しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

「ベニシアの京都里山日記」(3/2*月)

2015-03-03 | 読書大好き!

図書館で好きな本を数冊借りてきて
夜は眠る前に本を開きます。
優しい気持ちになれる本、学びのある本。ユーモアのある本。
最近の私の好みはそのあたりにあります。
特にエッセイなどが好きかな。
最も睡眠に入る前なので気持ちよくなれるものがいい。

この本を開くと、最初のページに
ベニシアさんが描いた水彩画とメッセージがでてきます。

「自分が心から好きになれる生き方を選んで、
 それを実行して。
 私は古いものに新しい命を吹き込みたい。」

うーん、私は?と考えると
やはりものづくりでしょうね。
いつか時間が出来たら自分のために絵を描きたい。

写真集「となりのツキノワグマ」。(7/25*金)

2014-07-25 | 読書大好き!

今、図書館で借りている本の一冊。
クマの棲息状況を野外の取材で明らかにしていく
カメラマンの宮崎学氏。
「山が荒廃しているから、ツキノワグマはえさを求めてさとに出てきてしまう」
この言説は、何年も前からテレビや新聞でまことしやかに論じられている・・・。
「しかし、本当にそうだろうか?」と、
生き物たちを通して森を見て来た宮崎氏は疑問に思う。

それから熊の生息数を探る独自の調査を始める。
その結果!仕掛けたカメラに多くの熊の姿が映った。
誰も本当の事を調査せずに、言葉だけが一人歩き。
カメラという武器を使って、クマたちの現実が少し見えてくる。
目からウロコの一冊。そして、好奇心いっぱいの野生の
ツキノワグマたちがとてもユーモラスでかわいい。


今日は久しぶりに川縁をお散歩。
歩き始めてすぐに出会った鳥仲間さん。
今日は二人で歩きました。
ノカンゾウの花がオレンジの星のように
草地に輝いていました~☆

ヒルガオもこんにちは!

「甦れ、ブッポウソウ」(9/1*日)

2013-09-01 | 読書大好き!


最近、読み終えたのはこの本です。
以前から気になっていたのを図書館で見つけて読みました。

高知県四万十町に仕事で通っていますが、
その場所にブッポソウ用の巣箱を掛けたところ
昨年はその巣箱でブッポウソウが子育てをしました。
今年はアオダイショウに卵やヒナが飲まれてしまい失敗。
それでもブッポウソウの姿を何度か見かけました。

*昨年は無事に巣立ったブッポウソウのヒナ。

もっとブッポウソウのことが知りたい!と思っていたのでした。
石川県で見れるとしたら白山方面か舳倉島、私は久しく見ていません。
絶滅の危機に瀕しているこの美しい鳥、ブッポウソウ。
本の印象に残ったことをピックアップしてまとめてみました。以下。

「甦れ、ブッポウソウ」 中村浩志著

本来の生息地は「ブナ林のある里山の森」
= 人間によって伐採を繰り返され二次林に変質し、
日本の森の古くからの住人だった鳥たちが住み場所を追われる。
その代表がブッポウソウ。

追われて選んだのが「鎮守の森といわれる神社やお寺の境内」。
しかし、鎮守の森が森でなくなりつつある。
(駐車場やゲートボール場に変化、周辺の宅地化=エサ不足)

次に移り住む場所として選んだのが、
「橋や鉄橋、家屋、木の電柱などの人口構造物」。
同じく森を追われたアオバズクやオシドリとの巣穴をめぐる争い。

木の電柱が消え、人が掛けた「巣箱で繁殖」= 手入れが必要。
たくさんの巣箱を掛け続けるのは大変な労力。
いつまで人が巣箱を掛け続けるのか?

ブッポウソウが人の手を借りずに繁殖できるようにするには
日本本来の里山の森を再生していく以外にはない。

ブッポウソウは、千年にわたって霊鳥として多くの詩歌に詠まれてきた鳥であり、日本人と長い間共存してきた鳥。ここ40~50年の間に絶滅の危機に追いやられている意味を考えてみるべき。日本人にとってかけがえのない何かを、急速に失っている事実を示しているのではないだろうか?

日本は本来、森の国。
里山と奥山を使い分けることを基本にした日本文化の重要性に気づく!

