~子どもたちの心と、地域を元気に!~ 阪南市議会議員・浅井妙子の活動日記

NPO法人理事長から、市議会議員に!フツーの市民が感じる「?」や「❕」や「・・・」を、いっしょに考えていきます!

21/3/17(水)図書館の指定管理者制度のこと

2021年03月17日 | まちづくり・市民活動
16日(火)、
「この指とまれ〜あしたの図書館」さんと「NPO法人阪南まちづくり推進ネット」さんが主催する市民学習会に参加しました。


タイトル通り、「指定管理者制度ってなに?」ということについて、
「そもそも、どんな政策の下に考えられたものか」というところからのお話で、
平成14年の小泉内閣の「総合規制改革会議」の第1回会議録から、
丁寧にたどっていただきました。



なかなか深い話で、聴いていてよくわからないところも多かったのですが、
「指定管理」について、
一般的に説明されている「多様化する市民ニーズの対応に民間活力を導入」
「公共サービスの効率化・サービス向上」ということよりも、
要は「民営化」ということと変わらないイメージだったんだということが明確に感じられました。
ただ、制度を導入する自治体がどう活用するかは、自治体の力量なわけで、
そこは、制度を利用しながら、「よりよい運営を」という視点が問われるところだと感じました。
阪南市で言えば、
公民館にしろ、図書館にしろ、
もともとが市民活動と強くつながってきた歴史があるわけで、
その「歴史」と、「では現状、今のままでいいのか」というところのズレを修正するのが、
指定管理という「制度の導入」ではないかと感じます。
図書館に深く関わっている方、
また、その成果・数だけしか見ていない方々にとっては、
・貸出数
・ボランティアの数
・事業の多さ・幅の広さ
などが高く評価されるところですが、
貸出数については、
・貸出冊数を制限していないこと
・たくさんの団体貸し出しグループが定期的に回覧本などを多数借りていること
も大きく、
「実際、どのくらいの市民が図書カードを持ち、日常的に利用しているか」
「利用の拡大のために、利用していない人のニーズをどれだけつかんでいるか」
の評価はされていないと思います。
これだけ読書量が激減する中での「図書館のあり方」については、
●「本のある環境」をどう市民生活の中に根付かせるか
●借りやすさ、返しやすさをどう提供するか
●専門職の能力を、どう提供するか
が大切だと思っています。
そのためには、
「本が大好きな人」が運営するだけではない運営をどう作るか、といった視点も必要ではないかとも思います。
●本は読まないし借りないけど、図書館の雰囲気が好き
●面白い(興味ある)情報がある
●作家や画家など本に関わる人だけでなく、さまざまな分野の専門家の話なら聴きたい
などなど、「指定管理」を視野に入れながら、
図書館の多様性を探っていく機会になってほしいと思います。
そんな意味で、
4月以降に実現する「サラダホールエントランス」の活用(テーブルやいす、本棚などを設置)には、
大きな期待をしています。
手前みそになりますが、
私の事務所前にあるような「本の巣箱」(私設ぶんこ)が町中に増えること、とかは、
「気軽に本と出会う機会の提供」として、
市民ができることかなあと思っています。


「指定管理」については、
主体は「市」にあるわけなので、
市が、「図書館の運営」をどんな方向性や道筋をもって進めていきたいのか、が問われるところです。
生涯学習推進室の、
「指定管理」に向けた明確な目的と、成果への展望に期待します。