芸術というと高尚な感じがして近づきがたいかもしれないけれど、絵を描いたり、音楽を聴いたり、ものづくりといえば誰もが日頃から楽しんでいることだろう。そしてそれが持つ、人を癒す力は大きいと日頃から思っている。私は絵やイラストを描くことをきっかけに、デザインの道を進んできた。職業にしてしまうと純粋に楽しむことは難しくなるが、それでもアイデアを考えたり、レイアウトしたり、色を使うことが大好き。goodアイデアが閃いた時は、とても気分がいい。そこにも癒しの力を感じる。最近は、仕事以外にまず自分が楽しむ原点に立とうと作品づくりをしている。それが将来仕事につながるかどうかは解らないがとにかく、表現することを大切にしたい。自分の中から何が出てくるのか見ていきたい。先日、金沢駅の地下で後輩の美大生たちの彫刻展をしていた。人は絵や彫刻、音楽を通して見ているのは、もしかしたら自分自身の姿なのかもしれない。