*日本のライチョウ
 =人を恐れない。1mまで近づける
 =日本の文化として、奥山のライチョウは霊鳥として扱われてきた。
*欧米のライチョウ
 =人を恐れて100m先にいても逃げていく=狩猟鳥である。

里山は人間の領域として活用、奥山は神の領域とする。
=日本文化の基本的な自然の利用形態が確立され、これが日本の原風景といえる。


*私たちはどうしたら失われつつある「日本の原風景」を取り戻すことが出来るのでしょうか。原風景を守ることのできるひとつが、トラスト活動に通じているように感じます。欧米のように人が自然を支配する生き方ではなく、八百万の神が存在したように自然に寄り添う生き方が日本本来の生き方ではなかったか。あとは里山の再生。経済ばかりを追い求めるのではなく、田畑を大切に自給率を上げることが、この国には必要なのではないでしょうか。最近は地球規模での大災害が起きています。他国を頼っている場合ではありません。そこにはTPP問題や原発を含むエネルギー問題を一人一人が自分の問題として考えていく必要があると感じました。

ヘッセ昆虫展へ。(8/30*金)

2013-08-30 | 読書大好き!

*石川県自然史資料館で行われている
 「ヘッセ昆虫展」を見て来ました。


ヘルマン・ヘッセは、高校生の頃に夢中になった作家。
大人になってからも好きな作品を何度か読み直しています。


昆虫採集が大好きだった少年の心を生涯持ち続けた作家です。
晩年になって始めた水彩画も自然が好きなヘッセらしく
すごくいい味わいの絵画となっています。

会場に掲げられたヘッセの小説の一部に
またしても惹き込まれてしまった時間でした。

金沢市立図書館へ。(2/20*水)

2013-02-20 | 読書大好き!

*雪の降る野外から図書館の灯りが何とも暖かそう。

金沢市には三つの図書館があります。
今日は私が一番よく利用する図書館のそばまで行く用事があったので
図書館も予定に入れました。30分くらい広い図書館を回って7冊の本を選びました。
最初は借りた本を気ままに一通りパラパラ拾い読みするのが私のクセ。


そして、最後に手にした本が池澤夏樹さんの「パレオマニア」。
1、2ページ読んだだけで,何とも自分の心にフィットする感じ。
私の心の中の視点は、いつもこの人と共鳴する何かがあると感じています。

これは大英博物館に展示された品を手がかりに文明を考え直すというアイデンティティ、
さてこの中から私が探し求めている何かに、また少したどり着けるかどうか。
そんな匂いがこの本からほら、漂って来ましたよ・・。

最初のページに出て来た言葉。(文章から一部抜粋)
「~大事なのは幸福であることだ。大事なのはよく生きることだ。
 少なくとも長く生きることじゃない。現代の社会は
 長く生きることは保証してくれるが、しかし中味は空っぽじゃないか。~」
さぁ,池澤さんの案内で私の小さな思索の旅が始まります。

「森と海からの贈り物」(12/10*土)

2011-12-10 | 読書大好き!
チンパンジーの研究と保護活動をしているジェーン・グドール、
三宅島で海の生きものを守る活動をしてきたジャック・T・モイヤー、
二人の活動の歴史が本人たちによって語られている本です。

二人の活動は興味があったので、
今まで映画や写真集などで見聞きしていましたが
幼い頃からの生い立ちから、
今の活動に至るまでの道のりが読んでいて楽しい。

最終的に二人とも「子どもへの教育プログラム」に行き着くという
共通点を持つ訳ですが、未来を託す想いが伝わってきて
とてもいい余韻を残す内容でした。

暗く寒い冬の日々は、読書にもってこいの季節です。
この本はもう一度読み返したいと思っていますが、
これからの冬の時期、またどんな本に巡り会えるのか
ワクワク楽しみにしています~☆

今の気持ちを本で現すと。(1/6*木)

2011-01-06 | 読書大好き!
遊びに来た友人を送りついでに寄った市立図書館。
ちょうど今日が返却日の借りた本も返してきました。
次は何を借りようかな~と図書館をグルグルと回りました。

山ほどの本があって、その中から選ぶ数冊。
その本の表情からは、きっと今の私の好みや心境が
映し出されているのでしょうね。
最近は自分好みの作家発掘の本を読む時間が無く、
気がつくとやはり好みの作家の本を手にしていました。
その他、写真集はテーマと表紙写真を見て選びました。
今日借りた本は以下でした・・・・・・

「虹の彼方に」池澤夏樹
「スターバト・マーテル」篠田節子
写真集「森の声がきこえますか」藤原幸一
写真集「地球の声がきこえる」藤原幸一
写真集「ヒマラヤ百花」内田良平
写真集「中国に咲くまぼろしの花たち」種田美代子

こうして並べてみると、どうも私の癒しの原点は
やはり地球や森、野生の花や生きもの中にあるようですね。
思いがけず自己分析をする機会になりました~☆

「感動する脳」茂木健一郎 (2/9*火)

