相国寺にある

藤原定家と足利義政と伊藤若冲のお墓。

時代を超えてその時代の巨頭3名が並んでいるお墓を見ると日本の大きな歴史の流れを感じてしまう。

伊藤若冲の本当のお墓は石峰寺にあるが

このお墓は50代の若冲が生前墓を相国寺に決めその銘文を大典禅師に頼んだ。

この3人のお墓のすぐそばには禁門変で殉難した長州藩士の戦亡霊塔があった。

まるでこのわずかの広さの中に日本の歴史が展開しているような不思議な時が流れていた。

寺町通りにある一千年の歴史を持つ革堂行願寺。

蓮の花が美しい西国第19番礼所の寺院だ。

西国三十三所で唯一の尼寺で本尊真言は「おんばざらたらまきりくそわか」。

境内には都七福神のひとつである寿老神が祀られている。

最後に八坂神社西楼門石段下で見た着物とも洋服ともつかないユニークなファッションに

身を包んだ若い女性の後ろ姿がとても気になって…。

番傘がまたいいですネー。

京都は保守と革新が入り混ざったものがとても似合っている。

 

 


浦和エリア旨い店シリーズ~番外編337-Ⅱ~

2023-06-23 06:08:10 | 食~番外編(京都)

京寿司 いづ重(いづじゅう)

京都市東山区祇園町北側292-1

TEL 075-561-0019

定休日 水曜日、木曜日

https://gion-izuju.com/

八坂神社石段下、丁度四条通のアーケードと交差点の所にある京寿司で有名ないづ重がある。

その隣りにはおたべなどを扱っている遠藤魅春堂がありこらのご夫婦と長い間話し込んだことがある。

とても人当たりが良いご主人でまた会いたくなった。

新型コロナが蔓延し、緊急事態宣言が発令した時にTVで報道されたが店のシャッター

「コロナを恨らみます」と書かれた貼り紙が強烈に印象に残っている。

いづ重さんは創業が1912年(大正元年)と当社と同じ。

現在の店主北村大将はコロナで祇園祭が中止になる寸前の模様とドキュメンタリーにしたNHKの「ノーナレ」の主人公と密着取材されその時からすっかりファンに成ってしまった。

今回どんな理由でかわからないが店舗をリニュアルされ、一歩セットバックして今年2月14日のバレンタインデーにリニュアルオープンした。

いづ重さんはお店に食べに来る人以外に持ち帰り(テイクアウト)のお客さんが多い。

たぶん地元の熱心な常連客が居て買いに来るのだろう。

新店舗に入った正面にいづ重さんのサンプルが並べられて展示されてある。

売場の奥の格子戸の中の厨房のセンターに居る方が当店店主の北村大将。

切符が良くて一本気。

祇園祭の氏子組織宮本組の若きリーダーだ。

格子戸の上には北村大将が書いたにちがいない墨で書かれた達筆なお品書が並んでいる

彼は字もそうだが絵も素晴しく上手。

新しいお店には小上り席ができ古木を作りながら前店の雰囲気に近い町屋の雰囲気を出そうとしている努力が伝わってくる。

以前との違いは外国人の方のお客がずい分いたことに驚ろいた。

いづ重さんの御品書き。

なんといっても鯖寿司が一番の売り。

同じジャンルにぐち”、あゆ、あじ寿司もオススメ。

もう一つの売りは具材が独特のいなり寿司これも素晴しい。

上箱寿司は味も当然だが見た目が玉手箱のようで美しい、かわいらしい。

確か旧店では見かけなかった写真付英語のメニュー。

内容も詳しく説明されている。

前述した様にインバウンド客が一勢に戻ってきた証だ。

これが上箱寿司 2376円

いづ重さんの酢飯は絶品でいつ食べてもはまってしまう。

鯖寿司といなり。

厚い昆布で巻かれた鯖寿司の昆布は〆の為で食べる食べないは個人の自由。

おいなりさんの油揚げは店の奥にある調理場の大きなおくどさん3つで炊いているとTVでやっていた。

いなり 990円

一緒盛りした大皿も味があっていいですネ。

内装の仕上げをよく見ると随所に京都を感じさせる意匠、ディティールが施されている。

天井を見上げると一本丸太の梁、天井仕上材には竹を敷き柱と柱の間の壁は荒木田が見える土壁。

しかも波が打っている凝りよう。

壁の明り窓もひょうたん型と四角型

やはり荒木田の塗り壁が人の温もりを感じさせる。

どうやら新店は完全に完成する前にオープンしたようだ。

一番奥の雪見障子越に見える坪庭はまだ工事中でわざわざ「作庭中」の置き書きが置いてあった。

いづ重さんは今迄何回もお伺いしその都度写真に納めたのでよければ見て下さい。

・番外編337 2021-4-6付

・京都の街あれこれ PART11 2022-10-4付

(仮店舗 建築中)


