*祝島では毎週月曜日に原発反対島内デモを約30年続けている。
まるで生活の一部のようにデモを続ける祝島のおじいちゃんとおばあちゃん。
未来を守るとはこういうことなのだ、と私たちに教えてくれる。
その人たちが生産しているこの「ひじき」。
今夜はこの「ひじき」を食べながら大切なことを考えたい。
祝島の人々のようにまっとうに生きること/ 小出裕章
「今まで上関に原発が建てられなかったのは、祝島の島民が行政・電力会社の圧力に屈せずに反対してきたからです。単純なようですが、彼らがお金の誘惑に屈せず、自然とともに生きる島の暮らしを貫く限り、上関に原発はできないと考えていました。
原発を受け入れると、補助金事業などで一時は潤いますが、豊かな自然環境を壊された地元は、農業・漁業・観光産業が衰退してしまいます。賛成派と反対派の争いのなかで、地域の繋がりまでも失ってしまう。そして何もなくなった住民たちは、生活のためにさらに原発を欲しがる・・・・。こうして、原発依存からずっと抜け出せなくなってしまうのです。
祝島の人々のように、一時のカネに左右されず、まっとうに生きること。子供たちに残したい地元の姿を想像すること。それを目指すだけで、原発は不要になります」
*私も映画「ミツバチの羽音と地球の回転」で祝島の人たちの様子を伺い知ることが出来ました。人として「ちゃんと生きること」、「多様な自然環境や生きものやを守ること」とはどういうことなのか、祝島の人たちの何ものにもごまかされないパワーが伝わってきました。原発事故から3ヶ月の今日。今夜は、取り寄せた「祝島のヒジキ」を食べながらこれからの未来を考えてみようと思っています。