2010-02-09 | 読書大好き!
遠出するときには読書を楽しむことにしています。
先日手に入れた本は茂木健一郎氏の「感動する脳」。
本屋さんを歩けば、不思議と
今の自分が読みたい本に会えます。

体が老化し衰えても、脳は200年でも300年でも
どんどん進化していくという話。
イキイキと生きるには、感動することこそが
一番大切で脳を活性化し進化させていくための鍵だとか。

人は生きる上で自由になりたいと思いつつも
いつも何かに縛られて生きているような気がします。
小さなことにくよくよせずに
人生の中で一番の目的を「感動すること」に
掲げるなんて、ほんと素晴らしい!と思いました。

今、私の机の前には大きな字で
「感動を味わう」なんて掲げてあります。

「生き方は星空が教えてくれる」(1/5*火)

2010-01-05 | 読書大好き!
年末に友人宅に行ったのですが、
外出していて少し待たされました。
何気なく机の上に置いてあった本をパラパラめくり
手に取ったら、手放せなくなってしまいお借りしてきました。
それがこの本「生き方は星空が教えてくれる」。
著者は惑星捜索家の木内鶴彦氏。

自身の生い立ちや臨死体験を織り交ぜながら
そのときに見た太古の地球と未来の地球の話、
この星での人の役割とは?が書かれた本でした。
それがなんと友人は静岡の歯医者さんから
この本を借りてきたというではありませんか!
そんな旅をして私の元にこの本はやってきたのでした。

以前、立花隆さんの本で木内さんの体験を読んだことがあったので
少し懐かしい気がしました。人の死には臓器移植の問題も絡んでいて
立花隆さんは、肉体的には死であってもまだ意識がある状態
の(事例をいくつも聞いてきて)臓器移植は許されるものなのかと
医学界などに疑問を投げかけているそうです。

話は少しそれてしまいましたが
この本の中の数行をノートに書き写しました。
それをここにも書いておきます。
いい言葉をたくさんもらいました。

「与えられたこの環境の中で、どれだけバランスをとって
 エネルギーを維持できるか、という役割を持って(人間は)
 生まれてきている」

「宇宙の視点から自分たちを眺めてみる」

「一つの生命は、他の生命によって生かされる存在であると
 同時に、他の生命を生かすための存在でもあるのです」

「その人でなければ発想できないこと、
 その人でなければ実行できないこと、全ての人が
 その人でなければ活用できない才能を秘めているのです」

お金に価値を置く今の文明は必ず滅びてしまう、
これは地球環境を学べば私たちが考えても行き着く答えです。
本当に大事なものはこの地球という星の中で
永続可能に生きていくこと!
そんな一番大切なものを今の私たちは見失っているのですね。


「黄色い皇帝」(9/8*火)

2009-09-08 | 読書大好き!
昔は片っ端からいろんな本を読んでいて
同じ本を何度も読み返すなんて考えたことも無かった。
でも年を重ねてたくさんの本を読んでいくと
何度読んでも飽きない好きな本が何冊か・・・。

この芝木好子さんの「黄色い皇帝」という本は
20代の頃に買った本、もうページの中までセピア色。
今まで何度か読み返しているけれどとても好きな小説です。
時間が経って細かいストーリーを忘れかけた頃
また読むとまたはまってしまう。
今回もそうで、最後まで読まないと気が済まなくなってしまって
今日は喫茶店に入って一気に読み終えました。

蝶マニアの地質技師と彼に心酔する高校生とその母親。
幻の蝶を追いかける心理描写と情景描写と恋愛の葛藤に
今でもぐいぐい引き込まれてしまいます。

年を重ねても、人って自分の好みのものは
根本的にそう変わらないのかもしれない、なんて思う。

「読書の秋ですね」今朝も公園でこの本を読んでいたら
通りがかった犬の散歩をしている婦人にそう声をかけられた。

第三回中西悟堂読書会。(9/7*月)

2009-09-07 | 読書大好き!
今週一週間はデザイン専門学校へ非常勤で
集中講義に通っています。
秋晴れ予報でチャリ通出来るのがうれしい!!