浦和エリア旨い店シリーズ ~番外編459~

2023-06-22 06:02:00 | 食~番外編(京都)

船岡山 清水

京都市北区紫野東舟岡町20-2

TEL 075-286-3373

定休日 水曜日

営業時間 昼:12時~ (13時最終入店)

夜:18時~ (20時最終入店)

昨年秋行った織田信長を祀っている建勲神社のある船岡山の麓に

ひっそりと佇むミシュラン1つ星の懐石割烹のお店。

オーナーの自宅の1階でご夫婦で6年前に開店した。

当店はカウンター席のみで7席しかない完全予約制のお店。

この日はスミダマングループのみの予約で貸切状態であった。

このハンサムな方がオーナーシェフで和久傳室町などで修業していたとか。

料理人だから当たり前だが、

カウンター越しで黙々と調理に没頭してあまり余計なことをしゃべらない。

もっと会話が欲しかったナー。

京都・紫野船岡山の麓で大徳寺から譲り受けた水。

地元産の野菜や吟味した旬の食材を丁寧に心を込めた料理をゆっくりとお楽しみください。

さあ、どんな逸品が出てくるやら期待してしまう。

1.1万円(税込)のおまかせコーススタート。

じゅんさいと車海老。

出てきて最初の感想はビジュアル的に美しい。

そして食感が良くモダンで斬新な料理ということ。

オーこれは益々期待が膨らんできた。

キタ!キタ!すごいのがキタ!!

イサキとフキのお吸い物。

この独創的な発想。

これはもうお椀の世界を超えていきなりメイン料理登場といった感じだ。

これ超うまでした。

バフンウニと大トロ本マグロのお造り。

最高級ネタの組合せに思わずため息。

盛り方にも美的なセンスを感じる。

そしてこのクレソンが付け合わされた鰻の料理がこの日のチャンピオンだ。

うなぎの街浦和から来てこの料理を口に入れた瞬間思わず浦和では味わえない旨さに

「何この美味しさ!」と唸ってしまうほどだ。

何か当店の料理は既成のジャンルを超えて違う世界に挑戦しているように感じてしまった。

また、器のお皿もいいですネー。

絹もずくとたたきわらび。

ちょっと最初の料理とイメージがかぶっているのが惜しまれる。

湯葉と空豆。

京都人はあんかけが大好きと言われるが

本当に上品な優しいあんかけ風の仕上がりで胃に負担がこない逸品だ。

グリーンピースの炊き込みごはん。

これは高級食材を使わず、素材の持つ力を十分引き立てた

意外性を感じさせるレシピだ。

味の方はって?

旨いに決まっているでしょう。

味噌汁 ピンボケですみません。

わらびもちと日向夏のゼリー。

両方とも当店手作りの作品で特に日向夏のゼリーは素晴らしいの一言。

こんな美味しいデザート何個でも食べたい。

最後に抹茶の濃茶。

スミダマングループにお茶を嗜む方がいて思わず「これは裏千家の作法だわ」と。

大将に聞いたらお寺で裏千家を習っているとか。

泡の立て方が違うそうだ。

京都の料亭、割烹の楽しみ方にその店の設えがある。

当店はぐるり見渡してこのお面と盆栽とお人形の3点のみのシンプルさ。

逆にこれが空間に強いインパクトを与えている。

大将の美意識に近いものを感じて嬉しくなった。

 

 

実はこの日は葵祭の関係もあって昼・夜と京料理のお店が続いてしまい、

いかがなものかと気になっていたが、

たまたま料理の発想、大将の年齢、そして経験の違いが出て、

それぞれの素晴らしさがまだ舌に残っており、

両料理人には失礼だが京料理の食べ比べができてしまい、

思わぬシナジー効果を楽しむことができてしまった。

これは相方ハイレベルの料理が提供していただいたおかげと

「畑善」さんと「船岡山清水」さんに感謝を申し上げます。

 


