しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

『東京湾にガンがいた頃』(2/26*火)

2008-02-26 | 読書大好き!
鳥の大先輩から「これ、読んで見なさい」と渡された本。
これは3冊目の本(課題書)になります。

今までは自分の趣味で本を選んで読んできたのですが
ここのところご縁があって、尊敬する二人の方から
それぞれに勧められた本を読んでいます。

今日は、用事で外出先で待ち時間があったので
この本を一気に読みました。

いい本だった~!中学生の頃から野鳥に興味を持った1939年生まれの
著者が東京湾で仲間たちと鳥見をしながら識別能力をつけ
人生を豊かにしていくお話なのですが
時代の流れで、どんどん自然が破壊され鳥がいなくなり
これからの人のあり方に警告を発している本です。

私は著者より若い世代ですが、
やはり周りの環境がどんどん変わり大好きな自然が失われ
生き物たちが消えていく経験を持っているので
すごく共感できる本でした。

エピローグの最後にあったジ~ンと来たこの言葉、
忘れないように手帳に書き留めました。

「私たちにできることは?私に言えることは“前後”(未来・過去を読む)、“左右”(身のまわりをみる)、“上下”(みえにくいものを探る)を視野に入れ、人生賭けてできることに精進すること。バードウォッチャーなら、野鳥たちや自然を守るなにかをしながら社会に働きかけていれば、やっていることできっと道がひらけてくる。そう信じて、無情な未来へと手探りですすんでいくのだ。私の人生にはまだ先がある』