昨日は、金沢ふるさと偉人館に於いて
中西悟堂読書会の第三回目を行いました。
テーマは『白山』。私もこの夏登山した白山ですが
白山を国定公園から国立公園に昇格させたのが
中西悟堂氏の四度にわたる白山登山調査でした。
悟堂氏は、二回目の調査のときに
中宮温泉のダムに転落して重傷を負いながらも
調査を続けた強者でもあります。

この日は前半、白山登山調査の様子を書いた文を
「野鳥のすみか」という本から抜粋して参加者同士で輪読しました。
後半は、この白山登山に悟堂氏と同行した橘映州氏をゲストに招いて
「白山の鳥たち」をスライド上映しました。
チョイスされた写真が素晴らしく、
とても学びのある充実したいい時間となりました。

明治生まれの悟堂さんの文章は時々読みづらかったりするのですが
スルメの噛み応えのように、読めば読むほどに
味わいのある文章と内容です。
それは、こうして読んでみないと分からないかもしれません。

それを知ってほしいと思って企画した読書会なのですが
参加者が少ないのが、とてももったいないな~といつも感じます。
10月4日が今年企画の4回シリーズ最後の読書会になります。

(最後にみんなで記念撮影!)
お時間のある方はぜひ一度参加してみてくださいね!

ターシャ・テューダの本。(7/10*金)

2009-07-10 | 読書大好き!
少し時間に余裕ができたので
たまっていた読みたい本を少しづつ読んでいます。
このターシャ・テューダの本は1冊は友人から借りたもの。
1冊は先日、本屋さんで欲しくて買った本です。
ターシャさんは2008年に92才で亡くなられましたが
アメリカの有名な挿絵画家でした。

最近、日本でも雑誌社を通じていろいろ紹介されているので
すっかり有名人になっていますね。

広大なお庭の手入れをして大好きなお花を
自分の手でたくさん育てていましたが、
それ自体がもうアートな世界を創り出しています。
食べ物も昔ながらの手作りを愛されていたそうで
この本からは、大切にしなくちゃいけないことが
ふわ~とページのあちこちからやってくるようです。
挿絵画家をしながら自分のしたいことに情熱をかけ、
しかも4人の子どもを育て上げたなんて
すごいエネルギーの持ち主です。
その背景にはターシャさんの強い意志と云うか
「生きる」哲学があるのが伝わって来ます。

中西悟堂を読む vol.1  (4/26*日)

2009-04-26 | 読書大好き!
今日は金沢ふるさと偉人館で
第一回中西悟堂読書会を開催しました。
金沢の天気は強風と雨の大荒れで誰も来ないのではないかと
心配しましたが、全員で9名の参加で始まりました。

悟堂の生涯をまとめたテキスト本を使って参加者で輪読。
こういうパターンは私も初めての経験でしたが
声を出して読んでいくと、読む人たちの声のメリハリと
そのスピード感がなかなか心地よく
本の中味もじわ~と心に響いてくるということがわかりました。
「人前で本を読むのは小学校以来で楽しかった」とか
「自然の大切さをこんな時代から危惧されていた視点がすごい」とか
「野鳥を守るために頑張った人なのだと再認識しました」とか
感想とともに、それぞれの参加者の身のまわりの自然の話や
鳥の話なども出てきてなかなか盛り上がった時間となりました。

最後に昭和43年に読売新聞に掲載された悟堂さんの
「野鳥と自然と仏教」という記事も輪読しました。
ここでは参加者から宗教、食べ物についての
幅広い話へと広がっていきました。

さぁ、そんな感じでもう2回目が楽しみになってきましたが
どなたでも参加できるこの読書会に
たくさんの方々の参加をお待ちしていま~す。

読書会のお誘い。(9/5*金)

2008-09-05 | 読書大好き!
10月2日夜、夜7時~9時に金沢市本多町にある「金沢ふるさと偉人館」で中西悟堂さんの読書会を開きます。どなたでも参加自由です。今のところ参加希望者は20名くらいになっています。中西悟堂さんは明治28年、金沢生まれの方です。僧侶、歌人、詩人でもあり画家を目指していた方でもあります。野鳥の会の創設者でもあり「野鳥」「探鳥会」という言葉を創り、世に広めたのもこの方です。去年あたりから私は悟堂さんの本を次々に読んでいるのですが、かつて日本の人が持っていた凛とした精神性みたいなものが伝わって来ます。また東京の大都会でさえ自然が豊かで生きものに溢れていた時代があったことを知り、何だか愕然としてしまいます。そんな時代に思いを馳せながらたくさんの人たちと語り合えたらいいな、と思っています。
◎課題書は中西悟堂著「鳥を語る」の第2章「鳥も黙っていられない」と第3章「日本丸のゆくえ」(あわせて約40ページくらい)を読んできてもらい、集まった方々みんなと感想などを話し合います。いつもの輪読会のメンバーたちも参加協力してくれます。この読書会の担当を私がやっていますので、参加されたい方には、本を私の方から貸し出しもしています。明治生まれの中西悟堂さんの視点を通じて私たちに何が見えてくるのでしょうか、読書会の日が楽しみです!興味のある方はぜひご参加くださいね!