大徳寺塔頭 興臨院

2023-06-21 06:01:10 | 旅 ~京都

興臨院は大徳寺勅使門に向かって左側にあって、東向きに表門を構えている。

今回の時期は新型コロナ感染の規制もだいぶ緩和され、

国際観光都市京都にはまた多くの外国人観光客が戻ってきた。

大徳寺の塔頭は基本的に一般公開はされていない。

大徳寺の体質が保守的なためである故。

その中で、ここ興臨院は3月11日(土)~6月18日(日)まで春の特別公開を行っていた。

このお知らせ看板の下の方には外国人向けの英語案内が貼られているのが印象的だ。

この表門(重文)は平唐門。

桧皮葺の優美な姿をしている。

構造は一間一戸で二本の門柱の頭が高く出て、蟇股を左右から挟んでいる。

この表門は大徳寺山内でも有数の古い門である。

当院は足利時代後柏原天皇の太永年中(1520年代)能登の守護畠山左衛門佐義総によって建立され、

以後畠山家の菩提寺となっている。

畠山氏は足利幕府管領の畠山基国を中興とする後裔で、

義総の法号興臨院殿伝翁徳胤大居土から寺名が付けられた。

その後畠山家が没落。

天正9年(1581年)前田利家公により本堂屋根の修復が行われ、

以後、前田家の菩提寺となった。

本堂(重文)は方丈形式、一重入母屋造。

建築様式は室町時代の特長をよく表している。

また、内部も簡素で素朴なさほど寺院の建築らしくなく、

現在の日本の民家住宅へ移る過渡期のものといえる。

方丈前庭は方丈の解体修理完成に際して資料を基に昭和の小堀遠州と称えられた

中根金作によって復元されたもの。

この庭は昔中国の寒山・捨得が生活していた天台山の国清寺の石橋を模し、

大石松をあしらって理想的な蓬莱の世界を表現している。

名を涵虚亭と号し、蘇東坡の詩から名付けられた茶室。

古田織部好みの四帖台目に隅板を加えたもの。

前述したように当院は加賀前田家の菩提寺となっている。

この掛軸も加賀百万石前田家の祖、前田利家の肖像画だ。

 

 

 


大徳寺本堂特別拝観

2023-06-20 06:01:55 | 旅 ~京都

今回の旅の第一の目的は葵祭を御所で見ること。

次にこの大徳寺本坊がなんと358年振りに特別公開(4月27日~6月4日)されるのでこの歴史的公開を拝観することであった。

この大徳寺勅使門は慶長年間(1596年・1614年)の建造(重要文化財)

もとは御所の南門で後水尾天皇より拝領し、1640年(寛永17年)に移築されたものと伝えられている。

大徳寺は鎌倉末期、宗峰妙超(大燈国師)が紫草の繁る洛北の野原に大徳という小庵を開創した。

厳しい宗風をもった宗峰の学徳は次第に世に知られ、この小庵は花園・後醍醐両天皇の帰依をうけ勅願所となり、嘉暦元年(1326年)の法堂完成と同時に臨済宗大徳寺派の大本山とい龍宝山大徳寺と命名された。

前述した様に大徳寺本坊伽藍の特別公開は4月27日(木)~6月4日(日)迄なんと358年振りに行なわれた。

拝観料は大人2000円。

20分毎に約20名づつのグループ拝観でガイドさん付きのツアー形式

所要時間は約40分だ。

公開内容は三門「金毛閣」(重要文化財)外観のみ仏殿(重要文化財)、法堂狩野探幽筆天井画「雲龍図」(重要文化財)、唐門(国宝)

金毛閣と呼ばれるこの三門は、大徳寺最古の建造物の一つ。

応仁の乱で焼失後、大徳寺中興の祖、一休弾師の参徒で連歌師宗長の寄進により、一階を創建。

60年後、千利休によって現在の二階二層門となった。

この楼上に草鞋履きの利休木像を置いたことから豊臣秀吉の逆鱗に触れ、利休切腹の因といわれている。

まさに歴史的な三門の門が今回の公開で開かれ利休木造の下をくぐる体験ができた。

(ここでこの公開は撮影禁止ということがわかった)

(大徳寺 栞 より)

開山大燈国師三百年遠諱の際、江月和尚の観化により小田原城主稲葉正勝・正則父子の寄進によって

再建されたこの法堂は当時の唐様の遺構として貴重な建物である天井には狩野探幽斎筆になる龍が踊る。

大徳寺の仏殿は1665年(寛文5年)京の豪商那波常有(なわじょうゆう)の寄進によって建造された。(重要文化財)

今回の特別公開の大きな見どころはこの仏殿。

再建以来358年目にして初公開された。

本尊の釈迦如来座像は方広寺にかつて存在した大仏の10分の1サイズの像と言われている。

特別公開最後のこの国宝唐門はここだけ撮影が許された。

桃山の三唐門(豊国神社、西本願寺)の一つに数えられる壮麗な門は1日中眺めても飽きないことから「日暮門」の異名を持っている。

  

大徳寺は多くの名僧(一休禅師、沢庵和尚など)を輩出し、茶の湯文化とも縁が深く、日本の文化に多大な影響を与え続けてきた寺院だ。

境内には本坊の中心伽藍のほかに24ヶ寺を超える塔頭寺院が立ち並び近世寺院の雰囲気を残こしている。