~子どもたちの心と、地域を元気に!~ 阪南市議会議員・浅井妙子の活動日記

NPO法人理事長から、市議会議員に!フツーの市民が感じる「?」や「❕」や「・・・」を、いっしょに考えていきます!

21/9/5(日)「なんでやねん!すごろく」をめぐる、すてきな対応

2021年09月05日 | 子どもの権利
昨日のFacebookでも紹介したのですが、
「ちょっと違うのでは?」と思ったときに、
「相手に自分の意見を伝え、
相手もそれを受け止め、話し合い、考えた対応を返し、
お互いが納得しあい、次に進む」
というのは、現実にはなかなかむずかしいことですが、
昨日の「子どもの権利条約 関西ネットワーク」さんの投稿のすてきな対応、
ブログでも紹介したくなりました。

文中、話題になっている「なんでやねん!すごろく」は、
「子どもの権利条約」を知るために、
子どもたちが作ったすごろくで、
子どもたちの日常の中の「なんでやねん!」が詰まったゲームです。
現物はこちら。






下、「子どもの権利条約関西ネットワーク」さんのFacebookをシェアした文です。
すごろくの頒布予約を始めてから約半年。予定数300の頒布完了が近づいてきています。
全国各地からご注文をいただいているなかで、(公社)大分県人権・差別解消教育研究協議会の橋本淳子さんからこんなメールでいただきました。
『すごろくの内容を見ていましたら、事務局員から、「へんがお」のところで、へんがおの捉えが、見た目差別につながっていることはないかと意見がありました。例えば、ハンセン病回復者の方や、過緊張や麻痺が顔に症状が出る方などです。私も納得できると思ったので、メールいたしました。いかがでしょうか?また、ご意見をお聞かせ下さいませ。』(団体名・お名前・いただいたメールの文章はいずれも了解を得て、転載しています)

子どもの権利条約 関西ネットワークでは、いただいたご意見を運営会議で共有し、考えました。
「見た目差別」につながるのではという観点は全く持っていなかったことは大きな反省です。
もちろん、「見た目問題」なのか「見る目問題」なのかという議論はあるかと思いますが、「へんがお」をどう捉えるかという点について深く考えることがなく、ご指摘をいただいて、考える機会を持てたことに運営会議一同、感謝しながら、考えました。
運営会議ではいっしょにすごろくを作ってきた子どもたちといただいたご意見を共有し、今後どうしていくかを話し合って、よりよいものをつくるプロセスを大事にしていこうという話になりました。
本当に大事なことを共有していただき、ありがたかったです。

実は、この「へんがお」や「一発ギャグ」といったコーナーは、子どもの権利条約関西ネットワークの子どもチームの小学生が考えてくれたものです。すごろく全体に子どもたちの思いやアイディアが詰まっています。
ここまでさまざまな場所ですごろくの出前講座(ワークショップ)を行ってきましたが、変な顔をさせられて”笑われる”ことは人権侵害だと発言してくれた中学生がいたり、たくさんのことを教えてもらい、気づきをもらっています。笑いのなかで傷ついている子どもがいるかもしれないこと、「笑い」が暴力になることをメッセージとして伝えるような場面もありました。
秋には、すごろくの増刷を検討していて、いただいたご意見を、それ以外の部分についても「誰一人傷つけない、誰一人取り残さない」ものにするために、子どもたちと共にすごろくの点検、そして私たち自身の価値観の点検をしていきたいと思います。

運営会議では、すでにほぼ300セット近くを頒布した責任として、新しいものに活かしていくだけでなく、ここまでにご購入いただいた方々にもこの情報を発信し、共有しようということになりました。
このすごろくを手にした多くの方に考えるきっかけ、子どもたちとコミュニケーションしていくきっかけにしていただければと思っています。もちろん、すごろくにまだ出会っていない方にとっても、子どもの権利を考えるきっかけになれば幸いです。

ご意見をいただいた橋本淳子さんに返信を差し上げたところ、こんな返信をいただきました。
『みなさまで、考えていただき、ありがとうございます。中学生からも同様の意見があったとのこと、ちょっとうれしかったです。先日オリンピックに係わった人が、「障がい」のある方にひどいいじめを以前していたため、立場を降板したというなんともやりきれないできごとがありました。(子どもの権利条約
関西ネットワークからの)メールで書かれていた「誰一人傷つけない、誰一人取り残さない」ことを真ん中に据えた社会作りを一緒にめざして行けたらと改めて思いました。
トロプスってご存じですか?スポーツの英語読みを反対読みにしたもので、敗者を作らないゲームです。私は幼稚園に勤務していたとき、このゲームをしり、保育に取り入れたこともあります。椅子取りゲームでは、椅子が少なくなると、どうしたらみんな座れるのか考えると、椅子を何人かで座ったり、だっこしたり、こどもたちはとでも楽しく参加します。この発想の転換こそ今の社会に必要なのではと思うのです。そうすれば「変顔」という言葉もなくなるかなあーと(^o^)
購入した双六は、アドボの活動で使わせていただいてます。その部分には、紙を貼り、新しいアクションを入れました。』

新しいアクションは「自分の好きな歌」。歌っても良いし、題名でもいいし、自分の好きなやり方で伝えるようにしたそうです。
ぜひ、皆さんも子どもたちと一緒に新しいアクションを見つけてみてください!そして、ぜひぜひ共有させてください!
今回のメールでのやりとりのなかで、子どもたちと共に「誰一人傷つけない、誰一人取り残さない」ことを真ん中に据えた社会づくりをするActionをもうすでにご一緒にやっているのだと感じています。
ぜひ、皆さま、ご一緒しましょう!


以上です。
「トロプス」、おもしろそうで、
ぜひやってみたいです。

日常の中で、いつも最善を考えていくのは難しくても、
「ちょっとおかしいな」と感じた人が、
誰にも遠慮することなく発言でき、
その発言について、
受け止め、話し合い、折り合いのつく解決を考えていけたら、
みんなが暮らしやすいまちへの一歩になると思います。