しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

映画『王と鳥』80点。(12/17*日)

2006-12-17 | 映画大好き!
観たいと思っていた映画『王と鳥』。
フランスの傑作アニメーションと言われるこの映画を
やっと観に行ってきました。

1979年に完成した映画なのですが、
ストーリーの発想が、何だかとても不思議というか新鮮でした。
ファンタジーあり、社会風刺あり、権力を持つ者と持たぬ者、
男の生き方や立場をコミカルに描き出している映画でした。

権力者の孤独そうな王さまと宮殿のそばに住む鳥。
王は誰も信じられず、権力だけで物事を進めていきます。
都合の悪い者や気に入らない者は、みんな葬っていきます。
鳥は愛する妻を王の射撃の的として殺されています。
しかも4羽のひなの子育て中!

王の隠れ部屋の中に飾ってある3枚の絵。
その3枚の絵からそれぞれ3人が出てきて逃げたり追いかけたりして
鳥が絡みながらストーリーは進みます。

見終わって、もう一度ストーリーをたどっていくと、
この映画の中と共通する私たちの社会の
滑稽さやばかばかしさを感じることが出来ます。
この映画を観たあとは、この映画についての話を
誰かと無性にしたくてたまらなくなります。

この映画の目的は、もしかしたら
観た人同士が語り合わずにはいられない!!
そんなところにあるのかもしれません。
恐るべし、ポール・グリモー監督!