思惟石

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スープからなんらかの事情を経てつむじ風食堂へ

2021-11-08 15:37:59 | 日記
『それからはスープのことばかり考えて暮らした』を読んで、
作者の吉田篤弘氏(クラフト・エヴィング商會)と
翻訳家の岸本佐知子さんが同郷だと知りました。
その流れで、岸本氏のエッセイ『なんらかの事情』が
そういや読み途中だったなと思い出したので、
この機会に読了。

本が本を呼ぶのは、良いことだ。

『なんらかの事情』は岸本氏の3冊目のエッセイ集。
妄想が妄想を呼ぶ、さすがとした言いようのない
クレイジーエッセイである。
ほんと、さすがと言うしかない。
塩辛レベルのクセの強さなので(おいしいですよ)、
数篇ずつ読むのがちょうど良いです。

久しぶりに通勤電車で読書したけど、
片道40分あるんですよね。
読みすぎちゃってもったいなかったな。

挿画はクラフト・エヴィング商會で、
どの回のイラストも、エッセイのヘンテコな内容にぴったりの
ヘンテコイラスト。
こちらもさすがである。

で、『それからはスープのことばかり考えて暮らした』の
<月舟町>シリーズの一作目である
『つむじ風食堂の夜』も一気に読みました。

こちらは「雨降りの先生」と呼ばれている雑文書きの男性が主人公。
うだつのあがらない感じが、ちょっと、心配になる人です笑
スープの主人公の方が、肩の力が抜けていて良かったかな。
果物屋の青年や、つむじ風食堂のこだわり(クロケット定食)は
とても良い感じ。
三作目の『レインコートを着た犬』も読んでおこうと思います。
コメント
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